コピペの部屋コミュの【ｵﾘｼﾞﾅﾙSS】庶民の食事に触れる貴族令嬢【35】貴族令嬢「ちゃんこ鍋…？私は力士ではなくてよ？」

(転載元)
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(まとめトピック）
【ｵﾘｼﾞﾅﾙＳＳ】庶民の食事に触れる貴族令嬢
【まとめ】
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でははじまり

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1 ：名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:17:30 ID:fOn主 

貴族令嬢「イカの一夜干し、あと瓶ビール。鍋は…味噌ちゃんこ一人前で」

店員「へい。こちらビール！」

貴族令嬢「ふぅー…」ﾄｸﾄｸ

貴族令嬢「……」ｸﾞｲｯ

貴族令嬢「…あ゛あッッ！　新年初仕事後のビール、雅ですわ…」

貴族令嬢「…あまりの寒さについ飛び込んでしまいましたわ。やはり冬の乙女にちゃんこは外せませんものね」

貴族令嬢「それにしても、新年会のシーズンにこの空きようですか…」ｶﾞﾗｰﾝ


3： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:18:36 ID:fOn主 
前回の貴族令嬢

【ｵﾘｼﾞﾅﾙSS】庶民の食事に触れる貴族令嬢
【34】「ホワイト餃子…？知らないわそんな食べ物…？」 http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=95738639&from=share

クリスマスはバーニィの命日


11： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:22:26 ID:fOn主 

貴族令嬢「正月でも仕事があるのはありがたいものですが、やはり冷え込み厳しいのは外仕事には辛いものですわね…」

貴族令嬢「ホッカイロのそろそろ買っておかないと切れますわ…」ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ

店員「はい！　イカの一夜干し！　それとちゃんこ火にかけときますね！」

貴族令嬢「弾力が強いイカも一夜干せばプリプリと柔らかく旨味溢れる…七味マヨネーズに醤油でかじりつき…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

貴族令嬢「ビール…！」ｸﾞﾋﾞ

貴族令嬢「煮立つまでのこの間…黄金の時間ですわ」


13： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:27:15 ID:fOn主 

貴族令嬢「しかし、明日からはまた仕事が切れる…正月明け早々にデンジャラスムーヴですわ…」ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ

貴族令嬢「緊急事態宣言だすのかしら…それにしても菅のおじさまが国民全員にお年玉五万円くれるって話どうなったのかしら…」ｶﾞｼﾞｶﾞｼﾞ

貴族令嬢「私に優しく接してくれるのは今はこのイカの一夜干しだけですわね…」

貴族令嬢「あ、そろそろ煮立ってきた、つくね入れとかないと」ｸﾞﾂｸﾞﾂ

貴族令嬢「こうやって塊から手際よく玉にして生つくねを入れられるかが良家の淑女として問われるところなのですわ…」ﾎﾟﾁｬﾎﾟﾁｬ

貴族令嬢「…五万円、本当にないのかしら…」

14： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:29:08 ID:Ujs 
令嬢は5万気にしすぎやろ


15： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:30:58 ID:4kP 
クッソうんめ^〜ですわ！



16： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:34:41 ID:fOn主 

貴族令嬢「いけませんわ…所詮は不確かな約定、もうアテにするような子供ではありませんのよ私は…！」

貴族令嬢「店員さん、赤閻魔のロック下さる？」

店員「へい喜んで！」

貴族令嬢「世相は暗く先行きは見えず、だがこういう時にこそ貴族の強さというものが問われるのですわ！」

貴族令嬢「『未来はわからないからこそ楽しい』、そうおっしゃっていましたわよね叔父様…」

貴族令嬢「最近未来予知ができる超能力者とセミナーで出会ったと言って変な宗教にはまりつつある叔父様…」


18： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:36:55 ID:FzG 
店員「すみません。本日から20閉店でして…」


26： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:53:45 ID:fOn主 
>>18
貴族令嬢「夜早く閉まる分、朝から酒を呑ませるようにすればよろしいんじゃなかしら？」


20： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:37:24 ID:fOn主 

貴族令嬢「そろそろいいですわね…鍋からまずは堅くなる前に豚肉と魚から…」

貴族令嬢「うまい…やはり冬の味噌鍋は貴族の魂に染み込む魅力がありますわ…！」ﾊﾌﾊﾌ

貴族令嬢「ここに赤閻魔ロックで追いかけ…！」ｸﾞﾋﾞｯ

貴族令嬢「強いッッ！！」

貴族令嬢「力士のための鍋…そりゃ強くなる料理ですわ…」ｶﾞﾂｶﾞﾂ


21： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:39:02 ID:Ujs 
一人前のちゃんこ鍋じゃあかん美味くなるのは3人前から（なんとなく）


22： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:41:44 ID:fOn主 

貴族令嬢「煮込まれてくったりとしたあたりから白菜や野菜に手を出す…！それから鍋底のつくね！」ｶﾞﾂｶﾞﾂ

貴族令嬢「熱いのど奥を焼酎ロックで冷やす！」ｸﾞﾋﾞｯ

貴族令嬢「燃えるッッ！！」ｶｰｯ

貴族令嬢「そして出汁がしみしみの油揚げ…！ちゃんこ鍋には縁起を担いで前足を付かない鶏と「上がる」をかけて油揚げが必ず入るのですわ！」ｶﾞﾂｶﾞﾂ

貴族令嬢「私も…勝ちたい…世の中に…！」

貴族令嬢「赤閻魔ロックお代わり！」

店員「へい」


23： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:45:13 ID:cgq 
粋だねえ


24： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:49:43 ID:Ujs 
令嬢は世の中と戦ってるんやな・・・テロリストかな？



25： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:51:42 ID:fOn主 

貴族令嬢「ふぅー、あらかた食べ尽くすと次は締めをどうするか…」

貴族令嬢「ラーメン、うどん、おじや…さて…」

貴族令嬢「……これは」

貴族令嬢「不安だらけの新年、こんな時こそは」

貴族令嬢「冒険、してみましょうか…」



店員「へい、締め用の餃子」

貴族令嬢「暮れも餃子、明けも餃子、思えばこれも運命かしらね…」ﾎﾟﾁｬﾎﾟﾁｬ

貴族令嬢「ちゃんこ味噌スープで煮込まれる餃子…果たして味は」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

貴族令嬢「…ちゃんこスープが皮に吸い込まれてるんだからそら旨いに決まってますわよね！」ｶﾞﾂｶﾞﾂ

貴族令嬢「焼酎との相性もベネ（良し）！！」

貴族令嬢「これは締めになりませんわね！　店員さん、閻魔おかわり！！」


店員「まいどー」

貴族令嬢「ふぅ…思わず力士飯を堪能してしまいましたわ…力がつきますわね、やはり淑女たるものパワーが大事ですわ」

貴族令嬢「しかし例年ならばこの時期は新年会でちゃんこ鍋屋に予約無しで入るなんてまずできないはずですのに…」

貴族令嬢「……明日からまた暇かぁ」

貴族令嬢「宇宙でぇもっとも暗い夜明け前〜♪パールをこぼしにぃハイウェイに飛び乗る〜♪」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ


　終わり　


27： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:54:42 ID:Ujs 
実際に開店時間を早めるおでん屋ニュースでやってたわね


28： 名無しさん@おーぷん：21/01/08(金)22:55:16 ID:fOn主 

貴族令嬢「というわけで小説家になろうのほうでも書いてますわ

貴族令嬢がジャンクフード食って「美味いですわ！」するだけの話

先祖代々続く貴族の家柄である貴族令嬢マリー。 容姿端麗にして// 無料オンライン小説です
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といういつものしつこい宣伝ですのよ」


29： ↓名無しさん@おーぷん：21/01/09(土)00:15:23 ID:yNa 
乙やで
寒くなると一人鍋で飲むのええね

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おしまい。