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コピペの部屋コミュの【不思議・心霊】石じじいの語る怪異譚集【21】

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(転載元)
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1502541708/
【新】海・山にまつわる怖い話・不思議な話 1

(全話まとめ)
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80586888&from=share

コメントにつづきません
でははじまり

ーー

477: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/07(日) 15:13:14.55 ID:+DG4v9FK0.net(主)

 私の実家の部落(この場合、集落という意味)に、珍しい石を探して拾い、それを売って生計を立てている男性がいました。 

 子供の頃、よく話を聞いたものです。

 私は、彼を「石じじい」と読んでいました。 
(本人の前では言いませんでしたが) 

 彼は、珍しい石を求めて四国の山や海岸を歩きました。 
 戦前の生まれで、若いころは朝鮮に住んでいたそうです。 
 戦後は、実家にもどり半農半石拾いで生活をしていました。 

 彼についての逸話は、以下のリンクをご参照ください。 

http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1445320336

うしみつ関連記事:
山から石を持ち帰るとヤバいの??
(このコミュニティでのURL)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80475460

では、話の続きをしましょう。 


670 :本当にあった怖い名無し:2018/06/11(月) 19:26:50.58 ID:GXGKmeJX0.net


『お遍路さんの案内人』


石じじいの話です。

四国には遍路(辺土)巡礼というものがあり、じじいが住む集落の近くにも札所がありました。

札所とは、スタンプラリーのスタンプポイントのような寺院です。
昔から遍路みちというお遍路さん(巡礼をする人々をそう呼ぶ)が通るルートがありました。
山を歩いているとじじいもお遍路さんによく会ったそうです。
その日も夕刻に近く、じじいは山を降りていました。よく開けた山道を下っていると前からお遍路さんが登って来ました。

「こんな夕刻に山を登るとは?山中で野営だろうか?」 

と思いました。

しかし、じじいは根本的な疑問を持ちました。
ここは遍路路ではない。この道をいっても札所にはでない。かなりきつい山道で山奥の標高の高いところに行く道だ。
その男性はかなり必死で登っていて、近づいて来るじじいに気がついても歩調を緩めず歩いています。

じじいが声をかけました。

『こんにちは、せいがでますのう、まだ山にのぼんなさるかな?これからやったら暗ろうなりますろうが。』

その男性は、息を弾ませて、

『ああ、ありがとうございます。その人が次の札所の近くまで案内してくれるので大丈夫です。』

[はあ?そがいな人?わしら以外にひとおらんがな??]

つづく


671 :本当にあった怖い名無し:2018/06/11(月) 19:27:11.11 ID:GXGKmeJX0.net
>>670
つづき
じじいは怪しんで、その男性を呼び止めて、そのような案内人がどこにいるのか?と尋ねました。

「ほら、あそこに、待ってくれています」

とその男性が指差した先には、誰もいない。
じじいは、敵愾心を持たれないように諭しました。

『よう見てみんさい。あそこに人がおるかな。よーに見てみんさい。』

『はあ、あそこにおられますが。ちょっと不機嫌そうにしてらっしゃいます。』男性

じじいは、そこで般若心経を唱え始めました。
男性は、非常に訝しんでいたようすでしたが、急に、はっと後ろに退き、自分でも般若心経を唱え始めました。
二人で必死に唱えたそうです。
真っ白な顔をしたその男性は、急に読経をやめました。

『どうかな、あの人、見えんようになったかな?』

じじいが尋ねると、その男性は大きく頷いて、そこに座り込みました。

じじいは、その男性に、

この路がまちがったルートであること;自分が正しい遍路路に案内すること;しかし、この時刻では夜になって真っ暗で往生すること;を説明して、自分の家に泊まってはどうか?と提案しました。
男性は、それに同意して、二人は麓から少し離れたじじいの家に向かいました。

つづく


672 :本当にあった怖い名無し:2018/06/11(月) 19:27:37.17 ID:GXGKmeJX0.net
>>671
つづき
簡単な夕食をとって、そのお遍路さんの身の上などを聞かせてもらったそうです。それはなかなか厳しいものでした。

話は、さっきの「案内人」のことにうつりました。
あれはなんだったのだろう?あらためて考えてみると、その男性は、その案内人の性別も、顔も、風体も覚えていなかったそうです。

『タヌキにでもだまされたのでしょうか?』と男性。

『そがいなもんやったら、まあ、ええですがのう・・・』じじいはちょっと嫌な感じがしていたそうです。

禍々しいものについては、その正体を知ろうとせず、追求せず、触れないようにすることにしました。
「自分の心の中に、その良くないモノ」をはっきりと形づくってしまうのを避けるようにと。
じじいと男性は、寝る前に、いっしょに観世音菩薩普門品を唱えたそうです。

次の日、じじいは男性を正しい遍路路の入り口まで案内しました。
男性と別れて山をおりて帰る時、さらに一人のお遍路さんが歩いて登って来ました。

『遍路みちは、むこうの三叉路の左やけん。左ですで。間違わんようにいきんさいよ。きいつけて。左よ』

と、じじいは声をかけましたが、そのお遍路さんはじじいを全く無視して歩いていったそうです。

『あの山に、なんかようないもんがおったんかのう?』
『そうよ、あの最後に会うたお遍路さん、男か女かわからんかったい。顔見た思うけど。』


678 :本当にあった怖い名無し:2018/06/12(火) 12:04:47.18 ID:h215GSjC0.net


『おーい、おーい』


石じじいの話です。

じじいが子どもの頃、山で不思議な呼び声を聞いたそうです。
一人遊びで山を歩いていたときに、

「おーい、おーい」

とかなり大きな呼び声がしたそうです。
だれかいるのかとあたりを見渡してもだれもいない。
山で作業をしている人だろう、と思って歩き始めると、また、

「おーい、おーい」。

見渡すと誰もいない。
それから、歩いて行くと、なんども

「おーい、おーい」と。

樹木がすくなく開けた場所に出たときに、空を見ると真っ青な空に真っ白な入道雲(積乱雲)がもくもくと立ちのぼっていました。
よく見ると、その雲のくっきりとした「稜線」の上に「人」が立っていて手を振っていたそうです。
その「人」は小さく見えたそうですが、実際はかなり大きなものだったのでしょう。
どうも、その雲の上に立つ「人」が「おーい、おーい」と呼んでいるようだったと。

こどもだったじじいは、その人物に向かって、同じように

「おーい、おーい」と呼び返しました。

すると、その雲の上の人物は、さらに

「おーい、おーい」と叫んで、「わー、はっ、はっ、はっ!」と笑い、その後沈黙したそうです。

相変わらずその人物は湧き上がる雲の上に立っていました。
すぐにと、あたりが暗くなり、激しい夕立に襲われたそうです。
じじいはびしょ濡れになりましたが、まあ、田舎ではよくあることです。
雨の後、雲にその人物は見かけられなかったそうです。
その雲の人を見たのは、それ一回きりだったということです。

『あれはなんやったんかのう?声は男の人のもんやったがのう。雷神様かのう。それにしては人なつっこかったね。』

妖怪に「やろか水」というのがあるそうです。山の上から「やろか、やろか」という声がする。村人が、「やるなら、よこせ!」と呼び返すと、鉄砲水が襲ってくる:という。
山の怪には答えるな、かかわりあうな、ということでしょう。

680 :本当にあった怖い名無し:2018/06/12(火) 17:21:00.96 ID:OEKmUuVS0.net
>>678
「黒部の山賊」の中ではカベッケが原で「オーイ!」という声を聞いても返事をしたらかんと書かれとるのぅ。
(・ω・) 「オーイ」と返事すると森に迷い込んで行方不明になってまうんやと。

683 :本当にあった怖い名無し:2018/06/12(火) 22:57:39.70 ID:kGcUzvPS0.net
>>680
石じじいのもんですが、いま調べてみたら、稲川淳二氏の怖い怪談話に「赤い半纏着せましょか?」というのがあるようです。

これも、魔物?の挑発にのったら、えらい目に遭うという。
人の興味をたくみに引いて、怪事にまきこむ手口でしょう。
おとりを使う狩猟みたいですね。


684 :本当にあった怖い名無し:2018/06/13(水) 03:14:55.30 ID:Um999cl70.net
中学のときに夏休みの課題かなんかで夜景撮らなきゃなんなかったから
爺ちゃんの家の近くの山に登って撮ることにした
昼の3時ごろポイントに着いてゲームして待ってたんだけど
ちょうど日没すると同じくらいに

「おーいお前」

って女の声が藪の方から聞こえてめちゃくそビビった
田舎の低山だったからわざわざナイトハイクにでもくるような場所でもないし
低山といっても民家のある所から声が届くはずもないし
何より道が全然ない方向からだったからな
持ってきてた小さいテント広げて寝袋に入って朝までブルブルしてたわ
朝んなってテントも全部置いて走って下山したけど当時は強がりたくて爺ちゃんにもその体験は言わなかった

数日経ってからもしかしたら子供が落ちて怪我してたり迷ってたんではないかとも思ったけど
今更言ってそうだったとしたら自分の責任もあるしと思って結局誰にも話さなかった
何となく後悔してるような思い出ではあったけど
返事しなかったから自分が助かったんかもしれんね



694 :本当にあった怖い名無し:2018/06/14(木) 00:03:51.44 ID:Csuw0uvY0.net


『謎の金属物体』


石じじいの話です。

じじいは、石を求めて海岸も歩きました。
海岸には石が露出していて、面白い化石をさがすには都合がよかったからです。

岩石で挟まれた砂浜を歩いていた時に、砂に埋まった金属の「構造物」を見つけたそうです。
それは真っ赤に錆びており、かなり大きなものでした。
なにか船体の一部のように見えたそうです。
外装面と思われる部分は曲面で、それが壊れて内部が見えていました。
内部には見たことがない部品がぎっしりと詰まっていたそうです。
外装の一部には関節のような可動部があったとか。

じじいの表現では「カニの足」のような構造だったと。

大きさは砂から露出している部分だけで長さ5メートル四方、高さは2メートル以上あって、表面にはなんの表示も無く、文字も描かれてなかったそうです。

漂着したのか? と思ったそうですが、水に浮くようなものには見えなかったそうです。
漂着後、他の部分が壊れて波でさらわれたのか?

『くず鉄で売ったらお金になったかもしれんね。そやけど、あがいなおおきなもんを持って帰れるかい。』

今考えると、ラピュタのロボット兵のようですね。
実は、じじいはこの「機械?」の一部を拾ってきていました。
私が今、持っているので写真を載せておきます。

https://i.imgur.com/BkdbGs8.jpg
https://i.imgur.com/yEJUBmA.jpg

【画像2、3】

じじいが死んだとき、じじいのものだと言って、1つの箱を大人たちがくれました。
そのなかに、いろいろなものが入っていたのですが、そのアイテムの一つです。
それぞれのアイテムには半紙に墨で書いたじじいの説明が添えてありました。


  (了)

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