ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

コピペの部屋コミュの【不思議・心霊】石じじいの語る怪異譚集【20】

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
(転載元)
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1502541708/
【新】海・山にまつわる怖い話・不思議な話 1

(全話まとめ)
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80586888&from=share

コメントにつづきません
でははじまり

ーー

477: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/07(日) 15:13:14.55 ID:+DG4v9FK0.net(主)

 私の実家の部落(この場合、集落という意味)に、珍しい石を探して拾い、それを売って生計を立てている男性がいました。
 子供の頃、よく話を聞いたものです。

 私は、彼を「石じじい」と読んでいました。
(本人の前では言いませんでしたが)

 彼は、珍しい石を求めて四国の山や海岸を歩きました。
 戦前の生まれで、若いころは朝鮮に住んでいたそうです。
 戦後は、実家にもどり半農半石拾いで生活をしていました。

 彼についての逸話は、以下のリンクをご参照ください。

http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1445320336
うしみつ関連記事:
山から石を持ち帰るとヤバいの??

(このコミュニティでのURL)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80475460

では、話の続きをしましょう。


657 :本当にあった怖い名無し:2018/06/09(土) 17:35:08.44 ID:XdB9zOHY0.net


 『ミサキ』


石じじいの話です。

人にとり憑き禍をなす悪霊として「ミサキ」というものがあります。
じじいの故郷の近くの土佐などでは「七人ミサキ」という話がありました。
名前は、今では全国でも知られているでしょう。
じじいがミサキについて私に語ってくれたことや、私の祖父母が語ってくれたことを書いてみましょう。

この死霊は、非業の死をとげた人が成仏できずにさまよっているものらしいのです。
水死者、焼死者、自殺者、行き倒れの霊
地方によって違いがありますが、ミサキには、海の沖や磯、川で出会うことが多く、水と縁が深いようです。
これに取り憑かれると、医者にかかるのは二の次で、呪禁によりとり払うとか。
送り念仏、神職による祓い、僧侶による祈祷などで落とし、その後に医者にかかります。
結局、医者の手当を受けることは外せない、ということが現代的です。
巫女によって、そのとり憑いたミサキの無念を語らせることもあったそうです。
ミサキは、夕方暗くなった時に海の近くの山を歩いているととり憑いて海へ誘い込むのだそうです。
犬の鳴き声がすると、それに憑かれたことに気がつくとか。
つづく:


658 :本当にあった怖い名無し:2018/06/09(土) 17:35:26.96 ID:XdB9zOHY0.net
>>657
つづき:
ミサキのためには、お盆に、軒下に芭蕉の葉っぱを置いて、その上に、おしょらいだなでお供えするものと同じものをお供えするのだそうです。
また、あるところでは、寺の近くの丘の東南の斜面にある墓地の端に、墓石ではない自然石を積んで塚とし、ミサキを祀っていたそうです。

「七人ミサキ」とは、山に狩りにいった七人の狩人が遭難して死んだのを弔うためのものだったという話もあったそうです。七人塚とも言った。その時に、犬が七匹同時に死んだそうです。

また、昔、殿様の鷹狩のさいに、無礼があったとして七人の村人が殺害されましたが、そうしてむごたらしい殺されかたをした人は成仏できず人を道づれに殺すのだそうです。
そうすることで成仏できるのだそうです。七人の6倍、42人殺すのだとか。
この言い伝えがある地方には、「七霊の合祀」という碑が建っているそうです。

『昔はな、お遍路さんの行き倒れもようけあったんで。健康な人ばっかりやなかったけんね。死に場所を探して歩きよった人もおんさったようよ。わしが子供の頃も、行き倒れた人が何人もおってな、村でお葬式したもんよ。』


659 :本当にあった怖い名無し:2018/06/09(土) 17:36:56.83 ID:XdB9zOHY0.net


 『ドウロクジンとホウカイ様』


石じじいの話です。

じじいのふるさと(=私のふるさと)には、ミサキという悪霊の他に、
「ドウロクジン」、
「ホウカイ様」という存在があります。これらも無縁仏です。
「ミサキ」と同じ存在ですね。

『おやじらがな、道の四辻で「道の端のドウロクジン」いうて唱えよったい。それなに?いうてきいたら、行き倒れのお遍路さんのことよ、いうて教えてくれたい。』

ドウロクジンは、無縁仏で、家に帰れない人、帰っても誰も祀ってくれない人の霊が道の四辻に、うろうろしているものなのだそうです。
四辻には、おにぎりなどの食べ物を供えます。これは、その霊が餓鬼である、という認識があったからだと。
四辻におにぎりが供えてあっても絶対にとってはいけない::というのが親からの言いつけだったそうです。太平洋戦争はるか以前の話ですからね。
「ホウカイ様」も同じような存在です。うら盆に焚く松明をホウカイと呼んでいました。

葬式の帰りは、悪霊が家についてくる危険性のある時だったそうです。

「七人ミサキがついちょるかもしれん」といって、からだを箕で扇いでもらうことがあったそうです。
また、外で具合が悪くなって帰って家に入る時に、その直前に、おなじように箕で扇いでもらう風習もありました。
これは七人ミサキがいる四辻を通ったから、それにとり憑かれたのだ:ということでした。

『犬神はとり憑くわ、ミサキは来るわ、ホウカイ様は四辻に待ち伏せしとるわ、油断できんかったで。昔わな。戦争があって、みんなおらんなったなw』


660 :本当にあった怖い名無し:2018/06/10(日) 01:57:00.25 ID:MbqpKX7+0.net
>>659
狸に馬鹿された話とかは聞いてないですか?四国は隠神刑部とか狸の王国
ですよね、空海様が本州と鉄の橋でつながったら狐が帰って来ると予言してたから
今はわかりませんが。


661 :本当にあった怖い名無し:2018/06/10(日) 12:20:12.60 ID:ebWYf5jo0.net
狸による怪異の話は、石じじいからとりたてて聞いたことがありません。
化け狸の話は愛媛県なら、瀬戸内沿岸の地方で(のみ)ポピュラーなものでしょう。
四国南西部ではあまり聞きませんでした。
佐田岬、八幡浜の方には、話があるようですが、いずれも松山の影響力の強いエリアです。



『里のため池』


石じじいの話です。

池の水面ぎりぎりに円形の口が開いていたそうです。
じじいは、そこに女性が入っていくのをみました。
気がついた時には、もう下半身は穴に入っていたそうです。
周りが水面なのに、どうやってそこまで行ったのか?
不思議な光景でした。
水に潜るのではない。水面にあいた穴に入っていくのです。
じじいに、いたずらごころが起こって、その穴に向かって小石を投げました。
石は穴の近くに落ちて水面に波紋を作りました。
すると、穴から若い女性が顔を出してじじいをにらんだそうです。
真っ白な、困ったような顔だったそうです。
恐ろしくなったじじいは、

『すんませなんだなあ、こらえてやんなせよ』

と謝って、走り逃げたそうです。
その池は、里のため池だったそうです。



664 :本当にあった怖い名無し:2018/06/11(月) 12:09:30.86 ID:GXGKmeJX0.net


 『死者に逢ったかもしれない』
 

石じじいの話です。

死者に会ったかもしれないということです。。
村里近くの丘で少年に会いました。(生きてる)
かれは、快活で、ちょっとはにかむ、かわいい少年だったと。
いろいろと自分の生活や周りの山のことを教えてくれて、じじいのことをたずねてくるので、石をさがしていること、このあたりには珍しい石がある、と教えました。
少年はたいそう喜んで、自分も見つけたいと目を輝かせていたそうです。
じじいは、少年と山をおりて、少年が求めるので彼の家に立ち寄りました。

そこで、彼の祖父、祖母と会い話をしました。
少年は、病気療養のために両親の元を離れて、いなかで自分たちと一緒に生活しているのだ、ということでした。
世間話をして、食事をいただいて、少年と別れました。
少年は、自分も石を見つける、といい、じじいは、また来年会おうと約束をしました。
その時に、珍しいきれいな石をもってきてやると。

一年たって、じじいは少年の家を再訪しました。
が、少年には会えませんでした。
前年、じじいと別れたあと急にやみつき回復することなくなくなったと。
じじいと会うことをたのしみにしていた、と。
つづく:


665 :本当にあった怖い名無し:2018/06/11(月) 12:09:58.98 ID:GXGKmeJX0.net
>>664
つづき:
ちょっとおセンチになったじじいは、前の年に少年と出会った丘に立ち寄りました。
そよ風が吹く、すがすがしい夏の昼下がりだったそうです。
頂上にたたずみ
「人の人生などわからないものだ、かわいそうに」
を考えていたそうです。

急に、後ろでがさっと音がしました。じじいはふりむきましたが、だれもいません。待っていてもそのあと音はしない。

じじいは、リュックに手を伸ばしましたが、そのときにまたがさっと音が。

ふりむくとなにもいない。そのあと無音。
じじいは、再びリュックに視線を戻して、じっと待ちました。

すると、ガサっ

もう、じじいは振り向きませんでした。

すると、さらにガサっ
ガサっ
ガサっ
人が歩いて近づいてきていると思ったそうです。
じじいはちょっと怖くなりましたが、がまんして顔を伏せていました。
その「足おと」はどんどん近づいてきます。
じじいはがまんしました。
その人物は彼の背後で立ち止まったそうです。

じじいはふりむきませんでした。

『どがいなかな?ええ石はみつかったかな?おっちゃんはきれいな石をもってきてあげたで。あげるけんもっていったらええが。』

背後の人物はなにも答えなかったそうです。

『おじいちゃんらにおうてきたで。たいへんやったな。ようこらえたな。』
『さてぇ、おっちゃんもそろそろいこうまい。元気でおりんさいよ。』

そういって、じじいは、少年へのおみやげとして持ってきた青い石をそこに置いて、ゆっくりと立ち上がりました。そして振り向かず手を振ってそこを離れました。
足おとは、すこしのあいだじじいのあとをついてきたように思えたそうですが、その気配はすぐに消えたそうです。
セミが喧しく鳴いていることに、歩き始めて気がついたそうです。
つづく:


666 :本当にあった怖い名無し:2018/06/11(月) 12:10:18.00 ID:GXGKmeJX0.net
>>665
つづき:

『それは、そのおとこのこのゆうれいやったん?お経となえたん?』私

『わからん、人みたいやったけど。お経はとなえなんだよ。唱えんといけんような相手とは思えんかったんよ。』じじい

『そのあと、そこにまたいったんかな?』私

『いったで。次の年も、その次の年もな。そやけどな、もうその足音ちゅうか人は来んかったい。』じじい

安堵したと同時にさみしかったそうです。


  (了)

コメント(1)

針乙です(´・ω・`)
七人ミサキと七人同行がエンカウントしたらどーなるのっと(´・ω・`)

↓呪霊に物理兵器は効かない(呪具を除く)って五条悟が言ってたぞ
『犬神はとり憑くわ、ミサキは来るわ、ホウカイ様は四辻に待ち伏せしとるわ、油断できんかったで。昔わな。戦争があって、みんなおらんなったなw』

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

コピペの部屋 更新情報

コピペの部屋のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング