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コピペの部屋コミュの【不思議・心霊】石じじいの語る怪異譚集【17】

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(転載元)
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1445320336
山から石を持ち帰るとヤバいの??

(全話まとめ)
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80586888&from=share


コメントにつづきません
でははじまり

ーー

477: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/07(日) 15:13:14.55 ID:+DG4v9FK0.net(主)

 私の実家の部落(この場合、集落という意味)に、珍しい石を探して拾い、それを売って生計を立てている男性がいました。
 子供の頃、よく話を聞いたものです。

 私は、彼を「石じじい」と読んでいました。
(本人の前では言いませんでしたが)

 彼は、珍しい石を求めて四国の山や海岸を歩きました。
 戦前の生まれで、若いころは朝鮮に住んでいたそうです。
 戦後は、実家にもどり半農半石拾いで生活をしていました。

 彼についての逸話は、以下のリンクをご参照ください。

http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1445320336
うしみつ関連記事:
山から石を持ち帰るとヤバいの??

(このコミュニティでのURL)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80475460

では、話の続きをしましょう。



237 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/12/10(木) 22:56:40.27 ID:4NZWP1rE0.net


 『石と会話するひと』


石じじいの話です。

石と会話する人がいました。じじいの会った人は、いつ頃からか、石が自分に話しかけてきて、いろいろなことを教えてくれる、と言い始めたそうです。

石は、神や精霊が宿るのだと。
明日の天気から、兜町の相場まで。
その持ち主に直接関係のあるような事に関しては、非常に正確な予測情報を与えてくれたそうです。

家族は気味悪がって、その石を捨てるように何度もいったのですが、彼は,承知しなかったと。
持ち主によると、その何でも教えてくれる石は、、持ち主の「心意気」に共感して奉仕してくれているのだ、ということで自信満々でした。
その石は、じじいが拾い与えたものではありませんでしたが、石のことも持ち主のことも非常に心配だったそうです。皆が予想するとおり、石の「助言」は、どんどんエスカレートしていきました。
(つづく)


238 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/12/10(木) 23:10:15.48 ID:4NZWP1rE0.net
>>237
(つづき)
「あの人間はあなたに悪意を持っている」、「あなたの妻は不倫をしている」など。
おきまりの「いやな」助言もするようになりました。
持ち主の奥さんが浮気をしていたのは確かだったようですが、それは、夫がおかしくなる前か、なった後かは微妙だったと。

石の助言のおかげでその家は急速にお金持ちになりました。
その豪勢な家は、私が中学生になることまで残っていました。
…:廃屋として。

持ち主はありがたがって、その石のために社を自分の屋敷に建てたそうです。
(その社らしきものは、廃屋には残っていませんでしたけど)

しかし、そのような石の霊力(?)が知れ渡ってくると、その御利益にあずかろうとするものたちも現れて、宗教団体(講)のようなありさまとなりました。
普通は、ここで、魔性のモノである石は、有用な助言の見返りを持ち主に求めるものですが、石は、まったく無欲であったと。どんどん有用な情報を与えてくれていたと思われ
たそうです。
(つづく)


239 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/12/10(木) 23:16:15.28 ID:4NZWP1rE0.net
>>238
(つづき)
結末は、あっけなく訪れました。
持ち主が、自宅の自室で首を吊っていたそうです。
物言う石が無くなっていたので、

「誰かが、持ち主を殺して、その石を奪ったのではないか?」

と人々は勘ぐったそうですが、捜査は行われなかったようです。
その後、石の噂は聞かれず、だれかがそれを使って世界征服をしたということもない。

じじい曰く、
「ほんとうに、あの石がものをおしえてくれよったんかわからんぞ。
はよう脳病院につれていってやったらよかたかもしれんわの。信じられんけど、あの石は魔性のもんやったかものぅ。そういうもんは、人に、
『おまえは特に選ばれたんぞ』
いうてちかよってくるんよ。きぃつけなはいや。」



241 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/12/12(土) 22:04:52.67 ID:tQPSH0NJ0.net


 『樹の上のひと』


石じじいの話です。(石関係なし)

じじいが朝鮮にいた頃のはなしですが。彼が、ある集落を訪れたところ、
樹木の上に、白い服を着た人間が上っています。なにをしているのか?
とよく見ると、それは死体でした。

「そりゃ、たまげたい。死んだひとが
じぶんでのぼったんか思うたわいw」

地元の人間にたずねると、伝染病(天然痘)で死んだ人の死体は、そのように木の上に置いておくのだ、ということだったそうです。

じじい曰く、
「迷信やけど、がいなことするもんよ。日本でも、ふぐ食うてあたったもんは土に首まで埋めるゆうのがあったいのうw」

じじいは、朝鮮の野山を歩くときは、武装していました。虎がいるという
ことだったそうです。



248 :名無しさん@そうだ選挙に行こう@\(^o^)/:2015/12/14(月) 19:53:33.18 ID:SbwAuJAS0.net


 『動く石』


石じじいの話です。

じじいによると、自分で移動する石があったということです。
「デスバレーの動く石」のような話です。彼がよく行く山の一つで目撃したとのこと。
年に二、三度は見るのですが、その石は、長径3メートル、短径1メートルほどの楕円形をしていて、比較的硬い砂岩でした。

その山で周辺は、泥の石(泥岩)でできていたので、木のまばらな山の斜面で目立っていました。それが、ずるずると下に滑り降りてくるのです。なんのことはない自然現象か、と思われたのですが。

毎回、注目するとはなく見ていると、その石は、どんどん斜面をずりさがってきます。
まわりの灌木をなぎ倒しながら。ある年、その石は、平坦な地形のところまでおりていたそうです。

「これでとまらい」

とじじいは思ったのですが、次の年、その石は、
さらに、その平坦面をすぎて、次の斜面にかかっていたそうです。

「だれが、うごかしたんや?」

さらに、不思議なことに、石は、斜面をくだらずに横に移動し始めたと。斜面を下ではなく横へ移動していく巨石。
そのまま斜面を下ると森に入るので、どうなるか?じじいも楽しみにしていたのですが、がっかりしましたがびっくりもしたそうです。

或る日、その石は、
斜面を横切り、その先にある崖から下の沢に落ちていたそうです。
かなりの高さの崖だったそうですが、石は沢のなかで割れずに川の流れに洗われていました。
おそらく滑っているときは下であっただろう部分が上になっていましたが、
そこには、三重円の模様がきれいに彫り込まれていたとのことです。
だれかがわざわざきて彫り描いたとも思えなかった状態でした。

その後、石はなんの変化も顕わさなかったそうです。いまでもその石はあるんでしょうね。



258 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/12/21(月) 23:59:58.60 ID:uHr5D6EV0.net


 『しゃべる犬』


石じじいの話です。

山の中で石のありかを押してくれる野犬にあったことがるそうです。
しかも、しゃべったとのこと。犬が。

この話を聞いたときに、
「じいちゃん、おかしくなってる」と
思ったのですが。まあ、はなしてくれる他の話もおかしいといえばおかしい。

じじいが山を歩きつかれて昼飯を食っていると、藪からがささと一匹の黒犬が
でてきたそうです。柴犬のようなのではなく、ひょろっとしてたと。
犬は群を作るので、一匹野犬がいればさらに三匹はいる!ということで、
身構えたそうですが、ほかにはいません。その犬は、へっへっ、と言いながら
ゆっくりと警戒しながら近づいてきたそうです。

じじいは、にぎりめしをすこし割って、投げてやりました。犬はそれを注意深く嗅いで食べたそうです。
さらに、飯をやります。犬は、じじいに近づいて伏せをしました。
毛並みはきれいではなく、いかにも小汚い野良だったそうです。
(つづく)


259 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/12/22(火) 00:01:08.75 ID:43MG+2G30.net
>>258
(つづき)
飯を食い終わりじじいが行こうとすると、犬がついてきます。少し行くと、
犬が吠えて、ある方向へさそうような仕草をします。無視しようとすると、
犬がけたたましく吠え立てます。それでも無視してあばよ、と分かれようと
すると、犬が、

『コッチエコイ、オマエノスキナモノガアル』

と話しかてきたそうです。別に口を動かしたわけではなかったそうですが。

『コッチダ、コッチダ』

と犬が繰り返します。じじいは、興味を持って、
しかし、鉈を握りしめて犬の後を追いました。犬は、藪のなかや斜面を
どんどん進みます。

「おいおい、わんよ、はよういかんでまってや」

じじいはひいひい言いながらついて行くと、崖に出て、そこにはきれいな石灰岩が
たくさんあったそうです。それを拾うと、犬がまた、ワンワンと吠えながら
山を移動していく。
それについていくと、また、べつの露頭があって、きれいな石がある。それをひろって移動してを繰り返したそうです。
リュックがいっぱいになって、持てなくなった時に、

「もおええわい」


犬に話しかけると、犬は、猛スピードで駆け去ったそうです。


それからはその犬にあわんかったん?

「いやー、あれからあわんかったんよ。ええことはつづかないぃ」

その話を聞いた翌年(?おそらく)じじいは、一匹の子犬をくれました。黒い。
そいつは、15年生きて、我が家の番犬として活躍しましたが・・・


260 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/12/22(火) 01:11:03.04 ID:L2NniPUK0.net
いい話だなー



263 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/12/25(金) 00:44:12.95 ID:fydUrgzQ0.net


 『舞い上がった石』


石じじいの話です。

戦後、じじいは、石を求めて広く四国を歩き回りました。
化石や鉱物なども採集したそうです。鉱物は、鉱山でしかとれないものがあり、そういうものは、鉱山の地元の、元働いていた人から購入したりもしたそうです。鉱山には部外者は入れないし、閉山してしまったものも
多かったので。山では、いろいろな人間にあったそうです。
宝探しをしている人や、テントを建てて魚をとってそれを売り歩いている人々、
呪いをすることのできる村もあったそうです。廃村もあり、廃寺、廃神社、
遺跡のような場所にも行き当たったそうです。
もちろん、海岸も歩いたそうです。水死体(前述)、難破船、漂着した巨大生物、奇妙な洞窟などなどへんな話をしてくれました。


●或る日、山の中で、地面に転がっていた石を何気なく、ちょんと蹴飛ばしたら、
その石は、ぐーーーーんっと空に舞い上がって、樹間を経て空に消えたそうです。


  (了)

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