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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【色平哲郎氏のご紹介】 地域医療に尽くした佐久総合病院(長野県)の若月俊一総長。

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【色平哲郎氏のご紹介】 地域医療に尽くした佐久総合病院(長野県)の若月俊一総長。


地域医療に尽くした佐久総合病院(長野県)の若月俊一総長。
「私たちの役割は弱者を助けること。
半世紀にわたる最大の問題は農村の封建制との闘いだった」
朝日新聞 1998年3月31日  1面「ことば」



佐久総合病院総長 若月俊一さん引退  農村医療 尽くして半世紀
農村の封建制との闘いだった

「農民とともに」を合言葉に、地域医療や農村の保健に半世紀あまり尽くしてきた佐久総合病院(長野県臼田町、松島松翠院長)の若月俊一総長(87)が31日付で退職し、医師の現場から退く。
病院と地域のパイプ役になる保健ボランティアのセミナーが30日、同病院で開かれ、最後の講義に立った若月さんは「私たちの役割は弱者を助けること。
半世紀にわたる最大の問題は、農村の封建制との闘いだった」と振り返った。

若月さんは東京帝大医学部を卒業し、1945年3月、佐久病院(当時)に外科医として赴任。「貧しく、患者が手遅れになるまで医者にみせなかった」という当時の農民に出張診療を始め、無医村に近い立場だった住民のニーズを問い続け、臨床から保健に広がる農村医学を打ち立てた。

病院職員による演劇や健康講話を組み合わせ、健康の大切さを住民が自覚できるよう工夫した。こうした独自のやり方は、フィリピンやナイジェリアなど途上国に受け継がれ、76年には、アジアのノーベル賞と呼ばれるマグサイサイ賞を受賞している。


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185 アフガン市民の窮状とレシャード先生の訴え

日経メディカル 2021年10月30日 色平哲郎

https://nkbp.jp/3CsFYFz

アフガニスタンに駐留していた米軍が撤退を完了し、2カ月が過ぎた。その後も自爆テロが各地で起き、タリバン政権を恐れる人たちは国を脱出し、あるいは身を隠し、人口の半分が十分な食事をとれない深刻な危機に瀕している。
米国のバイデン大統領は、撤退完了の演説で、「米国に対するテロの脅威を取り除く」 という駐留目的は10年前に達成されたとし、こう述べた。
「アフガニスタンで駐留を続けても米国の安全や治安が高められるとは思えない」
(2021年9月1日、NHKのウェブサイトによる)。

駐留と自国の安全、治安の維持を結びつけ、さらにこう言った。「ほかの国の再建のために米国が大規模な軍事作戦を行う時代は終わった」。そこにはかつて「世界の警察」と呼ばれた大国の面影は見られない。

2001年9月11日の米国同時多発テロ事件の発生直後、米国は容疑者のウサマ・ビンラディン
の身柄引き渡しを当時のタリバン政権に要求したが、応じられなかった。米国は「テロとの戦い」を掲げ、「不朽の自由作戦」という統一作戦名でアフガニスタンへの空爆を開始する。

2011年5月、米軍はパキスタンでウサマ・ビンラディン容疑者を殺害し、作戦の主目的を達成した。区切りをつける機会が到来したが、現地の治安悪化を理由に米軍は駐留し続ける。
米国民の「テロとの戦い」への熱狂は冷め、関心が薄れても米軍はアフガニスタンにとどまった。


感染症が多く厳しい医療事情

アフガニスタンの医療事情は、非常に厳しいものとなっている。日本の外務省ホームページでは、次のように記されている。

「当国においては、外国人が安心して受診あるいは入院できる設備の整った医療機関は、
地方は言うまでもなく、首都のカブールにさえほとんどありません。一般に流通している薬剤、衛生材料はイラン、パキスタン、インド、中国製のものが多く、保存状態その他の点で信頼性に欠けるものや偽薬も多々見受けられます。
このような事情から、首都カブールおよび近隣県の在留邦人は、基本的にはアフガニスタン国内の病院を受診することはありませんが、緊急時にはカブール市内の外国系プライベート・クリニックを受診します。
これらのクリニックで対応できない場合は近隣先進国への緊急医療移送となります」

かかりやすい病気として、食中毒(細菌性、アメーバ性)、腸チフス、A型肝炎、呼吸器疾患、
アレルギー疾患、ポリオ、クリミア・コンゴ出血熱、皮膚リーシュマニア症、マラリア、狂犬病、熱中症(脱水症)が挙げられ、交通事故や車両爆弾によるけがなどにも 注意するよう伝えている。
いまさらながら、感染症の多さに驚きを禁じ得ない。

ポリオウイルス野生株の感染が今でも発生し、毎年、パキスタンとの国境近くで新規患者が出ている。国境地帯は治安が悪く、一般市民への予防接種が十分に行えないためだという。
世界保健機関(WHO)の「世界ポリオ根絶計画」の推進で、多くの国ではポリオは消えている。

以前にこの連載で、アフガニスタン出身の医師、レシャード・カレッド先生(認定NPO法人カレーズの会理事長)のことをご紹介した(2014年7月18日、日本と祖国の「難民」を救うレシャード先生の「命がけの生き方」)。
https://nkbp.jp/3jKGVBJ

レシャード先生は、千葉大学で 日本語を学んだ後、京都大学医学部に編入して卒業。苦労の末に医師国家試験に合格した。その後、静岡県島田市で診療所を開業し、地域の医療・介護を支えながら、アフガニスタンで命がけの「国際医療」を展開してきた。

2014年には、全国の保健医療分野で草の根的に活動されている方を顕彰する「若月賞」を受賞された。そのレシャード先生が、祖国の現状を憂い、『文化連情報』2021年10月号にこんなメッセージを寄せている。

「アフガニスタンの国民のみならず、世界中の人々が継続的関与や政治的・経済的な支援を
心待ちにしています。ソビエト軍侵攻から始まり、米軍やNATO軍といった隣国の思惑により戦禍の中で永らく生きてきたこの国の国民、平和を知らずに大きくなった子どもたち、満足な食事や教育、医療さえも与えられなかった
この国の人たちに、平和・平穏、そして将来の夢が見られる環境を与えていただきたいのです」


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コメント(1)

今回の、日大の背任罪事件では、まったく逆の医療業界の姿を知りました。
医療や、人間の命を、お金の対象に、つまり商売のネタにすべきではない。

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