孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】 NYT「ウクライナへの攻撃で、プーチンは強硬派に彼らが望むものを与える

【孫崎享のつぶやき】
NYT「ウクライナへの攻撃で、プーチンは強硬派に彼らが望むものを与える。兆候は、プーチン氏が戦争のより広範なエスカレーションに備えてる事を示す。」ミサイルで首都攻撃を大々的に行う選択はあった。軍は当然要求。プーチンは避けてた。今、軍主張へ譲歩か。
2022-10-12 06:299


NYT「ウクライナへの攻撃で、プーチンは強硬派に彼らが望むものを与える」
これまでロシアは市民への攻撃を行っていないとの立場をとっていた。
月曜日、国営テレビはミサイル攻撃によるキエフ住民の苦しみを報道しただけでなく、それを誇示した。それはキエフ中心部で煙と大虐殺の噴煙が立ち上る様子を示していた。
急激な変化は、プーチン大統領が残忍な力の誇示が必要であると信じるところまでロシアの戦争努力に対する国内の圧力がエスカレートしたことを示していた.
彼の軍隊は、ウクライナへの攻撃で十分に攻撃的でなかったとして、戦争の支持者からますますしおれた批判にさらされている.
月曜日の戦争努力の壊滅的なエスカレーションにより、プーチン氏は、ロシア軍の屈辱的な後退に激怒した強硬派の騒ぎを一時的に静め、それらの批判に部分的に対応しているように見える.
ロシアの政治アナリストで元プーチン大統領のスピーチライターであるアッバス・ガリヤモフ氏は、月曜日のストライキについて、「これは何よりもまず、国内政治の観点から重要だ」と語った。 「プーチンがまだ有能であること、軍隊がまだ何かのために役立つことを支配階級に示すことは重要でした。」
しかし、プーチン氏はまた、彼のエスカレーションで、ロシアのエリート、そして一般大衆が、それを実際に、ロシアがそうであるように見える戦争でウクライナの民間人により多くの苦痛を与えるための必死の努力ではなく、強さのしるしとして見ていることに賭けている.軍事的に負ける。
この攻撃により、少なくとも 14 人が死亡し、数十人が負傷しましたが、ウクライナ全土の都市では、民間インフラを明確に標的とする数十のミサイルに恐怖を感じた人が無数にいる。
ストライキの後、侵略を最も厳しく批判するロシアのタカ派の何人かは、軍がついに任務を遂行したと宣言した。
ロシアの強硬派は長い間この戦略を推し進めてきた、とモスクワ社会経済学部の政治哲学教授であるグレッグ・ユーディンは述べた。 「同様に、私たちは彼らを怖がらせて服従させなければなりません」と彼は極右の視点について語った. 「ですから、それを行うためには、本当に、本当に暴力的でなければなりません。」
ユディン氏によると、クリミア橋への攻撃は、クレムリンが「タカ派の要請に屈服し、ウクライナへの攻撃をエスカレートさせことしかなかったたという。
「今朝、国防省の提案とロシア参謀本部の計画に従って、空、海、陸上の高精度長距離兵器による大規模な攻撃が、ウクライナのエネルギー、軍事指揮、 通信施設だ」とプーチン氏は語った。
プーチン大統領は、「わが領土に対するテロ攻撃の試みが続けば、ロシアが講じる措置は厳しく、その規模はロシア連邦にもたらされる脅威のレベルに対応するものになるだろう。 誰もそれについて疑うべきではありません。」
ロシアの指導者が戦争のエスカレーションを制御することに関心があり、NATO との直接の衝突を引き起こす寸前ではないことを示している可能性がある。
ロシア国内では、月曜日に自制を求める声はほとんどなかった。タカ派が攻撃を称賛したとしても、一部の人々はプーチン氏の行動が不十分だと嘆いた。ロシアの元大統領で現在はプーチン大統領の安保理副議長を務めるメドベージェフ氏はテレグラムで、ロシアを守る唯一の方法はウクライナ政府を「完全に解体」することだと語った。
いくつかの兆候は、プーチン氏が戦争のより広範なエスカレーションに備えていることを示している。土曜日、彼は冷酷さで知られるセルゲイ・スロヴィキン将軍をウクライナでの戦争遂行を指揮する者に任命した。そして、プーチン氏の最も親しい国際同盟国であるベラルーシのアレクサンドル・G・ルカシェンコ大統領は、月曜、何千人ものロシア兵がベラルーシ軍との合同軍事グループを形成するために間もなく同国に到着すると宣言した。 .
ロシアでは、戦争を批判したり、戦争という言葉を使ったりすることに対する罰則には、多額の罰金や懲役刑が伴うため、多くのロシア人は、戦争について否定的な意味合いを持つ可能性のあるコメントをすることに慎重です.