孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】 2日―9月1日、米韓合同軍事演習を開始

【孫崎享のつぶやき】
2日―9月1日、米韓合同軍事演習を開始。文在寅前政権下中止、規模を縮小。今の時点で.再開・規模拡大。北朝鮮の反発は必至。金正恩7月27日演説、「大規模合同軍事演習を堂々と展開している」と非難、「我々の安全と根本利益侵害なら、必ず大不安と危機を甘受しなければならない」。なぜわざわざ緊張を生む手段をとるのか。
2022-08-23 06:402

A-1[米韓合同軍事演習を開始　規模も拡大、北朝鮮の反発は必至]毎日

米韓両軍は22日、朝鮮半島有事を想定した合同軍事演習を始めた。南北融和を優先した文在寅前政権下では、合同軍事演習を中止にしたり、規模を縮小して実施したりしていたが、5月に就任した尹錫悦大統領は米韓同盟を重視する姿勢が鮮明で、今回は規模を拡大。米韓同盟の強固さを誇示して、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮を強くけん制する。北朝鮮の反発は必至だ。

　9月1日まで続く。コンピューターシミュレーションを中心とした合同指揮所演習を実施する
ほか、野外機動訓練を復活させる。聯合ニュースによると、演習は、戦時体制への転換と首都圏防衛▽首都圏の安全確保に向けた反撃作戦の練度向上――の2部に分かれている。

　尹氏は22日の国務会議（閣議）で「この5年間、縮小されていた演習を正常化する。朝鮮半島の平和を維持するためには、韓国の隙（すき）のない安全保障体制が土台にならなければならない」と強調。サイバーや原発、空港、半導体施設などへの攻撃を例示しながら「今回の演習は、変化する戦争の様相にあわせて、韓国政府の非常体制を新たに整備する出発点となる」と述べた。

　尹氏は15日、北朝鮮が核開発の中断と非核化に応じれば、大規模な食糧支援やインフラ支援
などを段階的に進める「大胆な構想」を提案した。しかし、北朝鮮は金正恩朝鮮労働党総書の妹、金与正（キムヨジョン）党副部長が18日付の談話で「我々は絶対に相手にしない。実現とはかけ離れた愚かさの極致だ」と批判するなど、南北の対立構図が強まっている。

A-2 米韓合同演習4年ぶり規模　北朝鮮、過去は期間中に挑発（日経）

米国と韓国の両軍は22日、朝鮮半島有事を想定した合同軍事演習を始めた。近年のサイバー攻
撃による脅威の高まりやロシアによるウクライナ侵攻の現状も踏まえ、米韓で首都防衛と反撃の能力を高める。毎年恒例だが、韓国での野外訓練は4年ぶり。過去の演習では期間中に北朝鮮がミサイル発射で挑発してきた例もあり、米韓は警戒を強めている。

A-3金正恩氏、演説で米韓を非難　大規模な合同軍事演習前にけん制か（7月28日毎日）

北朝鮮の金正恩（キムジョンウン）朝鮮労働党総書記は27日、朝鮮戦争（1950～53年）休戦協定締結から69年の記念行事で演説
北朝鮮で27日は「祖国解放戦争勝利の日」とされている。金氏は米国に対し「我が国の安全を脅かす大規模合同軍事演習を堂々と展開している」と非難、「我々の安全と根本利益を引き続き侵害するなら、必ずさらに大きな不安と危機を甘受しなければならないだろう」とけん制した。