孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】今米国は台湾問題で中国を、ウクライナ問題でロシアを攻め立て、国際的連合の形成を志向

【孫崎享のつぶやき】
今米国は台湾問題で中国を、ウクライナ問題でロシアを攻め立て、国際的連合の形成を志向、だが過去の国際約束を無視し、対応は相互に矛盾。例えば住民の意志。台湾問題では重視。では東部ウクライナでは大多数のロシア人が独立、ないし露との併合を望んだ時は？
2022-01-28 07:207

　今米国は台湾問題で中国を、ウクライナ問題でロシアを攻め立て、国際的連合の形成を志向、だが、考えてみると、一つの共通の哲学で両者につき、中国、ロシアを非難することは無理。　台湾問題で重視されているのは、「独立した」という台湾住民の意志。では、ウクライナはどうか。ウクライナ頭部はロシアと隣接しロシア語が母国語の人が多く存在。ウクライナはウクライナ語を話す人を優先し、ロシア語を話す人を二流国民と扱った。彼らはロシアとの併合を願う。これをどう扱うのか。

　一応整理した。

　台湾問題で中国を、ウクライナ問題で判断の基準を何に置くか
　項目　　　　　　従来の約束　　　　　　　　　　　住民の意志
　台湾問題　　米中国交回復時次の約束　　　　　　　米中国交回復時重視せず
　　　　　　 ①米国は台湾は中国の一部を認める　　　台湾内部も（国民党主体の）「一つの中国」
　　　　　　 ②独立を支援することはない　　　　　　若い世代独立を求める、これにどう対応するか　　　　　

　　　　　　　駐台湾米国軍を撤退
　　　　（キッシンジャー、周恩来に「いつか
　　　　（中国の下）一体になるだろう）
ウクライナ問題　ソ連崩壊時、バルト地域除き　　　東部ウクライナ住民は多数がロシア人
　　　　　　　　旧ソ連はソ連の特別権益　　　　　　選挙でロシアとの契合を望んだらどうする

NATOに拡大なかったら：ソ連崩壊後「平和の配当」、「ロシアはは脅威ではない」→軍備不要→NATOの存在意義が問われた。