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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【色平哲郎氏のご紹介】本日4日、中村(カカムラッド)忌、合掌

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【色平哲郎氏のご紹介】本日4日、中村(カカムラッド)忌、合掌


あらゆる秩序は政治的であり、なにかしらの排除の形態に依拠する。

シャンタル・ムフ

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国家と市民社会との分離という問題はもう200年前から議論がなされているのです。
それが19世紀末ぐらいになると企業社会というもう一つの輪ができて、三つの輪が交錯してきた。その経済ないし企業の原理が市民社会に侵入してきて、利益本位で社会をかき回しているのが現代の資本主義だと思うんです。
日本の場合は特に極端で、せっかく市民社会青年が望んだものが高度成長によってめちゃくちゃにされた。

篠原一 

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グラムシは、第一次大戦の革命と反革命の激動に耐えつつ、「市民社会ーー政治社会(国家)の関係を転倒させる」ことを、かれの時代の最緊急事であると同時に、近代の発生的起源の超克にとって根底的な前提条件をなすものである、と言明していた。

平田清明

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市民社会をわれわれは、戦後日本の歴史のなかで、自らの自覚の視座として感得する。
しかし同時にそれが企業社会に蔽(おお)われており、国家が企業国家になっているのを再発見する。市民社会は、日本の現実においてはすぐれて現代国家の対錘としての方法概念である、、、
現代日本では戦後民主主義の進展と歩みを共にしてきた市民社会形成は、1950年代の朝鮮戦争を転機として資本主義的再編軌道が確立した資本主義社会のうちに包摂されて成熟化をおしとどめられた、、、
会社中心主義が社会生活全体の支配的な動向となった。市民社会の成熟ではなくて、市民社会の企業社会への吸収が進み、”企業市民の時代”が語られ、”私民社会”が批判的に論じられるようになった。

平田清明

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カタルシスの結晶としてのイデオロギーとは、同時にカタルシスの人格的担い手としての
知識人というテーゼを含んでいる。そして、それこそが市民社会という陣地戦の地平における重火器であり、巨砲である。

平田清明

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上部構造たる政治社会=国家はその歴史的論理的基礎を市民社会のうちに有するのであり、逆に言えば、市民社会は私的利害の総体(欲望の体系)でありながら、同時に社会的共同的公共的なエレメントを内包するものであり、両者を表現する社会方程式として、次のものが成立するのであった。

平田清明 「国家=政治社会 プラス 市民社会」

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支配にむかって発展している社会集団のもっともきわだった特徴のひとつは、その社会集団が伝統的知識人の「イデオロギー的な」同化と獲得のための闘争を展開するということである。しかしまた、この同化と獲得とは、当の社会集団が同時に自分自身の有機的知識人を錬成すればするほど、それだけいっそう急速かつ効果的なものとなる。中世の世界から生まれたもろもろの社会において(広義の)学校の活動と組織とがとげた巨大な発展は、近代世界において知的な諸機能とそれらの行使を専門とする職業部類がどれほど大きな重要性をもっていたかを示している。各個人の「知的能力」を深化させ拡大させる努力がなされるとともに、専門化された
諸部門の数を増やし、それらを洗練する努力がなされたのであった。このことは、科学と技術の各分野に、いわゆる「高等教育」を促進するための諸組織にいたるまでのさまざまな段階の学校施設がつくられていることからわかる。

Aグラムシ

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だから、すべての人は知識人である、ということができるだろう。が、すべての人が社会において知識人の機能をはたすわけではない(たとえば、人はだれでも時には二個の卵を目玉焼きにしたり、上着のほころびを繕ったりすることがあるからといって、すべての人が料理人であり裁縫師であるとはいえないだろう)。こうして知的機能の行使を専門とするいくつかの職業部類が歴史的に形成される。そして、それらの職業部類はすべての社会集団との結びつきのなかで形成されるが、とりわけ、より重要な社会集団との結びつきのなかで形成されるのであり、支配的社会集団との結びつきのなかでいっそう広範かつ複雑な錬成をうけるのである。

Aグラムシ


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> (以下、転送歓迎です)
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> (1)大江正章を偲ぶ会概要
> (2)プログラム
> (3)追悼集の販売につきまして
> ========================
> (1) 大江正章を偲ぶ会概要
> http://www.commonsonline.co.jp/.../2021/12/01/ooe_tadaaki/
> ■ 日 時:2021年12月18日(土)13:00〜17:30
> ■ 会 場:オンライン(ZOOMシステムを使用)
>  参加リンク:https://us02web.zoom.us/j/83594763941
>  ミーティングID: 835 9476 3941
>  ※申し込み不要、参加費無料(定員500人)
>
> (2)プログラム
> 1. 開会あいさつ
> 2. 献杯
> 3. 自己紹介タイム(15分)
>  ZOOM上で6-7人のグループに分かれ、簡単な自己紹介の時間を設けます。
>  ※ご参加を希望されない方は別の待機室でお待ちいただきます。
> 4. テーマ別セッション
> セッション1
> 「有機農業のチカラ」に込められた想いを継承・発展させていくために――脱成長時代における農業・農村、都会とイナカ
> ●スピーカー
>  ・小田切徳美(明治大学教員、『震災復興が語る農山村再生』共著者)
> ●コメンテーター
>  ・相川陽一(長野大学教員、『地域自給のネットワーク』共著者)
>  ・中野佳裕(早稲田大学教員、『カタツムリの知恵と脱成長』著者)
> ●コーディネーター
>  ・澤登早苗(恵泉女学園大学教員、『有機農業大全』編著者)
> ------
> セッション2
> 大江さんと歩き、語り、考えたアジアと世界――市民社会の役割と私たちの課題
>
> ●スピーカー
>  ・内海愛子(元PARC共同代表、梨の木ピースアカデミー共同代表、『海境を越える人びと』編著者)
>  ・石井正子(立教大学教員、『甘いバナナの苦い現実』編著者)
>  ・白石孝(PARC共同代表、『ソウルの市民民主主義』編著者)
> ●コーディネーター
>  ・内田聖子(PARC共同代表、『日本の水道をどうする!?』編著者)
> -------
> セッション3
> ジャーナリスト&出版社経営者 大江正章さんが歩んだ道――中高大学時代の青春時代、学陽書房勤務の頃まで遡って
> ●スピーカー
>  ・高山智(栄光学園中学高校で同期、卓球部で一緒に活動)
>  ・渡瀬昌彦(早稲田大学政経学部で同期、出版社編集者としても45年の付き合い)
>  ・大江さんの著書を担当した書籍編集者
>  ・柏森朋(高文研営業担当、「アジアの本の会」「平和の棚の会」で共に活動)
>  ・学陽書房時代の先輩編集者
> ●コーディネーター
>  ・榊田みどり(農業ジャーナリストとして長年の付き合い、明治大学教員、『本来農業宣言』共著者)
> ------
> 5. 3分スピーチ
> 6. 追悼集のご紹介
> 7. 大江正章さんの講演映像紹介
> 8. 参加型のボードメッセージコーナー
>
> ※終了後、18:00(または18:30)より希望者でZoom交流会を予定しています。
>
> (3)追悼集の販売につきまして
> ★大江正章追悼集『「コモンズ」という希望』
> 大江正章さんを偲ぶ会編、頒価:1500円(送料込)、四六判、272ページ
> 追悼集をご希望の方は、下記からお申し込みください(お申し込み後、事務局より受領確認とお振込み先をご連絡します。)
>
https://docs.google.com/.../1L5b8CFG9YsNYIqTU.../viewform...d=true
>
> ★賛同人も募集しています。
> http://www.parc-jp.org/freeschool/event/211218.html
>
>
> 以上
> ◆本イベントに関するお問い合わせは下記にお願いいたします。◆
> 大江正章さんを偲ぶ会 事務局
> NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)気付
> 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
> TEL.03-5209-3455 FAX.03-5209-3453
> E-mail :office@parc-jp.org
> ※新型コロナウイルス感染防止対策のため、テレワーク体制をとっております。お問合せ・ご連絡は極力メールでお願いいたします。


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本日4日、中村(カカムラッド)忌、合掌


中村哲先生が「若月賞」受賞講演で語ったこと
日経メディカル 2019/12/27 色平 哲郎(佐久総合病院)

https://nkbp.jp/3di2AgV

中村先生の若月賞受賞と、記念講演の内容を伝える佐久総合病院の広報誌(2002年)

 アフガニスタンで長年、医療や水源確保の事業を展開してこられた中村哲先生の死は、国際保健医療支援に携わる人びとに大きな衝撃と悲しみを与えている。

 中村先生に最初にお目にかかったのは、2000年だった。当時、私はプライマリー・ヘルスケアの手引書『Where There Is No Doctor』(デビッド・ワーナー著、1968年)の翻訳に取り組んでいた(邦題: 『医者のいないところで』 国際保健協力市民の会)。世界を見渡せば、医療資源の乏しい地域で、多くの子どもや母親たちがマラリアや下痢、栄養失調、妊娠・出産の合併症やエイズなど、予防可能な病気のために生命を落としていた。

 『Where There Is No Doctor』には、そのような医者のいない地域でも可能な限り予防し、治すための方法が記述されている。すでに世界80カ国以上の言語に訳され、何百万人という途上国で働く保健ボランティアや看護師、助産師、住民自身から圧倒的な支持を集めていた。何とか日本語訳もと思い、どこへ行くにも、この本を持ち歩いていた。

 初対面の中村先生にも、本を見せて、アフガニスタンでの適用についてご意見をうかがった。中村先生は、さーっと目を通して、こうおっしゃった。「イラストが多いのはいいですね。ただ、このままでは難しいな。イスラーム圏で翻訳する際には工夫が必要ですね」。本には女性器などもしっかりイラストで描かれている。その表現の工夫に言及された。実際にアフガニスタンの人びとに溶けこんでいる中村先生らしい反応だった。

 次にお会いしたのは2002年、ペシャワール会現地代表だった中村先生が「若月賞」を受賞して、信州に来られたときだった。若月賞は、佐久総合病院の名誉院長・若月俊一先生の業績を記念して保健医療分野の「草の根」的な活動を顕彰する制度だ。

 中村先生は、勤務医の職をなげうって1984年にパキスタン北西辺境州ペシャワールに赴任。ハンセン病のコントロールを手始めに、無医地区山岳部での診療所や基地病院の建設に邁進された。その功績が認められ、受賞に至ったのだ。


「まず生きていなければ病気も治せない」

 中村先生の受賞スピーチは、まさに医者のいないところで、赤ん坊から高齢者まで、あらゆる病気と向き合う実践力に満ちていた(若月賞受賞記念講演「国際医療協力の18年」の内容は佐久総合病院のウェブサイトを参照)。戦争に翻弄され続けてきたアフガニスタンの現実をお聞きし、言葉を失う。そこに「とてつもない大干ばつ」が襲いかかる。飲み水がない。「飢餓状態になってガリガリに痩せて抵抗力が落ちる。そこでちょっとした病気で命を落とすというのが一般的な餓死の在り方です。そのために子どもの犠牲者が多かったですね」。

 「人が来なければ診療もなにもありませんし、医者がこんなことを言ってはいけませんが、病気どころではない。当たり前ですが、まず生きていなければ病気も治せない。村人を総動員して『先ず清潔な飲料水の確保を』ということで、2000年の7月から井戸を掘る作業を始めました」と、中村先生は述べた。以来、先生は自ら重機を操って砂漠に水を引き灌漑施設を築き、荒地を緑地に変えてこられた。その業績は、NHKドキュメンタリーなどでも紹介されている。中村先生は、故郷福岡の「五庄屋」の偉業を生き方の参考にされたのではないだろうか。江戸時代中期、筑後川南岸一帯・江南原(こうなんばる)は水利に乏しく、干害にあえいだ。5人の庄屋が心血を注いで灌漑の道を開いた物語は、帚木蓬生氏の『水神』(新潮社)にも描かれている。

 中村先生が残された、もう1つの重要なメッセージは「戦争反対」だった。2001年10月13日、中村先生は、米国同時多発テロ直後の国会「国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員」に参考人で招かれている。政治家たちが米国と一緒にアフガン制裁を、と唱える中、次のように語った。

 「テロという暴力手段を防止する道に関しましても、これは暴力に対しては力で抑え込まないとだめだということが何か自明の理のように議論されておる。私たち、現地におりまして、対日感情に、いろいろ話はしませんけれども、日本に対する信頼というのは絶大なものがあるのですね。それが、軍事行為に、報復に参加することによってだめになる可能性があります」

 その後、米国はアフガニスタンに報復攻撃を行い、自衛隊はインド洋で米軍艦船に洋上補給(給油)を行った。中村先生の証言はどこまで生かされたのだろうか。戦争に巻き込まれれば、病気どころではない。改めて戦争の愚かさを痛感しつつ、合掌。


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コメント(3)

ほんとうに、中村先生の業績はいだいであり、その死は、まことに悔やまれます。
ご冥福を祈るとともに、ペシャワール会のその後の活動に期待したいです。
>>[1]

私も同じ思いをいだきます
草の根、ということばの深さを感じます。

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