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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの 【色平哲郎氏のご紹介】 アフガニスタンから見た世界と日本 #後半

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アメリカバイソン
1860年代以降は大陸横断鉄道の敷設により肉や毛皮の大規模輸送も可能となり、列車から銃によって狩猟するツアーが催されるなど娯楽としての乱獲も行われるようになった。当時のアメリカ政府はネイティブ・アメリカンへの飢餓作戦のため、彼らの主要な食料であったアメリカバイソンを保護せずむしろ積極的に殺していき、多くのバイソンが単に射殺されたまま利用されず放置された。この作戦のため、白人支配に抵抗していたネイティブ・アメリカン諸部族は食糧源を失い、徐々に飢えていった。彼らは、アメリカ政府の配給する食料に頼る生活を受け入れざるを得なくなり、これまで抵抗していた白人の行政機構に組み入れられていった。狩猟ができなくなり、不慣れな農耕に従事せざるを得なくなった彼らの伝統文化は破壊された。バイソン駆除の背景には牛の放牧地を増やす目的もあったとされ、バイソンが姿を消すと牛の数は急速に増えていった。
https://bit.ly/3pZ5Lyd
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映画のなかの19世紀中頃のダコタ(あるいはラコタ)の人たちは,馬を駆使して勇壮に野牛を狩っていた が,もともと彼らは野生の米やトウモロコシを栽培する農耕民であったといわれている。
他方16世紀以来,新大陸の植民者であるスペイン人たちがメキシコに馬を導入した。彼らは現在のアリゾ ナやニューメキシコに植民地を築き,その土地のインディアンーー総じてプエブロ・インディアンと呼ばれているーーをカトリックに改宗しようと企てていた。
しかしながら17世紀の終わりにプエブロ・インディアンたちは反乱を起こし,一時的ではあるが支配権を 取り戻した。その際に,スペイン人たちの騎馬の習慣がインディアンたちにもたらされ,馬を飼育することをはじめた??もともと新大陸には馬はおらず、騎馬 の習慣も無かったのである。馬を利用して狩猟する方法は,18世紀を通して平原インディアンのあいだに、瞬く間に広がったのである。
周辺の部族と同じようにダコタの人たちも馬を野牛の狩猟に使うようになるが,18世紀末にはそれが本格 化する。さらに彼らの一部は,それに先立つ17世紀にフランス人と接触しており,ビーバーの毛皮などの交易を通して,銃を手に入れていたのである。彼ら は,それまで徒歩で野牛を狩り,獲物を木をV字型に組んだ犬のソリで運搬していたのであるから,馬と銃を使った狩猟の効率の改善は驚くべきものであったこ とは想像に難くない。
狩猟効率が上がること,それはすなわち彼らの食糧事情が改善することを意味した。その結果ダコタの人たちの人口は19世紀の前半に飛躍的に増加したのである。
ダコタ・インディアンの人口の増加は周辺の他の平原インディアンの脅威になり,なわばりをめぐって実際 に数多くの抗争が繰り広げられた。もっともインディアンのグループどうしの抗争とは,19世紀後半に頻発した白人がインディアンとの間で仕掛けた戦闘のよ うに平定を目的としたものーーその結果多くの殺戮が生じたーーではなく,相手のグループに脅威を与えれば十分といったものであった。しかしながら,長期に わたるこのような抗争において,劣勢の集団には他の地域への移動を余儀なくされたり,また和睦による不利な調停に屈しなければならなかったことは事実のよ うである。
白人との長期にわたる接触の結果,インディアンのそれぞれの部族の関係が変化し,19世紀初頭にみられ るような彼らの生活様式が徐々に形成されていったのである。
白人たちは19世紀中頃からインディアンたちが狩猟を続けていた土地で野牛を大量にそして不用意に殺戮 したことも、インディアンの白人に対する憎悪を高めたーー白人が野牛を食用に使ってもそれは野牛の舌だけであった。高まったダコタの人口を確保するための 食物資源が,まさにそのとき枯渇の危機に曝されたのである。
https://bit.ly/2MLAH6Y
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そもそも政府にとって、北京に解放軍を入れるのは内外ともに悪い効果しかないことが明らかなので、絶対にやりたくない最後の手段だった。そのため政府は最後まで無血で学生を排除しようと説得していた。
しかし、学生側のリーダーたちは説得を拒み続けた。なぜなら彼らは「虐殺が必要だ」ったからだ。
1995年製作のアメリカ製ドキュメンタリー映画「天安門THE GATE OF HEAVENLY PEACE」(日本でもちゃんと公開済)で、学生リーダーの柴玲(チャイ・リン)が無責任にも、カメラの前ではっきりとこう言っているのだ。
「政府を追い詰めて人民を虐殺させなければ、民衆は目覚めない。だけれど、私は殺されたくないので逃げます」
彼女らは、政府と学生を煽って、なんとかして虐殺を起こそうとしたのである。そして、いざ軍が来るという情報を得ると、自分たちだけCIAの手引きでこっそり海外に脱出したのだ。
軍が入ってきた時、広場に残った学生たちは柴玲たちがいなくなっていることに気づいて呆然とした。
いつの間にか中国を脱出していた柴玲たちは見てもいない「天安門の虐殺」を世界のマスコミに向けてアピールした。
https://bit.ly/3hWsqJ2
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バイデンの米国と正対する日本外交の構想力 寺島実郎
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問われる日本の外交構想力
西側メディアの論調に、バイデン当選に対する安堵と楽観がみられるが、短絡すぎると言わざるをえない。
もちろん、国際協調重視のバイデンの路線は歓迎されるべきであり、環境問題におけるパリ協定への復帰、WHOへの回帰、イラン核合意への復帰、NATOへの復帰などが想定されているが、米国が国際秩序をリードする余力を失っていることは確かであり、先述の米国内の「分断」は、米新政権が国民世論の安定した支持を受けながら進むことの難しさを暗示しているからである。
また、「同盟重視」といっても「同盟国の衰退」を前提とすることを確認しておきたい。ワシントンから聞こえてくる認識は、「米国の衰退」というよりも、「同盟国の衰退」であることに驚かされる。
我々は、第二次大戦後の世界秩序の中核であり、「ポスト冷戦」時代には唯一の超大国といわれた米国の衰退が問題だと思いがちだが、ワシントンの視界からは、ユーラシア東端の日本と西端の英国という同盟国の衰退が「米国の衰退」と相俟って進行していると映る。
確かに、2000年に米英日のGDPの世界比重は49・6%と世界の半分を占めたが、2019年のそれは34・0%にまで圧縮している。
10年後には30%を割ることは確かで、このことが「米国の思うにまかせぬ世界」をもたらしているともいえるのである。
日本にとっての「同盟重視」の持つ新たな局面を考えさせる事態がすでに動き始めている。
それはワシントンにおける「ジャパン・ハンドラー」といわれる日米同盟で飯を食う人たち、「日米安保マフィア」の復権である。
現状否定を前提としたトランプ政権においては「日米同盟の現状を固定化する存在」としてジャパン・ハンドラーは排除されていた。
その意味で、トランプ政権は米軍基地縮小、地位協定改定を持ち出す好機でもあった。
だが、安倍政権はそれを持ち出すことなく、むしろトランプの理不尽な同盟コストの負担増の要求に過剰同調するだけに終わった。
(2020年)11月12日、バイデン当選に祝意を送る形で、菅・バイデン電話協議が行われた。
バイデン側から「尖閣諸島は日米安保の対象」というメッセージが出され、日本側からは「本領安堵を受けた御家人の喜び」のごとく受け止められ、「日米同盟の強化」をもって応じたことが、翌日の朝刊の一面で報じられた。
苦笑いであり、バイデンの周りに「日本人にはこれを言っておけば喜ばれる」という助言をする人がいることを示している。
(「世界」2020年10月号掲載の)論考「ポスト・コロナの世界秩序」において、私は日米同盟の現実を再考する素材として、尖閣問題を取り上げた。
(尖閣は日米関係を再考する起点となる。沖縄返還協定(1971年6月17日調印)の内容を確認しておきたい。協定は厳密に書かれており、「北緯28度東経124度40分・・・」など、6つの座標の各点を結ぶ直線が囲む区域を日本に返還するとなっており、その区域に尖閣諸島は入っている。
つまり、敗戦から沖縄返還までの27年間、尖閣は米国の施政権下にあったわけで、米国にとって「日中どちらかの領土か不明」という問題ではない。
にもかかわらず、72年のニクソン訪中から今日に至るで、米国は尖閣の領有権については踏み込まない。
歴代の国務長官、国防長官などが「日米安保の対象」「条約の義務を履行する」「同盟義務を果たす」と発言してきたが、尖閣に中国が武力行使した場合、一次的には日本の自衛隊が動き、米軍がどう動くかは「曖昧」なのである。
日本人の多くは「沖縄の米軍基地はこのためにこそ存在している」と期待し、日米の軍事的一体化も日本防衛のためと理解している。
だが、米国は日中の領土紛争には距離を置く姿勢を崩さない。「世界」20年10月号59p)
そして、これまでも歴代の国務長官、国防長官などが、「尖閣は日米安保の対象」「条約の義務を履行する」「同盟義務を果たす」と発言してきたが、1972年の沖縄返還協定以降、中国に配慮して尖閣が日本領であることにはコミットしないことに触れた。
バイデンは、従来の米国の姿勢を繰り返したにすぎないのである。
もし菅政権に多少なりとも外交力があるならば、バイデンに対して瞬時に「それは尖閣の日本領有を認め、沖縄の米軍が共同防衛に当たることを意味するのか」と踏み込まなければならない。
メディアもそのことを質すことなく、表層の報道をするという愚を続けてはならないのである。
そして、12月7日、アーミテージ元国務副長官ら超党派の有識者グループが、「日米同盟強化」に向けての報告書をまとめた。
日本側の受け皿ともいえる日経新聞は9日付で「米知日派が協力促す報告書」として報じ、「日米、機密保有で中国包囲」という見出しをつけた。知日派を親日家と誤解するのが日本の常である。
実は、このグループの報告書は2000年以来、4回出されてきており、今回が5回目である。
「集団的自衛権の行使容認」「有事法制の整備」「武器輸出三原則緩和」など、今世紀に入っての日米同盟強化、軍事的一体化への一連の政策提起はこのグループが提起し、日本側の利害を共有する人たちが呼応してきたといえる。
今回の報告は、明らかにバイデン新政権の対日政策を意識したもので、米英豪など英語圏5カ国の機密共有システム(「ファイブ・アイズ」)に日本を加えようというもので、この流れこそ、米国の戦争に日本が自動的に巻き込まれていくことを意味する。
さらに、ワシントンの一部に日米同盟の次なるステップとして、中距離核戦力(INF)を日米共同管理で持つことを促す議論(R・ローレス元米国防総省副次官の論考、『Wedge』2020年12月号)などが出始めていることに驚かされる。
核保有国の北朝鮮と日本、INFオプション 北朝鮮の核問題を考える
リチャード・ローレス (元米国防総省副次官〈アジア太平洋安全保障担当〉)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/21411
中国・朝鮮半島情勢を睨み、日本の実質的核武装(核の傘への日本側負担増)へ誘導する意図が窺える。
「日米の軍事的一体化」の先の危険なシナリオに気付く必要がある。
戦後75年、冷戦後30年が経過、冷戦を前提に構築された「日米安保体制」が今日も継続し、ほぼ占領軍時代の「地位協定」を保持したまま米軍基地が存続し続け、日本人の心理には「中国の脅威から日本を守ってくれるのはアメリカ」という固定観念が沈潜し、自立自尊への道はむしろ後退しつつある。
「米国の保護領(プロテクトレート)日本」と受容する心理から日本人はいつ目覚めるのか。
バイデン政権と正対することが出来るか否かで、21世紀日本の運命は見えてくるであろう。
これからの日本に横たわる中国との最も大きな課題としての尖閣問題を「軍事力ではなく、外交力で解決するシナリオ」を模索し、日米関係を考察してみたい。
まず、中国が尖閣の領有権を主張する根拠に耳を傾けてみたい。
中国は核心的利害としての「台湾は中国のもの」という認識の先に「台湾領域」として尖閣の領有を主張しており、日清戦争後の下関条約(1895年)で日本に奪われた台湾が1945年のアジア太平洋戦争後に中国に返還されたことにより「中国領」になったという認識である。
だが、昨年亡くなった台湾の李登輝元総統が「歴史的に尖閣諸島が台湾領だったことはない。台湾漁民が漁をする地域だったが」と再三発言していたごとく、尖閣は琉球の領域であった。
中国が沖縄の領有権にさえ野心を抱いているのであれば「尖閣領有」を主張する本音は別次元のものとなるが、それも歴史的に正当性はない。
1943年11月のカイロ会談の際、戦後処理に関して、ルーズベルトが蒋介石に琉球領有を欲しているかを打診したのに対し、台湾中国返還は明確に要求したが、「琉球は国際機関の中美共管に委託」と主張(蒋介石日記)している。理由は「沖縄は日清戦争以前に日本に帰属していた」ことと米国の沖縄への関心(戦後の東アジア展開の基点として)に配慮したためという。
日本としては、自信をもって、まず、日本、米国、台湾の間で
尖閣問題への共通認識を確認し、それをもって静かに中国と向き合うことであり、国連の安保理事会等を通じ、国際社会に日本の立場を語り続けることである。
「武力をもって紛争解決の手段としない」ことを憲法に掲げる日本は、外交力を錬磨しなければならない。
吉田茂は若き外交官に「経綸に欠ける」と叱責していたというが、日本の政治に求められるのは「21世紀の世界史における日本の役割」に挑む構想力である。
「脳力のレッスン」 バイデンの米国と正対する日本外交の構想力 寺島実郎 世界21年2月号
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コメント(1)

寺島実郎さんの、洞察力に敬意を表します。今こそ、日本は、独自の外交力を身に着けて、虎の威を借るアメリカの下請け外交から脱却すべきである。

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