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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】 随想㉚ 怒り 2021-01-04 08:517

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私達は、しばしば怒る。多くの場合、怒る理由がある。かつ、多分怒ることが正当化できる。
 私達は一人で生きていない。人々の間に生きている。この中で、人々は人間関係のあり様を決める。時に法律という形をとることもある。組織の掟であることもある。道徳と呼ばれるものもある。こうした規律に従って人は生きている。だが時に、こうした規律に反する行動をとる人に遭遇する。「自分はしっかり規律を守っているのに何だ」という気持ちが出る。そして多くの場合、規律を破る者は、被害を受ける者より強い立場にある。少なくとも規律を守らない者はおおむね、破って関係が壊れても被害はない、少ないとと思っている。
 怒りの原点に「自分が“不当に”害を被った」との認識がある。
まず第一に“不当に”がある。この“不当に”は何も法律違反に限らない。親子関係や、夫妻関係でも約束事がある。互いに約束したこともあるだろうし、世間一般に容認されているものが特段の合意なしに持ち込まれることもある。
 第二に“害を被る”がある。
 問題は、怒りを基に行動した人は、怒りの基になる出来事で得たマイナスよりも、怒りで行った行動で得るマイナスが極めて大きくなることが通常である。
 「孫子の兵法」は戦略論である。だがここに「怒り」への言及がある。12章「火攻編」に「主は怒りを以て師を興すべからず(君主は一時の怒りの感情から軍を動かしてはならない)」がある。
重要なことは、「怒る」理由は正当化できると思うが、それにもかかわらず怒りを基礎にしてとる行動は逆に自己の利益に反するという点である。だからこそ、孫子はわざわざ兵法の中に、「主は怒りを以て師を興すべからず」の言及を行った。
こうした言及は東洋に限らない。西洋においてもなされている。
ローマ帝国の中にセリカ(紀元前1年頃 - 65年 4月)がいる。皇帝ネロの幼少期の家庭教師としても知られ、また治世初期にはブレーンとして支えた。彼は30代に元老院議員になり、「独創的で説得力のある政治家」としての評価を得たが、皇帝から疑念を持たれ「皇帝の妹の一人と不義の関係にあった」という疑惑でコルシカ島に追放される。多分これは口実だったのでしょう。彼には「怒る」正当な理由がある。この時彼は『怒りについて』記述し始めたとみられている。これをまとめた本にジェームス・ロム編『怒らない方法』がある。
・怒りは、どんな感情にも増して、あなた自身の精神を危険にさらす、
・自分を怒らせた物事のせいで失ったものよりずっと多くを自分の怒によって失っている、
・人の本性は人を助けろと教えるが、怒りは憎めとささやく、
・我々は皆悪い人間の中で生きている悪い人間に過ぎないのだから、私達に平和をもたらすのはただ一つ、お互いに寛大になると約束することだけだ、
・いかなる災厄であっても、怒りほどひどい災害を人類に与えたものはない、
・怒りに対する最善の治療法は「先延ばしにする」ことだ。

コメント(2)

先人の教訓ですね。国会で、ヤジを飛ばす総理がいましたが、こんなの最低ですね。
>>[1]

首相が首長席からやじをとばす、最低ですね。

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