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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【広原盛明のつれづれ日記】 2019-09-11 【訂正稿】

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共産党組織の高齢化は全国動向より半世紀も先行している、京都で2019年参院選の結果を巡る討論会があった(6)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その171)
昨日掲載した拙ブログに重大な計算ミスがありました。赤旗掲載死亡数1646人から年間死亡率を算出する計算が間違っていたのです。1646人÷30万人=5.5‰のところを6.7‰としたのです。電卓数字の見間違えとはいいながら恥ずかしいかぎりです。信じられないようなケアレスミスで深くお詫びします(年はとりたくないものです)。そこで9月10日の拙ブログはなかったものとしますが、誤りを残すために前稿はそのままにして、改めて本稿を掲載します。誠に申し訳ございません(以下、本文)。



赤旗日刊紙に掲載されている死亡欄に関心を抱いたのは、ここ2、3年のことだ。それまで毎日2、3名程度の掲載だったのが、近年は数名から10名近くに及ぶこともあって、なぜこれほど死亡者が増えているのか知りたかったのである。



私は住宅・都市計画の研究者なので、人口の年齢構成や人口増減(自然増減と社会増減の総和)の状況、人口推移の動向などに関する関心がもともと大きかった。高度成長時代の団地建設やニュータウン計画に際しては、人口急増の波に翻弄された苦い経験がある。当初見積もった規模をはるかに超える人口増が起り、保育所や小中学校がすぐにパンクしてどうにもならなくなったのだ。2DKサイズの団地住宅は成長する子どもたちで満杯になり、足の踏み場もないほどの過密状態となったのである。



ところが、最近はどうだろう。あれほど子供の姿で溢れていた団地やニュータウンが、高齢者団地、オールドニュータウンに変貌するようになったのだ。各棟で空き家が続出し、夜になっても灯りがつかない部屋があちこちでみられるようになった。所によっては明かりがつかない部屋の方が多くなり、団地全体が暗い闇に包まれているような印象を受けることも少なくない。



こんな状態が続けば団地はいったいどうなるのか、5年先、10年先を予測して対応策を考えなければならない――こんな仕事が最近多くなった。そんな時のデータベースになるのが、居住者の人口分析であり、それに基づく将来予測である。調査項目は、居住者の性別、年齢、家族構成、職業、転出意向などであるが、それらの分析から人口の動きを予測し、いろんな対応策を考えることになる。



前置きはさておき、赤旗日刊紙の党員死亡欄にはどのような情報が掲載されているのだろうか。基本項目は、氏名、住所(所属地区)、死亡年齢、入党時期、主たる役職などであり、葬儀日時や場所、喪主などが記されている場合もある。今回の集計では、性別(氏名から推察)、死亡年齢、入党時期、所属地方の4項目を取り出し、2018年1月から12月までの1年間、月毎に集計した。以下、集計結果の概要を述べよう。なお、比較の基準となる全国人口統計は、『人口の動向、日本と世界〜人口統計資料集2019〜』(国立社会保障・人口問題研究所編集、厚生労働統計協会発行、2019年2月)に基づいている。



(1)2018年1年間の赤旗掲載死亡者数は1646人(月平均137人)、党組織30万人を母数にすると年間死亡率は5.5(‰、対千人比)となる。しかしこの数字は、2017年の全国死亡率10.8(‰)と比較すると半分程度で異常に少ない。党組織30万人の中には未成年者(20歳未満)は含まれていないと思われるので、全国の数字から未成年死亡者数を減じて計算したが、年間死亡率は2017年10.5(‰)、2018年10.8(‰)と大差がない。したがって、2018年死亡者推計数は1646人×10.8/5.5=3232人となる。



(2)最近公表された2017年10月総選挙以降(2年間)の減少数は7300人、年間減少数3650人であるから、この数字が死亡数と離党数の合計だと考えると、3650人から死亡推計数を引いた約400人(3650人−3232人=418人)が離党数となる。



(3)だが、問題はもう一つある。この数字は、2018年の総人口1億2630万人(65歳以上28.2%、平均年齢47.2歳)と党組織の年齢構成が同じと改定して算出したもので、年齢構成に違いがあれば当然死亡率を補正しなければならない。社人研の将来人口推計によると、半世紀後の2065年時点の65歳以上は38.4%、平均年齢は55.7歳、年間死亡者数は155万7千人、年間死亡率17.7(‰)となっている。党組織の年齢構成は公表されていないので正確な数字はわからないが、これまで65歳以上が4割近くに達していると伝えられているので、2065年の全国推計値を適用して補正すると、3232人×17.7/10.8=5296人となり、赤旗掲載1646人の3.2倍に達し、公表された年間減少数3650人を1600人余り(3650人−5296人=−1646人)も上回ることになる。



(4)この差をどう考えるかであるが、例えば、党組織30万人という母数が過大で実態を反映していないという場合である。母数を25万人にして計算すると、年間死亡率は6.6‰(1646人÷250000人=0.0066)となり、死亡者推計数は約4400人(1646人×17.7/6.6=4414人)となる。母数を20万人にすると、年間死亡率は8.2‰(1646人÷200000人=0.0082)となり、死亡者推計数は3552人(1646人×17.7/8.2=3552人)となり、3650人とほぼ等しくなる。



(5)いずれにしても正確な実態が公表されていないので推測の域を出ないが、年間推計死亡者数は赤旗掲載分を大きく上回り、4000人前後に達していると思われる。引き続き分析を続けたい。(つづく)





2018年     性別(人)      死亡年齢(歳)    入党時期(年) 

      計   男  女 〜69 70〜 80〜 90〜  〜59 60〜 80〜 00〜

 1月   166  115  51    21 45 67  33  28 97 12 29

 2月   160  112  48    16  46  66  32  30 82 24 24

 3月   167  109  58    25  48  63  31  25 98 18 26

 4月   140  90  50    15  33  67  25  23 78 14 25

 5月   106  72  34    9  27  43  27   20 58 12 16

 6月   105  65  40    18  24  41  22   23 50 11 21

 7月   127  83  44   13  43  40  31   13 78 16 20

 8月   140  92  48   18  36  53  33  29 82 11 18

 9月   116  76  40   14  34  43  25   30 54 16 16

10月  132  88  44    20  27  49  36  22 67 16 27

11月  153  106  47   19  34  64  36   29 76 16 32

12月  134  101  33    15  37  51  31  20 80 12 22

計 1646 1109 537 203 434 647 362  292 900 178 276

(%) 100.0 67.4 22.6 12.3 26.4 39.3 22.0  17.7 54.7 10.8 16.8



2018年        所属地方 (人) 平均死亡年齢(歳)

     計  北海道  関東  中部  近畿  中国・四国

東北           九州・沖縄

 1月   166  24   50   23   38    31     81.8

 2月   160   17 41   24  50   78 80.5

 3月   167  25   44  23   44  31       80.3

 4月   140  25   39   22  37   17 81.0

 5月   106  19   24   16  24  23 82.7

 6月   105   16 38   19   22  10 80.7

 7月   127  22   42   26  22  15 80.6

 8月   140  12  54   16  32  26 81.3

 9月   116   16   40   16  22   22 79.6

10月  132   19   50  17   30   16 82.2

11月  153  27   49  24   30   23 82.8

12月  134   23   39  19 37  16 82.4

計 1646 245 510 245 383 258 81.3

(%) 100.0 14.9 31.0 14.9 23.3 15.7

コメント(1)

すーちゃんさん

有難うございます。

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