A:事実関係「米テキサス州で男が銃乱射 20人死亡、容疑者は射殺」(スポニチ) 米南部テキサス州エルパソのショッピングモールで3日午前11時(日本時間4日午前2 時)ごろ、男が銃を乱射し、アボット州知事や地元警察によると、20人が死亡、26人が負傷した。警察は容疑者として白人の男1人を拘束した。メキシコ国境に近く、被害者にメキシコ人が含まれる。警察は連邦捜査局(FBI)と共に中南米からの移民問題に絡む憎悪犯罪(ヘイトクライム)の可能性を含め捜査している。 十数時間後の4日未明、中西部オハイオ州デートンでも銃撃事件があり、地元警察は9人 が死亡、27人が負傷したと明らかにした。容疑者は警官に射殺された。 B:評価 ワシントン・ポスト紙「一匹狼は居ない(There are no lone wolves)」 著者Juliette Kayyem前国土安全保障省次官、ハーバード大国土安全保障プログラム長 ・一匹狼は居ない。エルパソのショッピングモールで3日乱射による大量殺害事件は白人 男性によって行われたと推定される。彼は乱射前、人種差別的、反移民宣言をネットで掲載 し、テキサスにおけるヒスパニック系の侵入と戦う必要を宣言した。こうした白人至上主義 は孤立した個人が持つだけでなくて、グループ現象である。 ・白人至上主義は、集団社会に根を持つ。今日の暴力的要因はミッション、近親関係、受容 参要素からなる。 ミッション:今日の白人男性は出生で白人が非白人を上回った最後の世代である。7年前、 国政調査は非白人、特にヒスパニックは新生児の多数になったと報じた。白人と非白人の関 係をゼロサムとみる。 近親関係kinship:白人至上主義のテロリズムは出会い系アプリで、怒りを固める。 受容:トランプと刺激的言葉使いを非難するのは単純すぎる。だがしかし、彼の言葉がかか る動きを増長させていないとはいえない。歴史的に人種差別的イデオロギーは死んではい ない。ナチズムは第二次大戦を生き延びた。トランプのヒスパニック、移民、黒人を“他”と しての扱い。彼のレトリック上のウインクと同意。 12017年シャーロッツビルでの白人愛国者たちの暴力時のトランプの有名な言葉、双方に素晴らしい人たちがいる( there were “very fine people on both sides.”)