A−1 事実関係1:実行犯一部、CIAと関係か 北朝鮮大使館の襲撃(朝日新聞) スペインの首都マドリードの北朝鮮大使館が先月22日に複数の男に襲撃された事件で、スペイン紙エルパイス(電子版)は13日、スペイン当局の情報として、10人の犯行グループのうち、少なくとも2人が米中央情報局(CIA)と関わりのある人物だったと報じた。 同紙によると、スペイン警察と同国の情報機関、国家情報局(CNI)は、現場付近の防犯カメラや逃走に使われた車の分析、大使館員の証言などから、犯行グループの一部のメンバーを特定。少なくとも2人がCIAと関わりを持つ人物とみられるという。 事件が起きたのは、ベトナムでトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が会談する5日前。会談に先立つ米国との実務協議を担っていた北朝鮮の金赫哲(キムヒョクチョル)氏は、2017年まで駐スペイン大使を務めていた。 エルパイスなどによると、犯行グループは拳銃で武装して大使館に押し入り、8人の館員らの頭を袋で覆って目隠しした上、手錠をかけて殴打。数時間かけて外交官を尋問し、パソコンや携帯電話を奪い去ったという。 A−2「スペインは(北朝鮮)大使館侵入でCIA関連を調査(Spain investigates possible CIA links to embassy break-in)」(ガーディアン英国紙) スペイン紙エルパイスによれば、スペイン情報部員達は、先月発生した北朝鮮大使館侵入事件の10名中少なくとも二名はCIAと関係していると信じている。 警察とスペイン国家情報部(CNI)はこの異例の事件を調べている。 エルパイスは「攻撃者のほとんどが朝鮮人であったがこのうち二名はCIAと 関連しているとスペイン情報当局はみなしていると述べている。 エルパイスはスペイン当局はCIAに照会し、CIAは否定しているが、そう説得力のあるようでなかったと報じている。 エルパイスは本侵入はトランプ・金会談の5日前に発生していると指摘している。 A−3 ワシントンポスト紙「スペインは北朝鮮大使館(侵入)事件を調査(Spain investigated incident in North Korean Embassy)」事件について報ずるも、CIA関連への報道なし。なおこの記事をWP紙関連サイトでは記事見当たらないと出る。 A−4 AP[Spain investigates incident in North Korean Embassy]と報道。、CIA関連への報道なし。 A−5 英国紙テレグラフ「ベトナム(米朝)会談直前での在スペイン北朝鮮大使館侵入への“CIAリンク”('CIA link' to brazen raid on North Korean embassy in Spain on eve of Vietnam summit)」 スペイン捜査当局は北朝鮮大使館侵入の二人はCIAと関係していると信じている。スペイン紙エルパイスによれば、スペイン当局はCIAと接触し、米国の関連について問い合わせをしたが、反応は説得力なきもの(“unconvincing”)だった。 A−5エルパイス「CIA implicated in attack on North Korean embassy in Madrid」 B:評価 ・本件、現在事件関連の情報はスペイン紙、エルパイス報道によるもの。 ・米国主要メディアはCIA関連については報道していない模様。