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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【色平哲郎氏のご紹介】 辺野古埋める「行動なき良心」 

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(社説余滴) 朝日新聞 2018年12月28日 国際社説担当・箱田哲也

隣国や民族をのみ込む業(ごう)を思う。

日本の敗戦により、35年の支配から解かれた朝鮮半島。

ヤマト(本土)から侵略を受け、「処分」され、約500年の王国を閉じた琉球。

いずれも抵抗は、武力を背に抑えられた。

協定だ、解決済みだ、と何度言われようと、帝国日本を支え、いまを生きる韓国の元
徴用工らは納得できず、その不義を訴える。

法は法として、支配された側との距離を縮めようとするならば、彼ら彼女らの無念さ
をやわらげる営みが要る。

この1年、韓国の記者から多く尋ねられたのはしかし、歴史認識の違いではない。日
本人はなぜ怒らぬのか、という素朴な問いだった。

政治の指導者は国会での質問にまともに答えず、はぐらかす。役人は堂々とウソをつ
き、公文書は組織的にねじ曲げられる。これが150年も前に近代化に歩を進めた日本
の民主主義なのかと。

道理にかなわぬ現職大統領を追いやった自負からか。若い記者の「まるで政治的に去
勢されたかのような日本人」とのつぶやきが耳に残る。

翻って沖縄。戦場(いくさば)となり、多くの命が奪われた地に、支配者然とした政
府は容赦なく新基地建設を進める。

那覇に住む女性が30年近く前の話を教えてくれた。留学先の韓国で「我々は日本か
ら解放され、奪われた言葉を取り戻した。沖縄は本当に気の毒だ」と言われたことを。

初めはピンとこなかったが差別意識をむき出しにする政府を見て、その言葉の意味や
重みが増してきたという。

基地あるがゆえ、沖縄は今なお多くの矛盾を抱える。

例えば。教え子に基地の街の現状を伝えようと、ヤマトから強行軍で乗り込んだ高校
教師が「なんだ今日は戦闘機が飛ばないハズレの日か」と肩を落として去っていく。

哀れ、だけでは何ら解決しない沖縄の一つの日常。

「社会変革は『行動する良心』にしかできない」と説いたのは、民主化運動の先頭に
立ち、幾度も死線をくぐりぬけた韓国の金大中(キムデジュン)・元大統領だった。「
行動なき良心は悪の側にいる」とも語った。

沖縄への無情の仕打ちに、芸能人らは請願書への署名行動を呼びかける。去勢などさ
れていない。それでも——。

辺野古の海の褐色は無残に広がる。日本政府によって。私たち「行動なき良心」が投
じる一握りの土砂によって。

==

コメント(4)

いまの沖縄の人々が、心から、日本に帰属してよかった、と思える日はいつくるのだろうか?
それは、やはり米軍基地がなくなるときだろうか?
>>[1]

米軍が最大ですが、沖縄は日本軍によって酷い仕打ちを受けてきました。
自衛隊のありかたも問われていますね。
>>[2]
たしかに、ある意味、朝鮮に対してより、ひどかったかも。
>>[3]

はい。そういう面がありますね。

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