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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの〈タゴール1916年「私は日本で、政府の民心整頓と自由の刈込みに全国民が服従するのを見た。国民はこのあまねくいきわたる精神的奴隷制度を快活と誇りをもってうけいれている」〉

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【孫崎享のつぶやき】2017-04-26 06:39


【今と同じ日本国民の体質。インドの詩人タゴール(アジア人初のノーベル賞)1916年来日。感想「私は日本で、政府の民心整頓と自由の刈込みに全国民が服従するのを見た。国民はこのあまねくいきわたる精神的奴隷制度を快活と誇りをもってうけいれている」。】



 タゴールは1861年生まれのインドの詩人、思想家。1913年ノーベル文学賞を受賞。これはアジア人に与えられた初のノーベル賞であった。タゴールは1916年、日本を訪問した。この時の状況を「日本紀行」を記す。『タゴール著作集』第十巻はこの紀行と関連発言を収録している。


・アジアにおいて日本だけが、ある日突然、ヨーロッパが世界を制覇したと同じ力をもって、ヨーロッパに逆襲できると考えたのである。
・このことを考えつくと、一時の猶予もならなかった。わずか数年のうちに、日本はヨーロッパの力をつかみとったのである。
・歴史上、これほど驚嘆すべき出来事は前例がない。
・日本がこうしたものを土台から築きあげる必要がなかったからだと理解すべである。

・わたしたちがなんと言おうと、アジアの最果てに生きる民族が、ヨーロッパ文明の複雑な装置のすべてを、完璧なまでの能力と熟練した技術をもって使いこなすことが出来るという事実を、わたしは目前にはっきり見ているのである。


・・日本の文明の宮殿は一階建てである。そしてそれは、彼らの全精力と技術の粋を集めた館である。その倉庫に集められた一番大切なものは成功という名の成果である。そしてその礼拝堂でいちばん歓迎されている神は国家的自己心である。




タゴールは慶応大学で行った「日本の精神」と題する講演で次を警告している。


「この人々が力を求めるに急なあまり、自分の魂を犠牲にして武器を増加しようとしたら、危険は敵の側よりもその人たち自身の側にますます大きくなっていくという事実を日本は知らねばなりません。」


 さらにタゴールはインドにかえると『西洋における国家主義』で次を記述した。


「わたしは日本において政府の民心整頓と自由の刈込みに全国民が服従するのを見た。
 政府が種々の教育機関を通して国民の思想を調整し、国民の感情をつくりあげ、国民が精神的方面に傾く微候を示すときには油断なく疑惑の眼を光らせ、政府自身の仕方書に従って、ただ一定の形の塊りに完全に熔接するのに好都合なように、(真実のためでなく)狭い道を通って導いていくのを見た。
 国民はこのあまねくいきわたる精神的奴隷制度を快活と誇りをもってうけいれている。それは自分でも『国家』と称する力の機械になって、物欲のために他の機械と覇を競おうとの欲望からである。」

コメント(2)

よく日本人をみてますね。百年後の今も、ちっとも変わってない。
>>[1]

「イイネ」にあつくお礼申し上げます。

タゴールはインドでも最大の知識人ですね。・
読む機会を逸していますが、その偉大さは高校時に知りました。

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