ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの「フォーリン・ポリシー」は「ティラーソン国務長官は最も弱体な国務長官になる可能性」発表。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【孫崎享のつぶやき】2017-03-13 08:24

【米国国務長官来日予定、この中「フォーリン・ポリシー」は「ティラーソン国務長官は最も弱体な国務長官になる可能性」発表。大統領の支持、キャリア外交官の助言、同盟国指導者からの信頼新聞、世論の称賛、外国の外交官の評価.のいずれにも欠ける。】



 トランプ政権においては、重要外交案件はホワイトハウス主導で行われている。例えばトランプの対外政策で最も関心を呼んでいるイスラム国家(当初7か国、現在6カ国)の査証発給の規制はバノン戦略担当顧問が主導とみられ、ティラーソン国務長官が決定に重要な役割を担っている可能性が低い。かかる中ティラーソン国務長官の立場についての論評。



A:事実関係

「フォーリン・ポリシー」掲載「ティラーソン国務長官は最も弱体な国務長官になる可能性
(Rex Tillerson might be the weakest secretary of state ever)の主要論点

・現在重要なドラマが進行中であるが、それはティラーソン国務長官と彼が率いる国務省の影響力の減少であろう。通常内閣で最も重要なポジションである国務長官はトランプ政権ではほとんど影響を与えていない。
・国務長官の力は5つの要素からくる。。
 大統領の支持、
 キャリア外交官の助言
 同盟国指導者からの信頼
 新聞、世論の称賛
 外国の外交官の評価.

・このダイナミズムがティラーソンには機能していない。
・国務長官の力は大統領との関係による。
 彼は大統領を代表して話さなければならず、外国国内の聴衆者もそれがケースであると知る必要がある。
・大統領との関係は、大統領の称賛の言葉だけではなくて、外国指導者との会合に同席し、重要会議に首席することによって示される。


・上記の点ではティラーソンの立場は極めて弱い。ティラーソンが国務省のno2としてエリオット・アブラムスを選んだ時に、トランプは拒否した.ティラーソンはトランプの外国要人との会談の多くに同席していない。
・フリン国家安全保障担当補佐官がイランに警告した時、ティラーソンは協議されていなかったようである。北朝鮮のミサイル発射時、安倍首相と会談した時、ティラーソンの助言が求められた形跡はない。トランプがパレスチナ問題での二国間承認(イスラエルとパレスチナの双方を承認)に逡巡している時に、関与したようにはみられない。さらに重要なことはトランプの外交予算の大幅削減を食い止めることが出来なかった。

 ティラーソンに対する国務省支援も弱い。
国務省員の多くが辞めさせられたか(政権交代の時には重要ポストの者は後退)自ら辞め、ティラーソンに対し消極的評価をしている。こうした報道で、ワシントンの全ての者に、ティラーソンが機能していないと伝えている。大統領の支援を得なくても世論の支持を得るケースがある。ブッシュ大統領時代のパウエル長官がそうである。この面でもティラーソンは機能しない。
 別のケースは、ディーン・ラスク長官は大統領の内輪のグループに入っていなかったが、特にケネディ時代―彼はマクナマラ国防長官やバンディ安全保障担当補佐官から彼の安定感と判断ゆえに評価を得ていた。そのような状況も見えない。

他のケースはワシントンにおける外交団の高い評価であるが、これもティラーソンにはない。ティラーソンは下降のスパイラルの中にある。トランプやマクマスター安全保障担当補佐官がこの穴を埋められるものでもなく、 ティラーソンの機能不全は国務省だけでなく米国外交全体の縮小となる。


B:評価
 本評価は現在の米国国内の大方の見方を反映しているものとみられる。

 ここ数年、米国の安全保障、外交の軸はロシアを敵として位置付けることにあったが、 ティラーソンはエクソン・モービル時代にロシアと協力関係を築いてきたこともあって、メディア、政治家、軍産複合体等より根強い反ティラーソン・キャンペーンが張られてきている。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見 更新情報

孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング