孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの『自民・公明の醜い「選挙目当ての野合」論、野党連合、安倍政権の危険な政策阻止で協力を模索している中、「野蛮で不道徳なセックス」の言葉使う低俗さ』

【孫崎享のつぶやき】

『自民・公明の醜い「選挙目当ての野合」論、野党連合、安倍政権の危険な政策阻止で協力を模索している中、「野蛮で不道徳なセックス」の言葉使う低俗さ』
2016-05-20 07:372

A:事実関係　１４日、yomiuri　online

１：「選挙目当ての野合」…自民と公明、批判強める
　自民党の谷垣幹事長は１３日、東京都内での会合で、「民進党と共産党は基本的な政策や理念が全く違う。自民党に対して、一矢報いようというだけで、選挙を一緒に戦うのはいかがなものか」とこき下ろした。同党の茂木敏充選挙対策委員長は埼玉県草加市での会合で、「一致しているのは２点しかない。安倍さん（首相）が嫌い。安全保障関連法を廃止にしたい。これだけだ」と語った。自民党は、参院選向けに作成したビラで「『民共合作候補』の陰には、革命勢力・共産党の思惑が見え隠れしている」と記し、有権者にアピールしている。

　公明党も「根っこがまるで違う（二つの）政党が、平和安全法制の廃止一点だけで共闘し、混乱の極みが目に見えている」（山口代表）と指摘している。

２：2015.12.25　産経ニュース
　自民党の茂木敏充、公明党の斉藤鉄夫両選対委員長は２５日、自民党本部で会談し、来夏の参院選での勝利を目指し、選挙協力を進める方針を確認した。参院選の勝敗の鍵を握る１人区を中心に野党側が統一候補擁立を検討していることに関し、茂木、斉藤両氏は「究極の野合だ」との批判を強めることで一致。

B:評価

１確かに各党は異なる政策を持っている。

２しかし重要なことは、現在の安倍政権は自衛隊を日本国の防衛でなく、米国の戦略のために使わせる集団的自衛権を認める安保法制に反対するために、野党協力が出来たのは紛れもない事実だ。

３：それを捕えて責任ある政党が「野合」と形容するのは余りにも醜い。

４：大辞林第三版の解説は、やごう【野合】① 正式な手続きを経ないで男女が関係をもつこと。② 組織などが何の原則もなしに一体化することとしているが、辞書が言葉にするのを憚れる卑猥な意味を含んでいる。

５：参議院選一人区で野党協力は32選挙区中、２９区で統一候補が決定され、統一候補のないのはわずか3選挙区になった。多くは少なくとも１０の選挙区で統一候補の擁立は出来ないと見ていた。ここまで進むとはほとんどの人が予想しなかった。着実に安倍暴走を阻止する動きが、予想を超えて、結集しつつある。更に当初は民主党（今の民進党）は衆議院での選挙協力にも積極的になっている。

６現在野党間では次の事項を共通の政策にしようとする動きがある。

①　安保法制の反対
②　アベノミクス批判
③　ＴＰＰ反対
④　原発再稼働反対
⑤　沖縄、辺野古基地建設反対

主張点は十分にある。

６：こうした中、自民・公明の焦りは著しい。公けの政党が「野合」との表現を使うのはあまりにも醜い。