孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュのオスプレイは「離島防衛・奪還作戦」に使えない。ミサイルで簡単に撃墜される

オスプレイは「離島防衛・奪還作戦」に使えない。ミサイルで簡単に撃墜される
2014-07-26 08:333 孫崎享のつぶやき

７月２３日産経NEWSは次のように報道した。

「防衛省が垂直離着陸輸送機ＭＶ２２オスプレイの導入に伴い、陸上自衛隊にオスプレイ部隊を新設することが２２日、分かった。離島防衛・奪還作戦の主軸となる「水陸機動団」の輸送に加え、航続距離の長さを生かした警戒監視や災害派遣など多様な任務で柔軟に運用するため、機動団から独立させる。平成２７年度予算案概算要求にオスプレイ部隊の「準備隊」編成を視野に部隊構築費を盛り込む
　武田良太防衛副大臣は２２日、佐賀県の古川康知事と会談し、陸自が導入するオスプレイ１７機を３１年度から佐賀空港（佐賀市）に配備する意向を正式に伝達した。」

　「離島防衛・奪還作戦の主軸となる「水陸機動団」の輸送に加え」と記しているがこんなことが、戦闘時に出来るのか。
　　ミサイルでの戦闘機等の迎撃能力が飛躍的に高まっている時に、島嶼防衛を対象にオスプレイを戦闘地に輸送で使うことはまず想像しにくい。
　　ウクライナで反乱軍側に軍用機が撃ち落とされている状況をすでに本ブログで記載した。
６月３０日偵察機が撃墜され、３名死亡。地点- Slovyansk近辺。.
６月14日軍用機Il-76が携帯ミサイルで撃墜され49名死亡。地点Luhansk
7月14日軍用機An-26が撃墜される。犠牲者数不明。
7月16日Su-25、2機撃墜される。２機目は撃たれるも無事着陸。
７月１７日マレイシア機撃墜
７月２３日：Su-25機２機撃墜される。
SU２５は戦闘機で最大速度８５０ｋｍ/ｈである。
他方、オスプレイは最高速度は300kt（約555km/h）である。
携帯ミサイルで撃墜されたIl-76（輸送機）の最大速度は850 km/hである。
An-26は最大速度: 540 km/h (290 kn)である。

戦闘時にオスプレイを運用すれば確実に撃ち落とされる。
　Twitterで述べたように、ロイターは２０１３年１２月２１日ロイターは次を報道した。
［ジュバ　２１日　ロイター］ -民族間の戦闘が続いている南スーダンで２１日、米軍のＣＶ２２オスプレイ３機が武装勢力から攻撃を受け、４人が負傷した。米軍が発表した声明によると、オスプレイは現地の米国人を避難させるため、目的地へと向かっていた時に攻撃を受けた。３機とも機体に損傷があり、作戦は中止されたという。」
戦闘時の運用は難しい。

それを防衛省はあたかも戦闘時に「離島防衛・奪還作戦」に役立つように言っている。
では何のためのオスプレイか、
答えは簡単である。イラク、アフガニスタンの様な地域での米軍戦闘作戦に輸送に使うためである。
集団的自衛権と軌を一にした動きである。