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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの 米国防長官の中国空母視察、『米中が軍事面の協力を志向する側面』報じない日本

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孫崎享のつぶやき
米国防長官の中国空母視察、『米中が軍事面の協力を志向する側面』報じない日本
2014-04-09 06:487

4月7日付日経新聞は「米国防長官が空母「遼寧」視察 中国、透明性アピール」の標題で下記を報じた。
「ヘーゲル米国防長官は7日、中国入りし、山東省青島の海軍基地で中国初の空母「遼寧」を視察した。空母視察は米側が求めたもので、外国要人の乗艦は初めて。中国側には視察受け入れで、双方の偶発的な衝突を避ける信頼醸成と透明性の確保をアピールする狙いがあるもようだ。米側によるとヘーゲル氏の視察は約2時間。ロイター通信によると、空母の甲板、医療施設、居住区などを視察し、乗組員に話しかけるのも許された。」
 同日付BBC報道で事実関係を補足する。
・遼寧は1998年ウクライナより購入、当初カジノに利用すると言われたが10年位かけ修理。飛行機50機、ヘリコプターを搭載。
・外国人として初めて空母視察。
・米側の要請に基づく。透明性を固めることを目的。過去中国将官も米国空母を視察。
・両国が軍事面でも協力関係に前向きであることを示すサインとみられている。

7日付ニューヨークタイムズ紙はヘーゲル国防相に随行した米側将官は“米国、中国という2つの二大世界的勢力の間にあるまだ出来たての軍事(協力)関係で大きいステップとなる”と述べている。

中国と米国の間には勿論利害の対立がある。しかし、核大国同士として、「如何なる情勢が来ようと、戦争に踏み切らない」という共通の戦略がある、「如何なる情勢が来ようと、戦争に踏み切らない戦略」は、利害の対立よりも重視される。日本では、、米中双方には「核大国同士として、“如何なる情勢が来ようと、戦争に踏み切らない”という共通の戦略がある。そのための意思疎通を強力にする」側面がほとんど報道されない。

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【所感】
 こうして外交専門家たちの情報を読むと、いかに日本の外交は世界外交のなかで極めて稚拙な段階で右往左往しているかがわかる。韓国・中国・アメリカと齟齬をはたしていた安倍首相は、資源がらみでロシア・プーチン大統領に親密に近づいた。ところがウクライナからクリミアが独立する動乱があった時に、安倍首相はG8の集まりで外交の裏の裏も考えず、とうとうとロシアに制裁措置をとくとくとして演説した。もともと日本安倍政権を相手にしていない米中韓の三国に比べて、まだよくわかっていなかったプーチンは、日本の豹変に激怒した。ついに日本はロシアからも相手にされなくなるだろう。
 外交は様々な要因から組み立てられている。田中角栄元総理は、中国にとび、周恩来と友好的な交渉のもと日中正常化を果たした。孫崎氏によれば、角栄氏は、アメリカ一辺倒の従属外交から、中国をはじめアジアに等距離に外交を進めようとした。そのために日米関係を従属関係から平等関係にもっていこうとした。アメリカタカ派は田中角栄に激怒して報復措置にでた。それがロッキード事件の基盤である。確かに金権政治というレッテルは田中角栄氏に対応したものかも知れないが、外交から田中角栄総理を切り捨てたアメリカ政界のしたたかさはやはり外交交渉の難しさを感じさせる。
 ともかく安倍晋三氏では日本の総理はつとまらない。このまま行くと、日本は世界から孤立して戦前の轍を踏む危険が現実のものとなりつつある。
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コメント(4)

「所感」に同意します。
アメリカは相手国の「主義・体制」にかかわりなく、「利害」で外交を進めていますね。
「昨日の友は今日の敵、昨日の敵は今日の友」ですね。それが「外交」ですね。
「アメリカ一辺倒」というのは、あまりにも幼稚ですね。
>>[1]
まさに貴兄のおっしゃるとおりと共感を強く感じました。
「米+中+露+欧」
日本は、このグループに入れないと危険です。
そのためには、「対話と交渉」が重要ですね。
コンクリートで「防潮堤」をつくるより、「親善大使」をたくさんつくるべきでしょう。


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