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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの若い世代へ、是非「舟を編む」をみて欲しい、生き方を考えて欲しい

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2014-03-08 20:402
孫崎享のつぶやき


 「舟を編む」が日本アカデミー賞の作品賞などを獲得した。

「第37回日本アカデミー賞の授賞式が7日、東京都内のホテルであり、各 部門の最優秀賞が発表された。辞書の編集に取り組む人々を描いた群像劇「舟を編む」が作品賞のほか、監督(石井裕也さん)、主演男優(松田龍平さん)など6部門で受賞を果たした。」

「舟を編む」が最高傑作と評価された。

 心から祝福したい。

 概要は次のように紹介されている。

「玄武書房」に勤める変人編集部員・馬締光也が、新しく刊行する辞書『大渡海』の編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられ、個性豊かな編集者たちが辞書の世界に没頭していく姿を描いた作品。「辞書は言葉の海を渡る舟、編集者はその海を渡る舟を編んでいく」という意味でこの書名が付いている。」

 この映画は我々の生き方に問いかけをしている。

 どこの組織にも花形とみられる組織がある。

 一冊の辞書をつくるのにゆうに15年もかかるという仕事が、出版社の花形

になる訳がない。日々変わる世相を追っかけるのがはるかに面白そうである。

 組織の一員なら花形の組織で働いて、「お前、凄いね」と言われてみたい。

 しかし、「もてはやされる仕事」と「価値ある仕事」とは異なる。

 考えてみれば、週刊誌のように一週間単位での仕事とは注目されるが、所詮

一週間で行った仕事である。月刊誌は一か月である。10年以上の年月をかけ

てできた製品は、一週間でできたものより、はるかに価値の高い仕事を行って

いるはずである。

 10年の訓練を得て初めて完成する仕事と、行ったその日から処理できる仕

事がある。多分10年の訓練を得て初めて完成する仕事の方が「価値ある仕事」

になると思う。

 我々が生きていくにあたって、「もてはやされる仕事」ではなくて、「価値あ

る仕事」をとることが素晴らしいではないですかかとこの映画は問いかける。

そして不思議なことに「価値ある仕事」に従事している人が回りから一番評価

されているかというとそうでもない。

 「舟を編む」は地味で、一般受けしないようなテーマである。

  最近の映画につきもののはでなアクションがある訳でない。筋の大きい展開がある訳でない。

 こんな映画が日本アカデミー賞の最優秀作品になり、そして多くの日本人に

支持されていると思うと、日本って捨てた物でないと思う。

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