孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの谷岡さん6年間の歩み①原発

・民主党原発PT(プロジェクトチーム)を主導
原発事故直後に、原発事故に対して包括的に議論し、対処する原発事故影響対策PTの設置を要求、民主党内にPTが設置されると事務局次長として、民主党を離党するまでの1年あまり、PTの運営を主導しました。
このPTに脱原発派の議員を結集させることにより子ども被災者支援法や国会事故調査委員会設置など、いくつかの重要案件を実現させました。

また、このPTが存在することによって、原子力ムラの意向を受けて対処しようとする民主党政権と執行部を牽制し、「事故はなかったことにしようとする」原子力ムラの狙いを阻止してきました。

民主党離党後もPTメンバーと連絡を取り合い、超党派で復興予算奪還PTを結成するなど、事故収束、被災者支援、脱原発に向けての取り組みを続けています。

・子ども被災者支援法を成立させる
原発PTメンバーの協力を得て、与野党全会派をとりまとめ、原子力ムラの抵抗を押さえる一方で、被災者団やNPOなどの協力を得て、「子ども被災者支援法」を制定しました。

この法律は、「被災者の権利」を定めた法律として、避難の権利、住み続ける権利、帰還する権利を定め、また放射線被曝による健康被害などに対して国が責任を持って支援することを定めています。

現在、この法律に基づいた事業を早急に実施するよう、そのための財源を確保するよう、要求し続けています。

・国会事故調査委員会を設置
国会に、国政調査権を発動できる事故調査委員会を設置しました。
日本の国会の歴史において、事故調査委員会が設置されたのは初めてのことです。

この委員会報告書は、安全対策の不備やそれを許した原子力ムラのあり方を厳しく指摘しています。

・ツイッターにて、福一情報をリアルタイムで発信
4号機プールが温度上昇したときなど、すぐに政府に問い合わせて情報を入手、ツイッターを通じてリアルタイムで情報発信しました。

・ヨルダンとベトナムへの原発輸出に反対
民主党執行部の圧力に抗して、原発輸出の前提となる原子力協定の批准を棄権、国会内でヨルダン原発の危険性についての論陣を張りました。

この棄権により党議拘束違反で民主党の全ての役職を剥奪されましたが、党議拘束に違反したことについて「党のサラリーマンに成り下がるのか、国民の代表としての地位を守るのか」と述べ、民主党に民主主義がないことを痛烈に批判しました。

・官邸前の脱原発デモに参加
大飯原発の再稼働に反対する官邸前デモに参加すべきことを仲間の議員に訴え、国会内だけではなく、外との連携で脱原発を目指していくべきことを訴えました。

与党議員として初めて官邸前デモに参加、その後も時間が許す限り、デモに参加し続けました。・カーター大統領など海外の関係者と連携
スリーマイル島原発事故の対応を指揮したカーター元大統領、チェルノブイリ原発事故を経験したウクライナとベラルーシの大使、アメリカの原子力規制委員会(NRC)の現役の委員であるマグウッド氏、海外のエネルギー問題のシンクタンクや草の根活動家となどと直接会談して情報交換を行っています。

それらの情報には、政府が把握していない情報などもあり、国会での追及や提案に多いに役立っています。

・安全神話を根拠にした数々の安全対策の不備を指摘
原発事故をうけて、それまでの原子力の安全対策についての精査を行いました。

その結果、日本は国際的な原子力賠償条約に加盟していないこと、国内ではIAEAの審査結果でプラス面だけを公表して勧告を隠していたこと、日本政府がIAEAに寄贈した津波予測のシミュレーションシステムを国内では利用していなかったことなどを明らかにしました。

・脱原発基本法案を提出
現在、提案者の1人として脱原発基本法案を参議院に提出、各党との調整を行っています。

谷岡くにことみどりの風のこれから
今後の課題と方向性については、みどりの風の政策ギャラリーをご覧ください。 http://mikaze.jp/gallery