音楽★美人コミュの０３４＃けっこう凄いよ

☆　音楽は人を美しくする　☆

当時は流行してＴＶ出演も毎週、多かったが、個人的にはヴォーカルの
「ネチネチした感」が、ど～も好きになれず、スルーした。

　喰わず嫌いを反省！

今更ながら（まあ「音楽美人」はそーゆー古いのばかりだが）名曲です。

・接吻（ORIGINAL LOVE 1993「SUNNY SIDE OF ORIGINAL LOVE」）
　https://youtu.be/wnFGY_NToEI?t=5
　↓削除時
　https://www.youtube.com/watch?v=pqqyd-u-ry0

・流星都市(ORIGINAL LOVE 1995「RAINBOW RACE」)
　https://www.youtube.com/watch?v=3o3ozokdeWA

当時「サウンド分析」は相当にしている。ソレはそれで間違っていないが、
やはり齢は重ねるものだ・・・「若気の至り」当時分析した以上の魅力が
詰まっていた。
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♪
「接吻」はブラックコンテンポラリを基調としており、そのアレンジに
ハデさや奇抜さはないが、質実剛健＝正統、王道的サウンドになっている。
さて、当時、聴きもらしていたのが「唄の凄さ」である。

洋楽、特に「ブラックミュージックに日本語を乗せる難しさ」は昔から多くの
ミュージシャンが指摘し、悪戦苦闘してきた。
小生の理解だと、それを突破した「走り＝パイオニア」は久保田利伸だと思う。
当時、スティーヴィーワンダー的な歌唱に遭遇し「日本にもやっと黒いサウンド
が唄える歌手が出てきたか」との感慨を覚えた。そうしてジャパニーズラップの
台頭から宇多田ヒカル、ミーシャといった新世代の出現（元祖は近田春夫だろうが
如何せん早過ぎた）。
現在の和製ブラックミュージックは日本語の韻を柔軟に（善い意味で）解体し、
ファンキーなビート（１６の裏）にマッチ、ソレはそれで「○○っぽい、サウンド」
を提示している。
しかし、この「接吻」を聴くと、
　・日本語の韻を守った歌詞
　・その言葉の情感（盛り上がり）がファンキービートにジャストマッチしている
　・その気持ちよさ、言葉とメロディとビートが一体化した美しさ
は、やろうと思ってできる事ではなく、歌手が日常を暮らしてきた生活そのものの
中で発してきた会話すべてから体得した「彼独自の日本語のリズム感」があって、
かつ、彼が歌手として唄を唄い始め、音楽に言葉を乗せるという作業にあたり、
それまでの「日常生活の日本語」と洋楽サウンドが、まったく偶然にマッチングした
ものだと思う。そういう意味で彼は（大袈裟ではなく）奇跡を起こしている。

ファンキービートのアップダウンにあわて踊る快感を知る達人なら、この曲の
（例えば）サビの
　♪な(ぁ)～が(ぁ)～く～（ホーン）
　♪あ(ぁ)～ま(ぁ)～い～（ホーン）
を気持ちよく踊る事ができるハズだ。
日本的ノリで、表ビートで落として（ノリをためて）裏でしゃくり上げても、
ファンキーノリで、表ビートでアップして、裏で落としても、
ドチラも心地よいファンキービートを感じる事ができる。
そして、日本語の韻は何ら失われていない・・・素晴らしい。
「過去の無数の黒人先駆者達への畏怖の念＝リスペクト、継承」もしっかりある。
だから、日本語を知らない外人でも、気持ちよくノレるのではないだろうか。

♪
メロディはとても甘い。当時は嫌いだったクセのある唄声も、細かいビブラートまで
聞き込むとオトナの色気さえ覚える（しかし、その色気は「肉体的」ではなく、むしろ
プラトニック＝オツムが感じる恋愛だ）。歌手は外見に似合わず、とてもロマンチック
なんだろう事がメロディに現れている。
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♪
流星都市は・・・、このチカラの抜け加減＝脱力感がイイんだよなあ～。
何気ない、只の、独りの夜のドライブ、
つかの間のひと時、雑多に暮らす日常の、わずかな時のスポット＝真空＝無＝無性
ソレが何とも気持ちイイ・・・。

♪夜のひろがりに・・・

そうそう、夜って、とてもひろがっているんだな（時空）。
ムネの中が大きく膨らむ、そんな開放感・・・。

まあ、とにかくイイ曲です。