音楽★美人コミュの０１４＃手嶌葵（2011年02月12日21:54）

　☆　音楽は人を美しくする　☆

　唄の素晴らしさ　手嶌葵

スタンダードジャズナンバー「Alfie」のグッドカバーを探していたら、とんでもないモノを
引いてしまった。素晴らし過ぎる。

　・空の終点(2006 ゲド戦記歌集 ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
　　　×http://www.youtube.com/watch?v=98YE6J3DCVA
　　　http://www.youtube.com/watch?v=L3l6V9fZP1w
　・時の歌(同)
　　　×http://www.youtube.com/watch?v=LGKX_3lr95Q&feature=fvst
　　　http://www.youtube.com/watch?v=8LQnMx5nv_w
　・金色野原(2008 虹 ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
　　　×http://www.youtube.com/watch?v=Mcu5-wc_V68
　　　http://www.youtube.com/watch?v=o8xJe4jjYZg

「ゲド戦記」の登用は知っていたし当時も聴いていた事は聴いていた。印象的ではあったが
まさか「すべてがこういう風になっている」とは想像もしていなかった。

唄うこととは、何だろう？
唄を聴くとは、何だろう？
唄とは、一体、何だろう？

「音楽★美人」では「うた」を「歌」とせず、口＋貝の「唄」を意図して使ってきた。
それは唄を人間のプリミティブ（原始／根源的）な本能の発露として、生きるに不可欠
なもの、つまり「生きる事＝唄を唄い、唄を聴く事」そのものとして大切に、との意だ。

その昔、偉大な賢者は言った。
　「人はパンのみにて生きるにあらず」
音楽★美人は言いたい。
　「人は唄、無しでは生きるに値せず」
そして「音楽は人を美しくする」と・・・。

実を言うと音楽★美人が伝えたいメッセージ性は、手嶌葵がこれら数曲ですべてを明らかに
してしまった。
これらの唄を聴いてあなたがもし、真実のすべてを理解できないなら、この先、どんな助言
も勉強も書籍も無理だ。それ程、これらの唄はリアルを唄っている。すべてに対する答えが
示されている。宗教も哲学も神秘も癒しも必要ない。すべて小ざかしい。
唄の言葉は少ない。しかし「ひと言ひと言」に宇宙全体がとんでもなく凝縮されている。
真実を伝える時、実は言葉は要らない。言葉で発した事以外の「言葉で言われていない事」
がそれを伝える。言葉はそれを引き寄せる為の道具としてある。
歌詞も優れているが歌詞がすべてではない。彼女の唄声が歌詞の言葉以外の言葉を引き寄せる
強い力を持っている。歌詞と唄声、両方があって達成がある。

あなたに唯一必要なこと・・・それは、ただ、唄を聴くことである。
それ以外、何もしてはいけない。３歳の幼児にもできる簡単な事だ。真実は常に簡単だ。
だから難しいともいえる。３歳の幼児は教えられずとも唄と一体化している。

　・Alfie(2008 The Rose〜I Love Cinemas〜 ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
　　　×http://www.youtube.com/watch?v=fLNGv9LVuFY
　　　http://www.youtube.com/watch?v=LY5y18aT_-E
　・Calling you(同)
　　　×http://www.youtube.com/watch?v=2-8roVds1Oo
　　　http://www.youtube.com/watch?v=16vE9N97T9s
　・Winter Light
　　　(2009 La Vie En Rose〜I Love Cinemas〜 ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
　　　×http://www.youtube.com/watch?v=N7a1xXjSFDI
　　　http://www.youtube.com/watch?v=M11Q5rMgPaU
　・とっておきの朝を(2010 VOICES feat.今井美樹＆Friends ＷＯＷＯＷ)
　　　http://www.youtube.com/watch?v=JKCWBMVMuzw

色々なAlfieを聴いてきたがこれ程、美しいAlfieは初めてだ（とまで言いたい）。
ずっとバネッサ(Vanessa Williams)のAlfieが演奏も含めて好きだったのだが、他にグッド
なものは無いかと探してのコレである。
彼女のアプローチはバリバリのジャズシンガーのそれでは無いのだが、そんなレベルを超越
している。そして最も驚愕なのは、少女のピュアな感性と成熟した女性の豊香があるのだ。

とにかく気持ち良過ぎて、もう、どうにもならない状態である。
是非、イヤホン、ヘッドホンで彼女の唄を、ささやきを耳元で聴いてほしい。
カラダの細胞のひとつひとつにまで唄声を染み込ませてほしい。
唄を通して彼女の精神と融合してほしい。小生はそうした。

ＰＳ）
００２＃でもアップしたが、今井美樹は音楽★美人において非常に大切な存在だ。
コミュ「象眼」では彼女は道半ば、ある達成に向かい成長を続けていると（まあ、偉そうに）
触れているが、実をいうとその未来の姿とは「究極のプリミティブな唄い手」であり００２＃
での「年下の水夫」ピアノバージョンも正にその道として取り上げたのだが、この手嶌葵が
今井美樹のゴールを既に示してしまったという感慨である。
・少ない歌詞に凝縮された想い。
・唄のみ。唄声、息、ささやきで、すべてを伝えてしまう（むしろ楽器が邪魔）。
・言葉にならぬモノを唄う。
手嶌葵はそれをすべて見せてくれた。
勿論、今井には今井の唄があり、小鳥達が異なる声で鳴く様に、そういうリアル歌手が
多い程、我々は豊饒さを手にするのは喜ばしい事だ。
手嶌が太陽や月や星をすべて織り込んで唄ってしまうと評するなら、
今井は太陽や月や星の個々の存在の美しさを唄いあげる、とでもしよう。
若いピュアな生命力と母の豊饒な慈愛と評してもよい。
「とっておきの朝を」は今井の代表作と言っていい「Bewith」(1988フォーライフレコード)
からのナンバーだがハモリなど、もう「気持ちイイ歌手２トップ」で、とろける。
手嶌はボッサもイケるので今後に期待だ。しかも二人ともデカイ！
今井：１６８ｃｍ（らしいが１７０は越えていると想像する）
手嶌：１７４ｃｍ

そして、二人とも森羅万象との絆をしっかりと結んでいる。