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韓国映画「泥棒たち」コミュの2012年08月07日Vol.1 ― 「泥棒たち」女性版グッド・バッド・ウィアードを作るなら?

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チェ・ドンフン監督は、「泥棒たち」のもう一つのタイトルを「女性版グッド・バッド・ウィアード」であると明らかにした。それほど、この映画に登場する10人の泥棒たちの中で、3人の女性の活躍はめざましかった。「はい」と言って駆けてくる“イェ・ニコル”を演じたチョン・ジヒョン、“ヘス氏”という呼び名が“ヘプシ”に、その後“ペプシ”になったキム・ヘス、そして名前からも貫禄が感じられる“シプドンゴム”(噛みかけのガム)のキム・へスクなど、魅力的な女泥棒の活躍は観客を楽しませた。

もし「泥棒たち」のスピンオフ(映画の登場人物や状況をもとに新しい話を作り上げること)といえる「女性版グッド・バッド・ウィアード」が制作されたら、スクリーンではどんなことが起るだろうか。

「猟奇的な彼女」で、1人の男性を思いのままに翻弄する魅力を見せたチョン・ジヒョンは、「泥棒たち」では年下の男“ザンパノ”の心を完全に捉えてしまう。おそらく「女性版グッド・バッド・ウィアード」では、「泥棒たち」で演じたイェ・ニコルの魔性がさらに強調されると同時に、年下の男から突然キスされても動じず、「唇の力を抜いて」と切り返すような、彼女の波乱万丈な過去が公開されることが期待される。

イェ・ポッキからイェ・ニコルになった彼女の過去が、「泥棒たち」のスピンオフ「女性版グッド・バッド・ウィアード」で登場することが予想される。ポッキという名前が暴かれることを恐れる彼女からは、単にやぼったい名前が嫌だというより、過去に何かが起こったということを感じる。さらに“Happy ending is mine”という、何か事情がありそうな入墨を入れた理由も明かされるのではないだろうか。また、イェ・ニコルのラストシーンは、穏やかな美術館長(シン・ハギュン)との偶然を装ったロマンチックな出会いになる可能性が高い。

「女性版グッド・バッド・ウィアード」で公開されるペプシの過去は、「タチャ イカサマ師」のチョンマダムのように、華やかさの裏に隠された寂しさが描かれるだろう。過去に数多くの男を魅了したであろう美貌のペプシが、マカオ・パクとの愛に胸を痛める純情さを持っているのは、おそらくそのような寂しさのせいではないだろうか。愛に対する希望を人知れず胸に抱きながらも、どことなく諦めたような彼女の態度は、孤独で寂しい過去を思わせる。しかし仕事だけは誰にも否定できないプロだったであろう。繊細な手さばきが要求される金庫破りで名声を高めた彼女は、盗みを通して知り合ったシプドンゴムの空しい話を聞きながら、一日も早くこの仕事から足を洗って別の世界で平凡に生きようとしている。そうしてついに、彼女の心をときめかせる作戦の計画者、マカオ・パクに出会い、最後になるかもしれないという期待の中で大仕事を始めるのだ。

「泥棒たち」では、中年の愛を完成させたシプドンゴムだが、「女性版グッド・バッド・ウィアード」では、彼女の華麗な若かりし日々が大きく取り上げられるだろう。天性の演技派泥棒として名を上げた彼女は、かつて世の中を思いのままに翻弄するほどの伝説だった。彼女のやり方は、高空飛行に匹敵するほどの網渡りや最先端機器を利用した金庫破りとは異なる、クラシックな方法だったはずだ。おそらくそのときも常にガムを噛んでいただろう。後輩たちから伝説と呼ばれるほど完璧だったシプドンゴムは、昔も、今回のチェンとの恋愛にも劣らない胸が熱くなる恋をしたであろう。その恋で得た娘は彼女を悩ませるが、盗みを働いて全財産を与えるほど彼女にとって切ない存在だ。

実際に「女性版グッド・バッド・ウィアード」が制作されるには、「泥棒たち」の観客1000万人動員と韓国の女優たちのめざましい活躍が必要条件だ。

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