RIDE on BABYコミュのTシャツ、その恐ろしいほどのこだわり。

さて、今日はどんなお話をしようかのう。すっかり昔話の語り部じいさんの気分ですが。（笑）おさらいも含めて、RIDE on BABYとそれを支える素晴らしきアートワークスを中心にご紹介します。

今日は初のオフィシャルTシャツについて。これは京都に事務所を構え、同じく京都に本社があるゲーム会社任天堂から公認でデザインTシャツを作っている、キングオブゲームズさんというブランドに作ってもらったＴシャツです。雷丼が「カントリー・シジョー」という京都の四条通の曲を作ったときに、「さて、これと合うアートワークスは何だろう」と思い、ふと思い立ったのが私が好きなこのブランドでした。さっそく連絡をし、曲を聴いてもらったところ、京都の若者を応援したいし、ぜひ手伝いたいと快諾いただき、特にデザインをこちらから指定をすることなく出てきたデザインがこれです。

KOGで作っているファミコンカセットのラインシリーズとわりと近い作りになっており、なんとなく横スクロールゲームのようなドット絵、しかも歌詞の内容から自転車少年をクローズアップし「CYCLING DREAMER」という名前まで付けていただきました。昨年夏当時の店長・江南さんの日記を見ると、実際に四条通を暑い中歩いてネタ探しをしてくださったようで、想像を遙かに超える作りに思わず「おおー！！」と歓喜の声を上げてしまいました。

新人アーティストのTシャツとしては4000円という値段は考えられないぐらい高い設定です。私も数多くのアーティストTシャツを買ってきましたが、だいたい1500円から、高くても3500円、それもよっぽどの大物さんでです。それをわかった上でこの値段設定にしたのはKOGのボディ（Tシャツの生地のことですね）を絶対に使いたかったからです。自分がKOGのシャツを気に入ったのはデザインはもちろんですが、いくら着て、いくら洗濯してもだめにならない丈夫さだったのです。店長さんに聞くと生地は反物から起こしている上等なもので、いわゆるアーティストTシャツに多い、海外の汎用性のあるものとは質が全く異なるとのことでした。挙げ句織りネーム（襟のサイズ表記のタグですね）も絵が消えてしまわないように刺繍でできています。しかもその織りネームも雷丼専用のものを今回作りまして。さらに！サイズによって版（印刷に使う下地です）が複数種類があり、Sだと絵が大きく、XLだと絵が小さく見えてしまう、なんてことが無いのです。

KOGさんのここまでの徹底ぶりを見て、「ああ、お願いして良かった」と思いました。この徹底した質のこだわり方は雷丼の音源の作り方と全く同じだからです。ですので、アーティストTシャツとしては高いのですが、KOGのTシャツとしては交渉の末、最安値で値付けしてもらうこととなり、「ここまでこだわりを共有できたのなら」とKOGさんのサイトでも販売してもらうことになったのでした。打ち合わせも、何度か京都まで行き、非常に納得できるものができたと思っています。ちなみに雷丼Tはビニール梱包ですが、KOGのオフィシャルものはファミコンのカセットみたいな紙箱に入っています。実はこの箱は当時ファミコンのカセット箱を実際に造っていた工場に発注して作ってもらっているそうで、そこまでのこだわりか！とあぜんとしました。（笑）

そんなこんなでこのTシャツはできています。高いかもしれませんが、黒も白も、とってもよくできており、ぜひ購入されたみなさんには長く愛用して頂ければと思っています。最後に、アルバムのジャケット表紙、それから中身も、このデザインの延長になっています。開けてのお楽しみ。