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チョムスキー言語学コミュの助動詞の無い肯定平叙文

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はじめまして。

通例、動詞が±pastの素性を受け取るのはTである。
しかしseldomやneverなどを含む文を見ると、
肯定平叙文では動詞が±pastの素性を受ける位置は
TではなくVである。

このことをテーマに卒業論文を執筆しています。
繰り下げ及びECP遵守のためのLF上昇規則による分析や、
lexemesそのものが±pastの素性を持っているとの分析している資料を渡されましたが、資料が私にとっては難解で困っています。また、他にどのような理論や説があるのかご存知の方いらっしゃいましたらよろしくお願いします。

現在持っている資料は

Lasnik, Howard. 1999. Verbal Morphology: .... In Lasnik, Howard.
Minimalist Analysis, pp. 97-119. Oxford: Blackwell.

Morphological Well-Formedness as a Derivational Constraint on Syntax: Verbal Inflection in English. John Frampton and Sam Gutmann, November 1999.

コメント(24)

はい。英語の分析です。

授業でやったことは

He did not play tennis.
He has not played tennis.
He will not have been play tennis.

これらの文において時制の対比を成しているのは
did, has , willであり、それぞれnotの左側に
位置するTである。

しかし
He never plays tennis.
では、notと同じくTとVの間に位置するnever
の右側で動詞が時制の対比を成している。
故に、動詞はVの位置で時制の対比を成している。

とのことらしいです。


ご指摘いただいた、PFの形態部門で〜というのは
1つ目の資料での分析にそのようなことが書いてありました。
しかし、確か書いてあったのは、繰り下げ操作はスペルアウト前の段階で行われ、上昇規則のみcovert movementとしてスペルアウト後に行われるような分析でした。しかしこの分析は操作が非常に面倒なのと、このことを示す以外に見られない例外的なもので、到底上受け入れ難いとのことです。

a.k.a.コウ爺 さんがおっしゃっているのは、
繰り下げ操作もスペルアウト以降に行われるということでしょうか?
知識が全く無くPFという言葉さえもこのテーマをやり始めてから知ったので、よく分からないこと言ってるかもしれませんが、お願いします。
どうもありがとうございます。
ご指摘いただいた分析をもとに進めていきたいと思います。

自分で頑張って深く調べてみますが、
どうしても分からなくなった時はまたお願いいたします。
>a.k.a.コウ爺さん

参考文献まで教えていただき、本当にありがとうございます。
頑張ってみます。
>a.k.a.コウ爺さん ツュヵ〃→KiBi月豕★さんの

先日はありがとうございました。
PFでの操作という分析が最も妥当性があると考えています(私の妥当性の基準は操作の回数が少ない方を採用すべきとしてるので)。ですがこの理論では、線形順序においてTとVの間に介在するneverをどう説明するのでしょうか?明らかに隣接条件に違反していますよね。

John Frampton and Sam Gutmannは統語構造がPFに送られる際にneverのみが遅れる(late linearization)で説明をつけようとしていますが、イマイチ納得いきません。
neverのような副詞が隣接条件を無視できるという他の文献は何かありますでしょうか?

よろしくお願いします。
>?さん

はじめまして。突然失礼します。
自分の専門にも近いところの議論が盛り上がってるので、嬉しくて書き込んでしまいます。

空也上人a.k.a.コウ爺さんが挙げてくれたEmbick and Noyer(2000)は読んでみましたか?
彼らが英語のV-Tの分析に使用している"Lowering"という操作は、Linearizationの前のtree structureが保持されている段階で適用されるmorphological operationです。
なので、隣接性ではなくて"head to head"という構造上の条件に従い、そのためadjunction(adverb)はskipされてよい、という分析が可能になっています。

これだけだとad hocに聞こえるかもしれませんが、彼らは他の言語の現象も挙げてこの操作の存在を主張しているので、長いですが頑張って読んでみると面白いと思います。
ちなみに英語に限ってもdo-supportがどのようなメカニズムに従って起こるのかなども結構詳しく論じています。
Distributed Morphologyな上に彼ら独自の概念も出てくるので読むこと自体が大変だとは思いますが…

では、頑張ってください!
>ツュヵ〃→KiBi月豕★さん

ここでの議論を聞いてて思い出したのですが…

しばらく前ですが、MITの高橋将一さんのHaitian Creoleのお話を聞いたときに、φ-featureのagreementをadverbが邪魔する、という現象が出てきました。
高橋さんに質問したところ、それがなぜ起こるのか、あまり理論的に明確な回答は得られなかったような覚えがありますが、どうやらこのような現象は他の言語にもいくつかあるようです。
agreementをsyntaxでの操作だと考えると、間に入ってるのは副詞なんでrelativised minimalityやMLCでは捉えられないような気がするのですが…不思議です。

というわけで、?さんも触れていたような、adjunctというものが一般的に「なんだか遅れる」ということでは無いのかな〜と個人的には思ってます。
>?さん
はじめまして

一応統語論で研究をしています照応形と申します。
ところで
He did not play tennis.
He has not played tennis.
He will not have been play tennis.

これらの文において時制の対比を成しているのは
did, has , willであり、それぞれnotの左側に
位置するTである。

しかし
He never plays tennis.
では、notと同じくTとVの間に位置するnever
の右側で動詞が時制の対比を成している。
故に、動詞はVの位置で時制の対比を成している

ということでしたが、
ツュヵ〃→KiBi月豕★さんが以前おっしゃっていたように、Lexiconから単語をSelectした時点でVが時制の形式を持っていると解釈した場合には、ProbeがTにあるTense素性[±Past](非解釈素性ですかね?多分)であり、GoalとなるVPがそれに対応する素性[±Past]のようなものを持っているとすれば、同一CP-domainないですし、何の問題もなくF-照合ができるのではないかと思うのですが?
またもしも素性が決定されていないにしても、
実際には可能性としてありうるなーと個人的に思うのは、DPの格素性のように、Neutralな指定のない[Tense]のようなものをVが持っていて、それに対してTに存在する[+Past]あるいは、[-Past]がProbeとなってそのValueを決定するということもあるかもしれないと思っています。
しかしChomskyがいうにはProbeがGoalを探索してAgreeする場合には相互照合しないといけないとかあったようななかったような…ちょっとその辺りが怪しいですが、このような考え方はどうでしょうか?
>ツュヵ〃→KiBi月豕★さん

>adjunctが遅れる、というのは、たとえば英語についていうと、He never plays the pianoという文において、T-V間での一致操作が終わったあとに、neverが遅れてT-V間に入ってくる、ということですよね、たぶん。

そういうことです。何を遅らせるのか(Merge, Spell-Out, ...)は分析によって違うのでぼかして書いてしまいました。

>こういう現象があり、かつ、agreementがsyntax内(あるいはsyntax後のmorphologyでもいいのですが)での現象だとすると、このadverbは、(英語のneverの場合と異なり、)agreementに関わる操作に対して可視的なのですよね。
>だとすると、このような現象が起こる言語の場合、adjunctは「遅れていない」ように見える、ということになると思うのですが、このような理解であっていますか?

まったくその通りです。
この英語のT-Vの現象を持ってきて分析して、adjunctというものは普遍的に統語的操作を邪魔しない、というような書き方をする論文を見ますが、それはまずいだろう、ということです。
adjunctはとにかく英語では「見えない/遅れる」けど、〜語では違う、というようなことを言ってしまうと説明としてはかなりきついと思うので…
みなさんありがとうございます。

>ツュヵ〃→KiBi月豕★さん
”一般性”ではなく”妥当性”です。
説明的妥当性とかじゃなくて、単に個人的にどれが1番良さそうかってことを結論に書こうと思ってるます。

PF-fusionは結局のところ単にPFで隣接条件にしたがって
fusionすればいいということらしいので
1番楽で済むと思ったのでこれを採用しようと。
そう考えたところこの隣接条件違反の問題が出てきてしまいました。

ちなみにスペルアウト前でTを繰り下げて、ECP遵守のためにLFでもう1度繰り上げるというre-raisingも出てきたのですが、
これは操作が面倒なので切り捨てました。

照合理論は、素性照合がスペルアウト以降のLF起こるのであれば、PFでTもVも時制素性を持ってることになりますよね?これがちょっと引っかかるような気がして。PFでも削除すれば良いと言われてしまえばそれまでなのですが‥
なにより、動詞の屈折の数が多い言語では照合する素性が
多すぎるらしいのです。アルチ語の例で見たのですが、1つの語根から150万もの動詞の形ができるなら、素性照合で一致する確率がとんでも無いことになりますよね。これは構造上の問題ではないのでどうでも良いのでしょうかね。でも不一致を想定して破綻という言葉が出てくる以上、どうでも良くない気もして。

>たくみーさん
わかりやすい解説ありがとうございます!頑張ります。

>照応形さん
”時制付与”という感じの考え方ですか?すごく魅力的な提案なので詳しくお聞きしたいのですが、派生のどの段階で付与するのでしょうか?
皆さん。

うーん、深夜にあんまり考えずにレスしてしまったのですが。。。
ツュヵ〃→KiBi月豕★さん
ご指摘ありがとうございます
たしかに
Mary does not play tennis.
の場合に困ったことになりそうですね。

理論内の整合性についての議論の場合は、Do-supportの位置を通常の理論の位置と別の位置であると考えるというのもひとつの手である可能性もありませんかね?
派生の経済性から考えると悪くないのでは、とも思います。
たとえば、どこかにAdjoinしてしまうというのも考えられます。もしかするとdoesはvあたりに顕在化する軽動詞の類なのかもしれませんね。そうするとAgreementはかなえられますよね?また照合関係も問題ないと思われます。
(今僕個人はv*/v/Vがいったいどのようなものなのかひいては存在するのか。ということはChomskyの議論からでは、にわかに信じがたい…という感じなので。)
少なくとも、V-to-v移動を考えるとしたら、問題は出てきますかね?do-supportの位置はvのHeadということだと…

ちなみに日本語のそうする構文などで、考えてみたのですが、
それでもあまり問題があるとは思えないのですが…つまり、目的語は三原2004などで言われる位置に移動していると考えるとVPを削除していると考えることができないでしょうか?

何はともあれ浅はかなレスすみません。(汗


? さん
ちなみに今考えている方向性としては、素性のActivationはSyntaxでするという方向で考えていますがどうでしょうか?
たびたびすみません、↑だとNegの位置が困りますね。
考えていませんでした。Negの位置がどこにあるのかということもあわせて考えなきゃいけないことになりますね。。。

うーん答えが今すぐに出ないのでちょっと考えてみたいと思います。
>照応形さん

do-supportがある場合のv headの具現なんだ(=単なるmorphophonological rescue strategyではない)っていう分析も、やはりEmbick and Noyer(2000)で提示されています。
ただ、結構さらっと書き流されていて、個人的には(特に理論的に)いくつか問題あるんじゃ、と思っています。特に照応形さんも指摘されているように、v, Neg, Vそれぞれのheadの階層的な関係が難しいですね。

余談ですが、little v headを独立してたてる根拠としてはChomよりKratzertとかを読んでみると良いと思います。あとChris Collinsとか。
これは僕個人の意見ですが、Chomsky(1995)で有名になった?v-V shellの考え方には、LarsonのVP shellの議論と、Marantz->Kratzerの「外項はVPから切り離すべき」、という議論の二つの系統が流れ込んでいると思います。
入門書とかもその辺り曖昧に、というか区別しないで紹介してるのがほとんどですし…この辺りは研究史的にも意外と複雑な事情を孕んでいます。
たくみーさん

どうもありがとうございます。
現在の仕事が終わり次第着手しようかと思います。

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