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喰人倶楽部コミュの捌物語〜ベツモノガタリ〜

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化物語の二次創作だ感想意見は四路の部屋にしとくれ゜ω゜

コメント(4)

捌物語〜やよいクロウ

春爛漫、山から吹き下ろす春一番とはと似てもにつかない激しい唐風は、粗暴にも校舎の立ち入り禁止となっている屋上よりも高く桜の花弁を舞い上がらせ、俺達の頭上にふらせていた

「二次創作って凶悪だよな」

「は?」

俺は隣で胡座をかいている親友ながら悪友の幼なじみ、弥生弌紀の問いかけに対して意図も意味も見出だす事が出来なかった

「だからよ、二次創作だよ二次創作
スピンオフ、同人、パクり、クソ面白れぇ作品の人気要素をくすねて我が物顔で面白いだろって、ドヤ顔しやがる作品だよ」

清ました顔でさらりと毒を吐きながら弥生は、部活紹介にて全校生徒の前で話す部活内容が書いてあると思われるメモを、自分の眼前でヒラヒラさせながら睨みつけていた

「そんな事言っても俺はそういうの、見た事ないからわからん」

「そうとも限らねぇだろ

この前観た映画のシャーロック・ホームズだって立派な二次創作だ、けど原作とどう違うのか判らないだけだ」

「だけどシャーロック・ホームズは面白かったよ」

「あぁ、あれは最高だった」

「なんだそりゃ?凶悪なんじゃなかったのか」

「だからそこなんだよワトソン君」

俺はまだ、この無頼漢なホームズの台詞が呑み込めず、顔をしかめた

「だからよぉ、二次創作が原作を上まっちまったらお前さん、どうするよ?

自分を模して創られた模造品が模造品であると認識されながらも自分より高い評価を得て、自分を上回ると認められ、認めちまったらよぉ」

「うぐ、それは…」

言葉を詰まらせる俺に対して弥生は愉快そうに追い討ちをかけてきた

「例えばだお前さん『廻辺達』の模造品が、お前さんと違ってライトノベルから出てきたかの様な主人公モテモテ振りを生かして端から可愛い娘ちゃんをパクンチョしちまって、そりゃ仕方ないって目で周りから見られちまった日にはよぉ、お前さんどうすんだ?」

そんなあり得もしない、誰も深くまで気にもとめないであろう、陰湿で性悪な戯言に、私オリジナル廻辺達は

「うきゃああぁあああぁああぁあぁあ!!!!!!」

奇声を発して逃避した

「じゃあ、やよいならどうするんだよ!?」

「殺し、八つ裂き、処分する」

「どぅわっひゃ!!」

迷いがない…この悪魔、鬼、妖怪、残虐超人め

「確かにもしそんなのが溢れたら大変だよな」

「案外俺達が調べてる事も原作を上回る誇張された二次創作かもな」

「えーと…『怪異』が?」

昼休みの終わりを告げる余鈴が屋上に響いた
五時限目が終わり、俺と弥生は壇上で部活紹介をするため通常の生徒の列から別れ別ルートから講堂へと向かっていた

「うわぁ、どうしよう緊張してきよ」

これから全校生徒の前に立つ、我ながら小心者と思いながらも俺は両手を擦り合わせ深呼吸をした

「お前さんはただ後ろに立つだけだろうが」

部活紹介を述べる部長である弥生本人は面倒くさそうに欠伸をかいていた、全く肝が座った奴だ

「ヤンキー?」

向かい側から軽く頭を染めた一年の三人組がペチャクチャと雑談をしながらこちらと擦れ違おうとしていた

「ただの阿呆だろ」

普通の生徒が通らないルートを逆に進んでいると言う事は、おそらく集会をサボるつもりなのだろう、高校デビューしたのかなんなのか知らないが関わりたくない、すんなりすれ違う事を俺だけは心から願っていた
黙って一年達から目を反らし大回りで避けて通る俺を弥生は呆れ顔で眺めていたが苦にはならない、どうぞ好きに眺めるがいいさ自慢じゃないが俺は喧嘩なんかした事もなければする気もない、だから頼むお願いします。そんな淡い俺の希望をブッ潰すかの様に不良共の真っ正面に向かって、ズンズン進まないで下さい弥生さん

「邪魔だ退け」

袖を非力ながら全力で引っ張っても俺は弥生の言動を止める事は出来なかった、俺はこの場で四番目についていないだろう、俺は番外として三対一からかの余裕かそれとも無謀さか一人は弥生の襟を掴み、一人は弥生の足を蹴り、最後の一人は『殺す』なんて脅し文句を告げてしまった

弥生は襟を掴む相手のベルトを掴むと真上へと投げ、天井に顔面をぶつけ落ちる間に、蹴ってきた奴の足を蹴り凪ぎ払い、殺すと脅した奴の首を鷲掴みにしていた

おそらくこの場で一番冷静なのは弥生だろう、しかしそれが恐いキレた若者など可愛いく思える、弥生は冷静に落ち着いた判断の結果が今に至っているのだから

「いっぺんテメェの脳髄舐めてみっか?」

「やよい!もういいだろ止めろよ!!」

一瞬の出来事で呆気にとられたが俺は慌て止めに入った

「どうしよっかっなぁ♪」

愛嬌たっぷりに微笑むな!!全く可愛くないからな

「ほら、早くしないと集会始まるぞ」

普通ならこんな台詞で暴力を止める不良はいない

「そうか、なら仕方ないな」

だが弥生は不良でもなければ暴力もふるっていない…はずだ
「なんて言う訳ないだろ、部活紹介の順番まであと軽く20分弱は有る」

だからなんでお前が一番冷静なんだよ…
ふぅ、仕方がないこの場は少し身体をはって実力行使といこうじゃないか、全く野蛮な友を持つと苦労が絶えないな、有りがたく思えよ一年生よ、俺が穏健派の仮面を外し、平和主義を一時捨ててやる事を

「うぁああぁあぁあぁあぁあぁあ
ヤダヤダ行くのこんなのほっといて行くったら行くの早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く

うわぁぁあぁあぁあぁああああ」
俺はその場に寝転がり手足をバタバタさせ盛大に駄々をこねた

「うるせぇなぁ、キッチリかたはめるからちょっと待ってろ」

「待てない待てない早く早くぅ、もう待てない待たない、早く行くのぉ」

俺は追い討ちをかける弥生の袖を掴み地団駄を踏んだ

「離せ」

パシりと頭を叩かれ俺は簡単に振り払われた

「ぶぅわぁ、ぶったぁやよいがぶったぁあぁ

やよいのバカァ、アホゥ、ウンコぉ」

「誰がウンコだゴルァ」

うげ、なんで俺にはそんな簡単に怒りを表すんだこのウンコ野郎、俺は慌てて立ち上がり一目散に逃げ出した

「うきゃぁ!!」

「待ちやがれ」

しかし、いくら頑張っても弥生が俺に追い付ける筈がない、化け物じみた体力と筋力をいくら持っていようと…いや寧ろその持ちすぎた筋力が仇となっている、弥生は身長は174と人並みだが体重は通平均より15キロは重たい、いくらそれが筋肉であって馬力があっても物理的に出せるスピードは制限されるのだ

重い者のは遅い

ましたや骨皮筋のモデル体型な軽量ボディの俺に追い付ける法則がない、たが恐い者は恐い

「どわひゃあああぁあぁ!!!」
俺は悲鳴を上げながら全力で講堂へと逃げた、しかし体力の差で講堂前で力尽き横暴なゲンコツをくらうはめになった、まったくもって無茶苦茶な話しだ

部活紹介が始まり俺と弥生は壇上垂れ幕内で自分達の順番を待った
「オェップ、どうしよう次だよ」
俺は緊張から軽く胃液がでるんじゃないかとガクガク手を震わせていた

「ほら、もう前の部活が終わる終わるよ、どうしよう、うわぁどうすんだよ」

テンパるテンパる、副部長として弥生の後ろに立つだけなんだがそれでも緊張する、どうしよう奇声を発しそうだ

『以上で、女子水泳部の紹介を終わります』

女子水泳部の紹介が終わった、それにしても競泳水着姿で壇上に上がるとは大胆だな、部活紹介を聞いたかぎりでは三年生の地球乃灯先輩と言うらしい、名前通り明るく元気な部活紹介に講堂の雰囲気は悪く無い感じだ、心の内で地球乃先輩に感謝をしながら俺は意を決した

「よぉし、いくぞ!やよいー」

「クガァ………zzz」

俺が言葉を喪う中俺達の部活の名前が呼ばれた

『続きましては…

怪異研究会の紹介になります』
「おい、起きろ!」

パイプ椅子に座り夢うつつになっている弥生の肩を俺は大きくゆすった、下級生にヤキを入れた直ぐ後で、全校生徒の前で演説するその直前だというのに眠りこけるとは一体どんな神経をしていやがるのか考えるのも嫌気がさす

「んぁ…何事だ…手榴弾はどこだ」

「そんなもんあってたまるか、部活紹介、お前の番、起きてるかぁあ?」

「言われんでもわかっとる」

弥生は重たそうに腰を上げ覚束無い足取りで全校生徒の前へと出ていく

「で、なんだっけ?」

「部活紹介っ!」

「あぁ…はいはい」

大丈夫かコイツは、全校生徒を前にする緊張感より弥生の言動への不安の方が遥かに上回って仕方がない、そんな不安をよそに弥生はマイクをとり

『何見てんだよ』

もう嫌だぁ、寝ぼけていてくれた方が嬉しいくらいだ

『………』

どうしたポケットをあさり中身を全部だし…なぜカスタネット持ってる、うわっ!?なんだそれ凄いモサモサしてる!!

『あちゃあぁ』

「あちゃあぁ」じゃねぇよ、メモなくしたのか?グダグダ過ぎるだろどうするんだよ!?

『まぁいいや、えぇ皆さん我々怪異研究会は郷土的な歴史の資料に基づき、地域の環境的な文化の違いに目を向け、怪談や都市伝説といったオカルト的なゆとりを取り入れた研究に取り組んでいます。
歴史を別の視点から調べる事や、超状的現象に興味のある人は是非足を運んでみて下さい。

以上で紹介を終わります』

駄目な奴なのか凄い奴なのか…上手く事が進んで気を落とすのは通常の二割ましの脱力感だと俺は思う、波乱万丈に部活紹介を終え放課後になると俺達は部室へと向かった

「それにしてもよく覚えてたな」
「お前が野良犬にズボンとパンツまで噛み千切られ尻丸出しにしたのを忘れるわけないだろ」

「違ぇよ!!忘れちまえそんなもん」

「無茶言うな八代先まで語り継ぐつもりだ」

「どんな祟りだよ!!」

「じゃあなんの話しだお前さんの赤裸々歴史は盛りだくさんだぞ」
「部活紹介だよ」

「あぁ、あれか

あれは、まぁなんつーかそれっぽい台詞を並べただけだ」

「はぁ?あの場で考えた事を言ったのか!?」

「当たり前だろ、本当ならドラマチックかつサスペンスな内容を二時間弱で語れたものを…」

それはそれでメモをなくしてくれて有りがたかった、と思いたいが素直に弥生の台詞を信用する気はまるで起きない、絶対に適当な事を言っていやがる

第二音楽室、今はまったく使われておらず半ば倉庫代わりになった一室を俺達は部室として使っていた

怪異研究会、弥生は郷土、文化、歴史を調べると紹介していたがその実態は…ダラダラとしていた

「ふわぁ新入部員来るかなぁ」

「来ないだろぉ」

体育マットに寝転びながら俺達はウダウダとしていた

「今日何日?」

「知らん」

「煌モンブラン♪」

「うげぇ、また行くのかよ」

煌モンブランとは俺の贔屓にしているケーキ屋の事なのだが、この店に置かれる月替わりスイーツは俺の数少ない楽しみの一つである、パンがなければ肉を食えとまで豪語する辛党の弥生を俺は涙目になるまで説得し俺達は煌モンブランに立ち寄るために帰路へとついた

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