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「mit」小出 紫桜里コミュの「サンタさんからの贈り物 -日記より-」

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2000年12月


18.(月)

……。
今年の冬は暖かい。寒い冬は大嫌い。
今は、12月。今日は、23日。
そう、明日はクリスマスイヴ。
街は、もう、すっかりクリスマス一色。
寒い冬は大嫌い。だけど、明日、雪、
降るかなぁ…。

今年の冬は暖かい。寒い冬は嫌い。
今は12月。今日は、24日。
そう、明日はクリスマス。
街は、恋人や、家族が楽しそうに行交う。
寒い冬は嫌い。だけど、明日、雪、
降るかなぁ…。

今年の冬は暖かい。寒い冬は嫌い。
今は、12月。今日は、25日。
そう、今日はクリスマス。
私は今、ビルとビルの間にいる。
ビルとビルの間から、空を見上げると、
ビルとビルの隙間から細ーい長方形の夜空が見える。
今年のクリスマスは、ホワイトクリスマスにならなかった。

今年の冬は暖かい。寒い冬は大嫌い。
ビルとビルの隙間から見える細ーい長方形の夜空には
星が、1、2、3…。それだけ。

… 寒い冬は嫌い。 …

朝、目が覚めると寒くて、なかなか起きられない。
「いいや!今日も学校、休んじゃおう!」
何か夢を見た気がする。けど思い出せない。
つづきが気になるそんな夢。でも、思い出せない…。

…クリスマスまで、あと1週間。
今年も、ホワイトクリスマスになるのかなぁ…。


19.(火)

(白紙)

コメント(3)

20.(水)

今日は一段と冷え込む。
クリスマスはもう目の前。
あれ〜?今日は何日だっけ?
日の感覚と曜日の感覚がおかしくなってる。
昨日のことは覚えていない…。
って、言うのは嘘だけど…。
何もせずに家にいた。(昨日も…か…。)

寒い冬は嫌い。目が覚めた時には、もう1時過ぎ。
こたつの中で1日中ぽかぽか。
学校、行かずに家での〜んびり。

…夢のことなんて忘れていた。
クリスマスなんて来なけりゃ良いのに…。


21.(木)

去年の冬は暖かかったのに…、
今年は寒いっ。
外に出たくなくなる。
起きたくなくなる。
寒くてずっと布団のなかでもがいてる朝。

さすがに今日は学校に出よう。…。
土日の休み明けで久しぶりに顔を出した。
みんなが「おはよう、久しぶりぃ〜」
と声かける。
「おはよう(苦笑)」笑って手を降る。
教室までの足取りが重い……。
明日から休みだと言うのに…。
22.(金)

冬は嫌い。1年間で一番嫌いな季節が冬。
寒いし、街は賑やかだし、
今年も12月が近付いてきたからってだけで
まだクリスマスでもないのに。
白ヒゲの赤い服着たサンタの格好したおじさん、
アルバイトのおにいさん、おねえさん。
駅前の大きなツリー、恋人達、
子どもと、お父さん、おかあさん…。

ショーウィンドーの中を眺めながら街を歩いていた。
マフラーが欲しいなぁ。
ふらっと立ち寄ったお店で
白いマフラーを1つ買って帰った。

友達から電話があった。
「今年もクリスマスパーティーするんだけど来るよね?」
って、聞かれたけどそんな気分になれない。


23.(土)

今年の冬は寒い。寒い冬は大嫌い。
今日は、23日。
明日はクリスマスイヴか…。
もう、何処に行ってもすっかりクリスマス。
この時期になるとどうも気分が乗らない。
去年は友達の家でクリスマスパーティーをしたんだけど…。
ケーキでも買いに行くかなぁ。

寒い冬は大嫌い。どうせ寒いなら雪でも降れば良いのに…。
24.(日)

今年の冬は寒い。寒い冬は大嫌い。
今日は、24日。
クリスマスイヴか…。
ケーキでも買いに行こうっ。
去年の冬も、一昨年の冬も、その前の冬も
出さずにクローゼットの奥にしまったままのコート
お気に入りだった白いコート…。
確か奥のほうーーーにあったよねぇ…。
あったっ。……、今年は…、着よっかなぁ…。

ケーキ買って、コンビニに寄ってシャンペーンも1本。
ツリーぐらい出すかなぁ。リースなんてあったっけぇ?
ビルとビルの間を通り、マンションへ帰る。
ビルとビルの間から、空を見上げると、
ビルとビルの隙間から細ーい長方形の夜空が見えた。
ホワイトクリスマスにはならないのかなぁ…。

マンションの階段を上がって部屋の前に着くと…、
お父さんがいた。
……。
「久しぶりだなぁ」
向こうから口を開けた。
…うなずく。
「ケーキ、…それと…、」
 何が良いのか分からなくてな…。」
「ケーキ買ってきた。…、シャンペーンも。」
「ああ…。」
黙って受け取った…。
「…お母さんは元気か?」
「うん、元気なんじゃない。」
「そうか…。」
「中、入れば…。」
「ああ…。」
……。


25.(月)

お父さんを送って駅まで。
部屋に戻ると昨日のまま。片付けてから出かけた。
取り合えず、白いコートとマフラーをハンガーにかけた。
昨日、お父さんから貰った白い手袋。
外へは真っ白で出かけた。

帰り道、もう、暗くなっていた。。
ふと何かが鼻のてっぺんに落ちたのに気づいた。
雨?何か冷たい物が、鼻のてっぺんに落ちた。ううん。
雪?!何か白くて冷たい物が、鼻のてっぺんに落ちた気がした。
雨が一番最初に自分の体のどこかに落ちた所が
鼻のてっぺんだったら幸せになれるんだって。
雪はどうなのかな?
今、雪に気付いてるの私だけかもしれない。
ほんの少し、本当にかすかなホワイトクリスマス。
サンタクロースが幸せを運んで来てくれたのかも知れない。
…。

… 寒い冬もけっこう、嫌いじゃない…(笑)。 …



(この物語はフィクションです。)
紫桜里

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