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会計英語コミュの財務関連ポスト

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今回は財務関連ポストの名称を取り上げてみたいと思います。


通常、大企業には次の各ポストが存在します。

Treasurer  (財務部長などと訳されます。)

Controller または Comptroller  (経理部長などと訳されます。)

Chief Financial Officer, CFO  (最高財務責任者などと訳されます。)



まずは、Treasurer から。

これは、企業の資金調達および資本構造を決定する責任者です。
銀行や株主、その他の投資家との関係を調整する役割もあります。

狭義の財務 (finance) は Treasurer の役割を指すともいわれます。
資金管理 (cash management) がその中心ですね。


treasure は、主に「宝物」「財宝」という意味の単語ですが
(動詞としては、「〜を大切にする」という意味もありますね)、
treasurer はもともと、貴族の財産 (treasure) を管理する
責任者を指した言葉だったようです。

ここから、国家財産を管理する機関などを treasurer と
呼ぶようになったようですね。


現在でも、米国の財務省は Department of Treasury です。
担当閣僚である財務長官は Secretary of Treasury ですね。
(関連して、treasury bill (TB、財務省短期証券) といえば
米国政府が発行する債券の一種ですね。)

また、英国首相の正式名称は、First Lord of the Treasury とも
いうのだそうです!! これは知らなかった。
(厳密にはもう少しいろいろな背景があるようですが、
これについて詳述すると長くなるので割愛いたします。)

なお、日本やカナダの財務省は Ministry of Finance ですね。
皆様ご存知かとは思いますが、念のため。


だいぶ話がそれましたが、企業においてもその財務を管轄する
責任ポストの名称が Treasurer となった背景は以上です。



次に、Controller または Comptroller 。

この2つは同じです。

伝統的というか慣用的に、「経理責任者」を意味する言葉としての
controller に限り、comptroller と綴る場合があるようなのです。
(他の意味では、後者のスペルは用いません。)

どちらを用いるかは、好みの問題のようです。

読み方も、後者の p はいわゆるサイレンスというやつで発音せず、
同じように「コントローラー」で良いようです。
辞書にもそう載っていますし、米国人(当の Comptroller)に
確認したこともあるので、これはこれで間違いはないと思います。

が、Wikipedia には、「米国では通常、 p を発音する」という
記述があったりもします・・・


ま、どちらでも大勢に影響ないよね?(←こらこら。)


それはさておき、Controller (とここでは記述します)は、
財務諸表の作成、内部統制の管理、管理会計指標の策定、
経費予算・利益計画の策定、税務などの責任者です。

まさに日本の企業の「経理部長」に相当しますね。


Treasurer が資金・資本の調達および管理を受け持つのに対して、
Controller がその効率的な配分および収益管理を受け持つ、
という役割分担を見ることができます。

もっとも、中小企業ではこの2者を兼務する例が多いでしょうね。


余談ながら Controller も、米国政府に類似ポストが存在します。
Comptroller of the Currency (通貨庁長官)といい、財務省内の、
通貨庁 (Office of the Comptroller of the Currency, OCC) という
通貨関連政策の策定・監督機関のトップのようです。

詳しく知りたい方は、米国通貨庁サイトをどうぞ。
http://www.occ.treas.gov/



最期に、Chief Financial Officer (CFO) です。

最近は日本企業でも Chief 何ちゃら Officer という名称が(笑)
ずいぶん一般的なものになってきているようですので、
これについては今さらクドクドと説明するまでもないでしょう。

財務担当の役員で、会社の財務計画や経営企画などに幅広く
関与する重要な経営ポストです。

大企業においては、Treasurer と Controller の両者の仕事を
監督する立場にあることも少なくありません。


CFO については、米国では従来、CPA などの会計関連資格よりも
MBA (経営学修士)の保持者である場合が多く、このために、
エンロン事件などの粉飾決算等が相次いだ後に制定された
サーベンス・オックスレー法 (Sarbanes-Oxley Act of 2002) で
監査委員会のうち1名は会計関連の資格保持者でなければならないと
規定されたといった経緯があるようです。



以上、主に下記資料を参考にしました。

デロイトトーマツコンサルティング著 『コンサルティング・ハンドブック』
(東洋経済新報社、2002年)、pp. 140-141 。

Wikipedia(英語版) http://en.wikipedia.org/



補足などございましたらコメントをお願いいたします。


(4/9 CFO の訳語と一部スペルミスを修正いたしました。)

コメント(3)

私が以前在席した某外資系企業では、Controllerは主として業務監査みたいな仕事をおこなっていました。

企業によって具体的な業務には違いがあるようですね。
こんにちは。ご無沙汰してます。

いつもながら明解なご説明に関心しっぱなしです。
私自身もTreasurerとControllerの区別が曖昧であったので大変勉強になりました。

yuki y2kさんがおっしゃってる業務監査は、AuditorとかInternal Auditセクションがある場合が一般的ではないでしょうか。

私も仕事の関係で、2008年導入予定のJ-SOX(日本版サーベンス・オクスレー法)対応の仕事にチラホラ触れるようになってきました。
いわゆるB/S, P/L, CFのディスクロの他に、その内部統制プロセスを明示しなければならない、というヤツです。

具体的にはまだどんな風にやるべきなのか勉強しなければならないのですが、今後トピックで取り上げて頂けたら幸いです。
>yuki y2k さん
コメントありがとうございます。

もちろん、日本語の「経理部長」も同様、言葉は一般的でも、
その具体的な業務内容は業種や企業により異なると思います。

上はあくまで一般的な説明です。

もっとも、業務監査も広義の「内部統制 (internal control) 」の一部ですし、
その意味では上記の Controller の業務の中に含まれていますね。

というより、単語自体が「統制 (control) する人」ですしね。

その意味では、日本語の「経理部長」より Controller のほうが
より幅広いニュアンスを持っているといえるかもしれません。

ご参考まで。


>at さん
恐縮です。お褒めの言葉、ありがとうございます。
そうそう、私自身がかつて Treasurer と Controller がわからず、
周りに訊いても明快な答えが得られなかったという経験があります。
それでこのトピックはここで必ず取り上げたいと思っていました。
周辺情報を固めるのがちょっと大変でしたが。

ところで内部統制に関してですが、弊社は米国系企業ですし、
また金融機関(保険会社)でもあるため、米国の SOX についても、
金融庁のガイドライン(総合的な監督指針などというのがありますが)で
定められている内部統制プロセスも遵守しなければなりません。

きわめて厳しい監視体制の中におかれております。
そりゃあもう、大変です(笑)

私自身、社内規程を起草・策定したり、監査対応したり
(会計監査も業務監査もあります)、いろいろ経験してます。

というわけで、そんなことも(幸か不幸か)詳しいので、
私でわかることでしたら何でもご質問ください。

トピックももちろん、何か思いついたら取り上げていきます。

コメント嬉しいです。
今後ともよろしくお願いいたします。

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