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タマカズノベルコミュのNo D No Life ver.K

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プロローグ、

僕はフツーに小学校中学校高校を卒業し、
某有名私立大学に受かった極フツーの
大学生である。


だがしかしbut、
彼は唯一フツーじゃないところがある。
それは18才にしてDの意思を
受け継いでいるのである。


これからは彼の名をDと呼ぶことにする。


そんなDは田舎から出てきて
大学の近くに下宿することになった。

そして入学式の日を向かえDは家をでた。

Dは学校に着くと真ん中らへんの席に着き、
隣の席に座っている茶髪のフツーな男の子に
しゃべりかけることにした。

彼の名は茶髪としよう。


D「はじめまして、オレはDって言うんだ。君の名前は?」
茶髪「ぼくは茶髪!これからよろしくだぜ!」

すると逆側の隣のピアスが目立つ金髪がしゃべりかけてきた。

ピアス「やぁ、オレピアスってんだ。高校で友達だったやつ
     誰も大学一緒じゃねえんだ。オレも仲間に入れてくれよ。」
D「よろしくピアス!オレD。オレも高校のやつらと離れ離れになっちまったんだ。」
茶髪「君チャラそうだね。でも気に入ったよ。これからよろしくね。」


そんな感じにDは無事、入学式を終え
友達が2人できた。

コメント(21)

入学式の次の日には
履修登録などの説明会があった。


同じ学部のやつらが集められて名前順に与えられた学籍番号で
座らされ、3時間ほどじっとしていなければならない行事である。


Dはその日、開始30分前に教室に行った。

すると、なにやら見覚えのある金髪が
やたらとまわりにしゃべりかけていた。

ピアス 「よう!D!はえーじゃないか!お前も友達つくりにはやくきたのか!?」

ピアスとしゃべっていたのは仲のよさそうな女の子2人だった。
こいつは女目的で早く来たお猿さんである。

典型的なチャラオくんだ、だが顔は悪くない。
上の下と言った所だろう。

そしてしゃべっていた女の子2人は
背は小さいが乳のデカイ美白で活発そうな少女(命名:チビ)と
おしとやかでクラスに一人はいる典型的なやさしい真面目そうな女の子である。
二人とも上の中ランクといえる。

ピアス、お前はよくやった。
Dにはロリコンの傾向が少しあった。
チビに惚れた。

D   「いやぁ、昨日疲れて9時に寝ちゃって。
     ピアスはさっそくナンパかぁ! さすがチャラオw」

Dはさっそく典型的な大学生らしいことが言えて満足した。

ピアス 「チャラくねぇしw」

ピアスも典型的な大学生らしい返しができて満足したはずだ。

チビ  「こんにちは!こいつほんとチャラいよw でも、おもろい!
     Dくんもこれからよろしく!」

こんなフツーで典型的な大学生のDに笑顔をくれたチビは天使だった。

というかピアスとチビは初対面のくせに
とても意気が合っていた。


そんなこんなで説明会が始まった。
ピアスは前の席でチビはピアスの隣の席だった。

ピアスとチビは説明会中ずっと楽しそうにしゃべっていた。

全体的に左の後ろあたりが俺たちの席だった。

そして2時間が過ぎると茶髪が遅れて入ってきた。

すると茶髪は大学の先生らしき人に少し怒られて
右前らへんの席に誘導された。

茶髪はDたちに気づかずに説明会は終わった。
だが茶髪も遅刻したのが幸いしたのか
周りのやつと一通り仲良くなれたみたいだった。

チビ  「Dくん、ピアス、また明日(^0^)/」

Dの名前が先にでた。ピアスに勝った。

ピアス 「またね!チビちゃん!とその友達!」

D   「ばいばーい。」

チビの友達 「(^^)」

チビの友達は可愛いが無口らしい。

そして気づいたら茶髪の姿は消えていた。


ピアスは実家通いらしいのでDは駅まで送って
アドレスを交換してコンビニに寄った。



晩飯用の弁当と2Lの水4本をカゴに入れてレジに向かった。
なんとレジは茶髪だった。

茶髪 「Dじゃんか。下宿?」
D   「茶髪!もぅバイト!?オレんちそこの突き当たりを左に
     曲がって30mくらいんとこのアパートなんだ。」

茶髪 「ほんとか!ぼくと同じアパートかもしれないよ!
     3週間も前から下宿してて暇だったからバイト始めちゃった。」
D   「えらいよ茶髪!でも大学生になったんだし彼女の一人くらいほしいよなw」

茶髪 「そうだね。頑張れよ。」
D   「頑張れよって他人事かよw」

茶髪 「ぼく彼女いるよw いってなかったけ?」
D   「・・・・・・頑張る。」

茶髪 「1234円になります。」
D   「はい。」

茶髪 「1234円ちょうどとかやるじゃん。」
D   「たまたまだよ。」

茶髪 「んじゃまた明日。」
D   「ばいばーい。」

このとき思い出したのがチビの最後の言葉である。
チビはDのことをDくんといっていたがピアスは呼び捨てだった。

ピアスに負けた。

家について飯を食ってテレビを見て風呂に入り
またテレビを見ているとピアスからメールが来た。

ピアス 「あんなかわいこちゃんと友達になれちゃったぜw 出だし好調だなw」
D    「チャラオまるだしかw」
ピアス 「チャラくねーしw」

お互い満足したはずだ。

D    「ってかチビちゃんと仲良かったじゃんw 狙ってんのかよw」
ピアス 「実はチビちゃんの友達の方が気になって最初しゃべりかけたんだけど
      あいつばっか話返してきたんだよw ちょっと残念だ。」

ピアス、おまえってやつは。焦らせやがって。

そんなこんなでその日は安心して寝ることができた。
そして無事履修登録を終え、
初授業!



1限目!
いつものようにDは30分前に到着すると、いつものようにピアスがいた。

だがいつもと違うことにピアスは一人で席についていた。
初授業で開始30分前から席についているものずきな大学生はいないようだ。


ピアス 「よぅ、D。誰もこねえ。」
D 「またナンパかよw それならそうと先に言ってくれよ。」
ピアス 「言ったら女が天井から降ってくるのか?」
D 「お前、頭大丈夫か?」


そんな他愛もない会話のなか、教室のドアが開いた。

「(^^)w」

この笑顔は他でもないチビの友達だ。

ピアス 「チビちゃんの友達じゃん! オレは君が来るのを待ってたんだ!」

チビの友達 「(^^)/」

D 「やぁ。そういえば君の名前なんていうの?まだ聞いてなかったよね!」

チビの友達 「私、委員長(^^)w」

ピアス 「初めてしゃべってるの見たよ!委員長、同じクラスだったんだね!これからよろしく!テスト勉強一緒にやろうね!」

委員長 「(^^)」


D 「チビちゃんと一緒のクラスじゃないんだ。残念だね。」

委員長 「うん、でもD君たちと一緒でよかった(^^)」


どうやらDくんに好感触の予感。




ピアス 「誰かこねーかなぁ。委員長ってチビちゃんと仲いいよね。いつから一緒なの?」

委員長 「(^^)」

D 「いつから一緒なの?」

委員長 「小学4年生のときに転校してチビと出会って、それからずっと一緒なの(^^)」


DはDの意思を継ぎながらも悟ってしまった。
委員長はDにホノジだと言うことを。
だがしかしbutDにはチビがいる。
がしかしbutこの際委員長もありだと思ってしまうDだった。



D 「委員長って国公立うけなかった?賢そうだし、ここの大学が第一志望じゃなかったんでしょ?」
委員長 「そぅなんだけど落ちちゃった。でもD君たちにも出会えたし結果オーライだよ(^^)」

ピアス 「委員長て可愛いし頭いいし彼氏とかいないの?」

委員長 「(^^)」
D 「いないの?」
委員長 「いないよ(^^)」

ピアス 「・・・・・・・・・・・・」


委員長 「(^^)」

ピアス 「大学の授業ってどんな感じなのかな?」

委員長 「(^^)」

ピアス 「・・・・・・・・・」

D 「案外高校とかわらないんじゃない?」

委員長 「そうかもね(^^)」

ピアス 「・・・・・・・」


Dはピアスに劣っているものは何もないという優越感に浸っていたのだが、
この後ピアスの機嫌が悪くなったのは言うまでもない。


そして授業は無事に終え、初授業が終了した。


授業が終わると委員長は静かに出ていった。


Dの学部はこの日の2限目は空きコマとなっていた。

Dとピアスは言葉一つ交わさずに食堂へ向かった。
Dとピアスは丸テーブルに向かい合って座った。


ピアス 「で、実際のとこどーなんだよ!?」

Dの心境としてはあくまで本命はチビであるが委員長の方が
好感触だったしぶっちゃけ可愛かったのでありかなって感じなのである。

というかまだ女の登場人物二人しかでてねーしw

D    「まだ会って2回目だしなんもねーよ。まぁ二人とも可愛いじゃんw」
ピアス 「よし、とりあえずサークル勧誘の花見に行って女友達増やすぞ!」
D    「チャライw」
ピアス 「チャラくねーしw」

こいつらは満足した。


そんな他愛のない話をしていると茶髪が二人の男を連れて歩いてきた。

茶髪  「おはよう。さっきの授業でできた友達連れてきたけどいい?」
ピアス 「大歓迎だ。」

純性日本人とは思えないツラのやつといかにも日本人なやつが
同じ丸テーブルに座った。

茶髪  「このハーフっぽいやつ谷村アンドリュー広士って言うんだって。
      ミドルネームついてるやつはじめて見た。」
アンドリュー「よろしく。オレのことはヒロシって呼んでくれ。」

これからアンドリューのことはヒロシと呼ぶことにする。

日本人 「オレ佐々木。」

めんどくさかったので登場人物を雑に出してしまったことをお詫びしよう。

D   「はらへっったなぁ。みんなでなんか買いに行こうぜ。」

Dと佐々木はカツ丼コーナーに並び、ほかのみんなはランチ定食のところにならんだ。

佐々木 「茶髪ってそこのコンビニでバイトしてんだってよ。」
D    「毎日そこで弁当買ってるよ。」

佐々木 「バイトやらねーと金やばいよなー。」
D    「オレ仕送りあるからそれでやっていける。」
佐々木 「いーなー。オレなんて奨学金借りてやっと大学これてんだ。
      金持ちはいいよな。」
D    「親は選べないからね。」


Dの家はそこそこ金持ちだった。佐々木の家は貧乏らしい。

そんなこんなでDの友達の輪は広がり昼休みが終わった。

3限目の授業は大教室で学部のやつ全員が同じ教室でやる授業だった。

みんなでA255の教室に向かった。


右後ろドア前という特等席を確保した。

そのときヤンキーみたいなのが一人で入ってきて周りの人間を
押しのけるようにしてこの特等席の方にやってきた。

こっちは5人もいるからこんなヤンキーへでもないとDは思ったが
目を合わす勇気はなかった。

するとヤンキーは茶髪の隣に座った。

こいつはよりにもよって一番おとなしそうな茶髪に目をつけやがった。

Dは何もできなかったがヒロシがついに動いた。

ヒロシ 「My name is Andrew. What's your name.」

ヒロシはバカだった。

ヤンキー「ども、おれこっちに用あるんで。」

ヤンキーは茶髪を指差していた。

茶髪が口を開いた。

茶髪 「そいつらはオレの友達だ。まずはみんなに挨拶しろ。」

いつもの茶髪じゃなかった。
このときだけ茶髪の第一人称が「オレ」になっていた。

ヤンキー「すいません。茶髪さん。」

なぜこいつが茶髪の名前を知っている。しかも「さん」付けだ。

ヤンキー「オレみんなにちぃって呼ばれてんでちぃって呼んでください。」

茶髪 「ちぃ、久しぶりだね。同じ大学だったんだ。」
ちぃ 「ひさしぶりですね!中学校以来ですよ!」

二人は知り合いだったらしい。しかも主従関係が生まれている。
それもこのヤンキーが茶髪の下とはどういうことなのか。

ヒロシ 「知り合いかよ。」
ちぃ  「日本語しゃべれんじゃんw」

そしてちぃが仲間に加わった。

だがピアスは終始黙っていた。
授業が始まりそうになるとピアスは立ち上がり一番前の席に行ってしまった。

Dは雰囲気的にピアスについて行きづらかった。
そしてピアスはとある女の子の隣の席についた。
その子はチビだった。だがDは雰囲気的に移動しづらかったため見守るより他はなかった。
もちろん委員長もいたが他にも女の子を連れていたようだった。
ピアスはDたちを捨てて女に走りやがった。Dはピアスが羨ましかった。
この授業が終わるまでDはニューフェイスちぃのおもしろい話が永遠と続いていた。
ちぃはもぅみんなとなじめている。ただし、ピアスを除いて。



授業が終わるとピアスと女の子たちは一緒に教室から出て行き、
Dたちは大学前のcafe「アンドリュー」に行った。ヒロシとは関係ないそうだ。

そこでもちぃのおもしろい話は続いた。Dはピアスのことが心配だった。
だがどちらかといえばピアスと一緒に出て行ったチビや委員長たちの方が気になっていた。
Dは素直にピアスについて行けばよかったと後悔した。

帰り際にみんなでアドレス交換をしてその日は解散し、茶髪とコンビニに行った。

茶髪 「ぼく、バイトだから着替えてくるわ。」
D   「おう。」

Dは茶髪とちぃがどういう関係なのか気になっていた。
いつもの弁当をカゴに入れて茶髪がレジにくるのを待っていた。
すると清楚で可愛い女の子が声をかけてきた。

???「Dくん・・・だよね?」

Dは見覚えのある顔だとは思ったがすぐに思い出せなかった。

D   「どぅもです。」
???「私、ゆき。覚えてないかな?」

Dはゆきという名前を聞いてすぐに思い出した。
この子は小学6年生のときに同じクラスだった子だった。
実はDの初恋の相手だったが結局卒業式の日にも告白できずに
それから一回も会ってなかった。
小学生のときはどちらかというと足の速い男勝りのスポーツ少女だったので
こんなに清楚でおしとやかになっていれば誰でもすぐには気づかない。

D   「思い出したよ。小学校一緒だったよね。」
ゆき 「覚えててくれたんだ!てことはDくんも下宿だよね。どのへん?」
D   「ここから3分のとこだよ。ゆきちゃんは?」
ゆき 「同じくらい。同じアパートかもしれないね。」

茶髪はもぅレジにいた。Dたちのやりとりを見ていたようだ。
Dとゆきはレジに行き、茶髪にゆきちゃんを紹介した。

D   「この子小学校一緒だったゆきちゃん。」
茶髪 「どぅも、はじめまして。Dと同じ学部の茶髪です。」
ゆき 「はじめまして。」

ゆきのカゴにはカップメンが10個と雑誌2冊、ロープが入っていた。
料理が苦手らしい。ロープを何に使うのか気になったが、使用用途は聞かなかった。

茶髪はDに目で頑張れよと合図していた。茶髪はするどい。
それにしても茶髪は謎が多い。

ゆきとコンビニを出て家の方に歩いていくとやはり同じアパートだった。
しかも隣の隣である。

ゆき 「まさかこんなところでこんな近くに住むなんてね。一緒に晩ご飯食べない?」
D   「いいよ。でもオレの部屋散らかってるんだ。」
ゆき 「私の部屋おいでよ!」
D   「いいの?」
ゆき 「うん。」

ゆきとアドレスを交換してとりあえずお互い自分の部屋に入った。

Dは確信した。今年、Dの意志とは卒業だと。
Dは大切なものを買い忘れたことに気がついた。
今から女の子の部屋に行くのに何をしていたのだと嘆いていたが、
そんな矢先ゆきからメールがきた。

ゆき 「ごめんね。今日友達とファミレス行くことになっちゃった。
     家隣の隣だしいつでもきてね。」

少しショックだったが逆に考えれば、埋め合わせという名目で
いつでもゆきの部屋に入れるという考えがDの頭の中でよぎった。
春はまだ始まったばかりだ。

次の日、5時に目覚まし時計がなった。そんな時間に設定した記憶はない。
壁の先から聞こえてきていたのだ。壁に耳をあててみると女と男の声がする。
少しして隣の部屋の住人は家をでたみたいだが、女が「行ってらっしゃい」と
いっていたことから女の方は残っているらしかった。
朝からご苦労なことだがこっちには迷惑でしかない。
9時の目覚ましまで寝ることにした。

ゆっくりしてから準備をして家を出るとちょうどゆきに出くわした。

ゆき 「昨日はゴメンネ。」
D   「いいよ、それより今朝の隣の部屋の目覚ましひどくない?」
ゆき 「あれ困るよね。私あれから寝れなかったし。」

Dは学校の門でゆきと別れ、教室へと向かった。
これから毎日ゆきと学校に来れると思うと胸が躍るDだった。

教室に着くとピアスがいた。
ピアス 「おはよう。」
D    「おはぁ。」
ピアス 「あのちぃってやつ。気にくわねえ。」
D    「確かにピアスとは合わなさそうだね。」
ピアス 「あんなのよりも女の子としゃべってた方が100倍ましだ。」
D    「さすがチャラオw」
ピアス 「チャラくねーし。」

満足したはずだがいつまで続くか。

ピアス 「てか見たぜ。朝一緒に歩いてるの。邪魔するの悪いと思ったんだが
      いつのまにあんな可愛いこと知り合ったんだ?」
D    「小学校の同級生で隣の隣の部屋なんだよ。」
ピアス 「オレも下宿してーなー。あの子には手ださねぇから委員長オレにくれよ。」
D    「そんなんじゃねーし。まぁ頑張れよ。」

DはDの意思を継いでるくせに調子に乗った。

少しして委員長がきた。
この授業は初授業のときと同じメンバーらしい。

ピアス 「おはよう!」
委員長 「(^^)」
D    「おはよう。」
委員長 「おはよう(^^)」

やはり好感触。

授業は終わり、委員長は先に出て行きピアスとDは食堂へ向かった。

すると茶髪とヒロシと佐々木が先に居た。ピアスとDも同席した。
どうやらこのメンバーでの昼飯が定着してきたようだ。

この日は土曜日なのでみんな授業はもう終わりだった。
みんなでボーリングに行くことになった
食堂の前ではサークル勧誘の集団がたくさんあり、花見募集の紙をたくさんもらった。

ボーリング場についてどの花見に行くか話し合っていた。
ピアスと茶髪とヒロシはなにやら未成年らしからぬものを
ポケットから取り出した。ライターだった。Dはこんのところで火遊びはよくないと思い
D   「お前ら何燃やす気だ?」
ピアス 「何くだらねえ冗談いってんだ。お前も吸うか?」

そういうとピアスはタバコを取り出した。
D   「オレタバコは吸わねえって決めてんだ。まさか茶髪まで。」
茶髪 「そういうのを偏見って言うんだよ。ぼくだっていろいろたまってるんだよ。Dも吸いなよ。」

佐々木は吸わないらしい。そんなこんなでボーリングも終わり、イベントサークルの花見2個と
テニスサークルの花見に行くことが決まった。

ピアスとヒロシと佐々木を駅まで送っていつものように茶髪とDはコンビニに行った。
茶髪はまた着替えに行き、Dは弁当をカゴに入れて茶髪がレジに来るのを待った。
そのときヤンキー3人組みが入ってきた。一人はちぃだった。
ちぃ 「Dじゃん!こいつらオレのダチなんだ。」
ヤンキーA&B 「ども。」

D   「ども。」
ちぃ  「茶髪さんがここでバイトしてるって聞いて来たんすよ。」
D   「あいつならそろそろレジやるぞ。」

茶髪がレジに出てきた。Dは弁当をさっさと買って店を出たがヤンキーたちはなにやら
茶髪としゃべっているようだった。見ているだけでわかったが、茶髪はヤンキーABとも
主従関係があるらしく、ヤンキーABも茶髪にぺこぺこしていた。
茶髪にはどうやらすごい過去があるらしい。

Dは家に帰ってベットでゴロゴロしていた。することがない。
一人暮らしがこんなにも暇とは思わなかった。
Dはゆきにメールを送ろうか悩んだが、所詮はDの意思を継ぐ者、送れるはずもなかった。

そんなこんなで時間が過ぎ、いつのまにかDは寝ていた。
が、なにやらジャラジャラする音がうるさくて目が覚めた。
また隣の部屋だった。夜中の3時だというのにまったく迷惑なやつだ。
だが何人かの男の声が聞こえてくるが女はいないらしい。
今朝の「行ってらっしゃい」の声の主はどうやら隣の住人じゃないらしい。
隣の部屋の主はその女が自由に出入りできるように合鍵を渡していて、
夜中に友達と遊んでばっかりいる根っからの遊び人であるらしい。
まったく迷惑な住人だ。

隣の部屋がうるさくて、とうとう寝れなかった。6時になると音はなくなり、全員寝たようだ。
だがDは寝れなくなっていた。仕方なく朝飯を買いに茶髪のいるコンビニに弁当を買いに行ったが、
おばさんがレジをやっていた。
帰って飯を食べると眠気が襲ってきて寝ることにした。

ふと目が覚めると夜の6時だった。この日は日曜日なので学校はないが、
携帯を見るとピアスからメールが来ていた。

ピアス 「来週の土曜の授業のあとチビちゃんと委員長でカラオケ行くことになったけど
      Dも来るよな?」

Dは胸が躍った。本命のチビと好感触の委員長のどっちをとるか悩んだが答えはでない。

D    「もちろん行くさ!楽しみだな!」

そう返信してまたコンビニに行った。
弁当をカゴに入れてレジに向かうとちょうど茶髪が出てきた。

D   「今からバイト?お前いそがしいんだな。」
茶髪 「そうなんだ。ぼくもさすがに疲れたよ。」
D   「昨日のちぃの友達とも知り合いなの?」
茶髪 「いや、ぼくは知らなかったんだけどあいつらはぼくのこと知ってるらしい。」
D   「茶髪って謎多いな。」
茶髪 「そんなことないよ。佐々木の方が謎多いよ。」
D   「間違いないが、ただほとんどしゃべったことないだけだろ。」
茶髪 「確かに。482円です。」

そしてDは帰った。

ゴロゴロすごしていると12時をまわっていたが、6時まで寝ていたせいで眠れなかった。
月曜の授業の用意を先にしようとカバンを開けるとタバコとライターが入っていた。
あの3人の誰かはどうしてもDにタバコを吸わせたいらしい。

タバコは吸わないと決めていたDだが、興味は持っていた。
一本だけと思いベランダにでてタバコに火をつけた。
いまいち吸い方がわからなかったが、とりあえずむせた。

煙の匂いはわりと嫌いじゃなかった。
そう思うと止まらなくなり、ついつい全部吸ってしまった。
Dは初めてタバコを吸ったがタバコを吸う人の気持ちが少しわかった。
しばらくすると頭が痛くなった。これが俗に言うヤニクラってやつかとDは思った。

その後、Dは水を少し飲んで寝た。
よくよく考えてみると、今晩は隣の部屋がやけに静かだった。

月曜日

今朝は隣の部屋から目覚ましが聞こえてくることは無かった。
10時に目が覚めたが授業は昼からだった。
Dはコンビニで弁当を買い飯を食って支度して家をでた。
教室に着くとチビと委員長がいた。

D    「おはよう。」
チビ   「もぅこんにちはだよ。」
委員長 「(^^)」

すぐにヒロシと佐々木が来た。どうやら駅で待ち合わせて来てるらしい。

ヒロシ 「よぅ。」
D    「こんにちは。」
佐々木 「こんにちは。」
ヒロシ 「この子達知り合い?」
D    「そうだよ。チビちゃんと委員長。」
チビ  「はじめまして。」
ヒロシ 「ども。」
委員長「(^^)」
D    「まだ寒いよなぁ。暖房どうなってんだ?」
チビ  「この部屋広いからじゃない?」
委員長「(^^)」

チビと委員長の友達らしき3人組が入ってきた。

a   「チビ、委員長おはよう。」
チビ 「おはよう。」

そこはおはようでいいのかチビ。

b   「この人たち、お友達?」
D   「ども。」
c   「はじめまして。」
ヒロシ「おれヒロシ。こいつは佐々木だ。」
佐々木「よろしく。」
a   「私a。よろしく。」
b   「わたしb。この子cっての。」
c   「よろしくね。」
D   「オレはD。よろしく。」
b 「もしかしてあのピアスの言ってた子?よろしくね。」

ピアスはあの授業が終わった後、女の子たちとしゃべってたらしい。
先生が来て授業が始まり30分ほどしたら茶髪が来た。茶髪は遅刻魔らしい。
茶髪も女の子たちと一通り挨拶を済ませ、わりと話ははずんでいたはずだ。
Dは違和感を感じた。ピアスがいない。この授業も学部全員がいる大教室のはずだった。
ピアスはさっそくサボりらしい。授業が終わり次の授業のある教室に行くD。
この授業は一般教養なので誰ともかぶってなく一人だった。
Dは教室につくと右後ろに座った。しばらくするとゆきが来た。

ゆき  「Dくん一緒だったんだ。私一人だったからDくんがいてよかった。」
D    「ゆきちゃんもこの授業とったんだ。」
ゆき  「隣いい?」
D    「いいよ。」

Dはついているらしい。

そうして小さい教室だったが部屋は埋まり、授業は始まった。

ゆき  「こないだの埋め合わせ今日で良い?」
D    「マヂ?全然いいよ。」
ゆき  「じゃあ今日の8時に私の部屋でね。」
D    「了解。」
ゆき  「なに食べる?」
D    「なんでもいいよ。」
ゆき  「んじゃパスタで。簡単だしw」
D    「おっけぃ。」

そんなこんなで今晩Dはゆきとディナーの予定ができた。

Dもゆきもこの日は最後の授業だったので帰りも二人だった。

Dはついているらしい。

家に着くとピアスからメールが来た。

ピアス 「a、b、cちゃんと会ったんだって。昨日高校の友達と遅くまで遊んでて今日いけんかった。」
D    「会ったよ。俺のこと話してたらしいじゃん。」
ピアス 「まぁな、大学初の友達だしな。そういや、、、、」

そんなメールのやりとりをしているうちに8時になった。
Dは携帯をおいて部屋を出た。誰かから電話でもきたら幸せな時間が削られる。
ゆきの部屋のインターホンを押した。

D    「Dです。」
ゆき   「開いてるよ。」

Dはドアを開けた。テーブルの上にきれいな皿が乗っていた。
しかしその部屋には無駄なものや必要なものまでない。テレビもパソコンもない。
ベットもない。布団派らしい。この子はいったいどんな生活をしているのか。
そしてこの子の親の顔が見てみたい。いや、小学校の参観日に見たことがある。
とてもきれいなお母さんだった。その人は肌がきれいで、若くて、とても優しそうな
人だった。そんな人が娘にこんな仕打ちをするなんて。

などと考えている間に食事は始まった。カルボナーラらしい。
よくよく考えてみると女の子の部屋に入ったのは初めて、、、、、
いや、高2の夏に一度だけあった。それはDが初めて彼女ができた夏。
Dはその最初で最後だった2ヶ月だけ付き合った彼女の部屋に一度だけ
入ったことがあった。彼女の部屋はゆきの部屋とは大きく違い、
小物や飾りがたくさんあり、可愛いピンクのベットがおいてあった。
彼女の部屋に滞在した時間は5分12秒。だが鮮明に覚えている。
それは遊園地デートのとき家に迎えにいくと準備がまだだったので
部屋へ入れてもらい、彼女が用意を済ませるまでの時間だった。
そしてその3日後、彼女と別れたのは言うまでもない。
どこまでしたのかは今はそれほど重大な問題ではない。
しいていうならDの意思は彼の中で今でも生きている。
そしてDは気づくと玄関に立っていた。

ゆき  「またご飯食べようね。」
D    「カルボナーラおいしかったよ。またね。」

Dはドアを閉めた。
腹は膨れていた。カルボナーラを食べたのも覚えている。
ゆきと会話をしていたのも覚えている。しかしその内容は覚えていない。
幸せすぎたのか、最初で最後の彼女のことを思い出したせいなのかは
わからないが、Dの脳みそは停止していたらしい。
Dは悔やんだ。後悔した。ゆきとの食事を覚えていないことを。
最初で最後の彼女と付き合っていたことを。

部屋に戻って置いていった携帯を見るとメールがきていた。

佐々木 「オレ、cに惚れちまった。どうすればいい?」

めんどくさいやつだ。今はそれどころではない。
Dは脳の停止していた時間のことを思い出すので必死だった。
少しずつ思い出してきた。会話の内容はそぅ。小学校の思い出話だった。
何の柄もないフォークでカルボナーラをすすっていた。
担任の内山田が算数の時間に黒板にチョークと間違えてマジックで
書いてしまって授業が進まなかったときの話もした。
Dの脳はそこまでが限界だった。
脳がパンクしそうだったので思い出すのは止め、佐々木にメールを返す気になった。

D    「返事遅れた。惚れたんだろ?おすしかねぇだろ。」

すぐに返事が返ってきた。

佐々木 「そうだよね。わかった。おすしかないよね。ありがとう。勇気が出た。頑張ってみるよ。」
D    「おう、頑張れ。おしが肝心だぞ。」

なんかわからんが適当に返信しただけだったのだが佐々木は勇気がでたらしい。
よくよく考えてみると「おし」って何するんだろう。佐々木は「わかった。」と言っているが
何がわかったのかDにはよくわからなかった。佐々木もバカなのだろう。

そうしてゆきとの大イベントは記憶には残らず、その日は終わってしまった。
翌日

さっぱりとした朝だった。Dは気持ちよく起きれた。なぜだろう?
隣の部屋の住人がが続けて平和に暮らしてくれていたからだ。


Dは朝8時に起きて支度をし、カロリーメイトを咥えて家を出た。
一度やってみたかったらしい。

今日はハードな時間割だ。1〜4まで授業が詰まっている日だ。
ゆきとは会わなかった。学校に向かうと門で佐々木と会った。
Dは面倒だと思った。どうせcの話が出てくるだろうと思ったが一度もcの名前が出なかった。
あのあとcにメールでもして失敗したのだろうか。

教室に着くと茶髪、ピアス、ヒロシが居た。このメンバーの場合チビたちもいるはずだ。
やはり、前の方にいた。ということはちぃもいるのでは?と思うと後ろから現れた。

ちぃ  「ども、みなさん。」

ピアスは案の定嫌そうな顔をした。Dはピアスの横に座った。
するとちぃがピアスの後ろに座った。嫌な予感がした。

ちぃ   「こないだ黙ってたやつじゃん。なんで黙ってんだ?」
ピアス 「・・・・・・。」
ちぃ   「口ついてんのか?」
ピアス 「・・・・・・・。」

先生が入ってきて授業が始まった。

ちぃ    「何のプライドだ?オレみたいな見てくれのやつが嫌いなのか?」
ピアス  「・・・・・・・・・・・・。」
ちぃ    「お前も思ってるほどガラよくねぇぞ。」

ちぃの言葉攻めがしばらく続いた。ピアスはずっと無視していた。

授業が終わりそうなとき、

ちぃ   「お前の口が聞けねえのは母ちゃんの教育のせいか?」
ピアス 「かあちゃんはいねぇ。わりぃか?」

ピアスは立ち上がりキレた表情でちぃのむなぐらをつかんだ。
すると茶髪がちぃを一発小突いた。

茶髪  「ちぃ、ほどほどにしろ。」
ちぃ  「すいません。」

この場は茶髪のおかげでおさまった。だが先が思いやられる。
朝からめんどくさい。

Dはピアスと次の教室に移動した。委員長がいるパターンの授業だ。

ピアス 「おはよう委員長!」
委員長 「(^^)」
D    「おはよう。」
委員長 「おはよう(^^)」

いつものピアスに戻っていた。

授業が終わるといつものように委員長はさっさと出て行き、ピアスとDは食堂へ向かった。




そしていつものように茶髪、ヒロシ、佐々木と合致し、テーブルに座って昼飯を食べた。
朝の話は誰も触れない。時間になるとDは次の教室に向かった。
大教室なのに誰も知り合いが居ない。ぼっち授業になりそうだ。これが本来の一般教養らしい。
なにごともなくぼっち授業はあっという間に終わった。Dは寝ていたからだ。

次の教室は1限目と同じクラスの授業だ。
教室に入るとチビ、委員長、abcが右前の方の席にいた。男陣はまだいない。
そっとチビの後ろの席に座った。

チビ   「Dくんだ。」
D    「ども。」
委員長 「(^^)」
abc   「こんにちは。」
ピアス 「ども。」

すぐ後ろにピアスが居た。少したって茶髪もろもろが来たが、右後ろらへんに座っていた。
ちぃも茶髪たちと一緒にいたが、何事も無く授業は終わった。
授業が終わると茶髪たちはすぐ教室を出た。チビたちもすぐに出て行ったのでピアスと二人で
食堂に向かった。少ししゃべってこの日は解散した。

Dはコンビニに寄っていつものように茶髪のレジに弁当を持っていった。
クーポン券をもらってすぐ家に帰った。Dはまだ腹は減っていないし、
やることもなかったので散歩することにした。

Dは学校とは逆側に歩き出した。夕暮れがさし、川が流れていたので河川敷沿いにゆっくり歩いていた。
すると川の向こうに制服を着た小さな少年と赤いバンダナをした黒いワンピースを着た少女が
話をしていた。そしてしばらく歩いているとすっかり暗くなっていた。Dは気が付くと霊園のそばに
来ていた。奥の方に一本の木があった。便所サンダルにGパンの裾を折って、ヘッドフォンを首にかけ
シャツのボタンを全開にしているゆるそうな少年がいた。彼は誰かとしゃべっているようだったが
そこには彼以外誰もない。彼の方をじっとみているとぼんやりと彼の隣に人影が見えるような
見えないような。少年はDに気づいて近づいてきた。

少年 「うぇっへっへ。お前もこいつらと一緒にしゃべらないか?」

もちろん少年の他には誰も居ない。が、あたりに小さな光がたくさん浮いてるようにも見えた。
Dは怖くなってその場から猛ダッシュで逃げ出した。道の途中で木刀をもったリーゼントの男と
すれ違った気がするが、それどころではなかった。家に帰ると11時を回っていた。
自分の腹が減っているのも気づかなかった。Dは弁当を温めてテレビを見ながら食べた。
温泉の特集番組がやっていた。ふんばり温泉というところでは怪奇現象が相次いでいるらしいが
入った者は体が軽くなるらしい。

Dは風呂に入り床についた。これから大教室のときにどうしようか、茶髪はいったい何者なのか、
チビと委員長のどちらにしようか、などと考えているうちに寝てしまった。
この晩Dは、霊園の少年に瓜二つの少年が手下を連れて「ちっちぇえな。」と言われる夢を見た。



今日は水曜日、Dは休みだった。だが隣の部屋の目覚ましは休みじゃなかった。
朝の4時30分に鳴っていた。ほんとに迷惑な住人だ。また女の「いってらっしゃい。」
という声が聞こえた。Dは二度寝して目が覚めると1時だった。弁当を買いに行くと
茶髪がレジだった。

茶髪  「今日の花見楽しみだよね。」
D    「・・・花見今日だっけ?」

Dはすっかり忘れていた。今日はイベントサークルの花見だった。

茶髪  「ボーリングんとき決めたじゃん!ちゃんとこいよ!4時30分に大学裏の公園だからな!」
D    「もちろん行くさ!」

そしてかくかくしかじか時は過ぎ。公園ではたくさんのサークルがシートを広げ準備していた。
公園の入り口で待っているとピアスが来た。

ピアス 「みんなまだか。」
D    「まぁまだ10分前だしね。」

ピアスはタバコを吸いだした。

ピアス 「いるか?」
D    「だから吸わねぇ。こないだのお前か?」
ピアス 「こないだのってなんだ?」
D    「まぁいいや。」
ピアス 「なぁ、D。お前、実際のところ委員長のことどう思ってんだ?」
D    「どぅだろうなぁ。ありって感じじゃない?」

Dは適当に答えた。

ピアス 「オレは本気だぜ。」

Dは少し驚いた。チャラそうなピアスが真剣だった。委員長は可愛らしいし、何より好感触
だったからという理由ではピアスの気持ちに悪い気がした。

D    「わかったよ、ピアス。オレ協力する。」
ピアス 「さすがD。オレもチビのやつ協力するぜ。」
D    「なんで知ってんだ?」
ピアス 「見てればわかる。」

ピアスはチャラそうに見えて、実は結構鋭くてまじめなやつだったと知った。
時間ちょうどに茶髪、ヒロシ、佐々木がそろってきた。みんなで公園に入り、花見に来たというと
サークルの人が席を誘導してくれた。円形になって会長らしき人が挨拶をして花見は始まったが、
女の子がほとんどいなく、うまの合いそうなやつもほとんどいなかった。カンチュウを飲みながら
ほとんど身内でやっているという感じだった。ヒロシはベロベロに酔っていた。Dやピアス、佐々木も
ほろ酔い程度になっていたが、一番飲んでいた茶髪は顔色ひとつ変えずにしらふのままだ。
やはり茶髪は謎が多い。飯を食いあさっている中、知らないやつもちょくちょく絡んできたり、
サークルの人も周りと混ぜようとはからっていたが、Dたちはおかまいなしにやっていた。
そんな感じで花見は終わり、解散となった。Dたちはおそらくこのサークルに嫌われただろう。
千鳥足のヒロシを茶髪がかかえてみんなを駅まで見送った。茶髪はこれからまたバイトらしい。
忙しいやつだ。Dは一人で帰って寝た。


今日は木曜日、Dは1〜4限まで授業が詰まっている。
1・2限目の授業は同じ大教室だ。座る席を間違えると3時間もピアスとちぃの緊張状態を
味わうはめになる。Dはぎりぎりに教室に入った。するとすでに緊張状態は始まっていた。
ちぃとピアスの間にヒロシ、佐々木、茶髪がいるもののすでに空気は悪かった。
Dはピアスの隣に座った。

ヒロシ  「ってか昨日の花見あんまだったよなぁ。今日のやめにしない?頭痛いし。」

あれだけ酔っていたのはお前だけだヒロシ。

佐々木 「確かに。もぅいっか。」
ちぃ   「みんなでそんなの行ってたのか、オレのけものかよ。」
茶髪   「んじゃ今日のやめとくか。」
ピアス  「オレはDと行く。なぁD。」

Dは「オレかよ」と思ったが

D    「あぁ、いこっか。」

と言ってしまった。そして授業が終わり食堂へ行くと、いつぞやのヤンキーABが居て、
ちぃがいるせいか、なぜかみんなで同席することになった。
ヤンキーABもちぃと友達だけあってすぐにみんなと打ち解けた。ピアスを除いて。
どうもピアスはヤンキーみたいなやつが苦手らしい。
3・4限は委員長とピアスがいるパターンの授業だ。
Dは早めにピアスと教室に向かった。ちぃたちと離すためだ。

ピアス 「今日の花見、委員長たち誘わない?」
D    「いいね。次の授業一緒だし誘おうか。」

教室に着くと委員長がいた。

D    「今日イベントサークルの花見あるんだけどこない?」
委員長 「実は今日そのサークルの花見にチビと一緒に行こうって話してたの(^^)」
ピアス 「マヂか。花見楽しみだな!」
委員長 「(^^)」

Dたちは授業終わりに門でチビを待つことにした。


チビ  「おっす!」

チビが来た。Dの天使チビが来た。
公園につくと前回同様サークルの人が誘導してくれた。そこにはゆきがいた。

ゆき   「Dくんじゃん!来てたんだ!」
D     「ゆきちゃん!」
ピアス  「お前まだこんな隠しだま持ってたのか!隅におけねぇやつだ。」

そして小学校の友達であることや隣の隣の部屋であることなどもろもろを話している間に
花見は始まっていた。


Dはチビとゆきのどちらを推そうか悩んでいた。初恋相手のゆきと天使の微笑みチビ。Dにとっては
どちらも捨て難い相手だ。仮にチビを推しうまくいったと仮定すると、家によんだときにうっかりゆきと
はちあわせになってしまい、気まずい雰囲気になってしまう可能性があるのに対し、ゆきを推しうまく
いったことを仮定するとチビとはちあわせになる心配はないし、暇になればいつでもゆきを部屋によび、
あんなことやこんなことができる、とDは一瞬で脳内予想図が完成した。さすがはD、Dの意思を
受け継いでいるだけあって半端じゃない妄想力だ。

Dはゆきに積極的に話しかけた。チビは他の人間と仲良くやっているのでDに対して悪い評価が
くだるわけではない。

完璧だ。

Dはそう思った。ところが突然別の輪にいた酔ったルパンみたいなモミアゲ野郎がゆきに絡んできた。

ルパン  「こんばんわ。君、可愛いね。学部どこ?」
ゆき   「はじめまして。いっつも同じ教室ですよ。」
ルパン  「えっ。マジ!全然気づかんかった。てことは同じ学部?」
ゆき   「そうですよ。てっきりわかってしゃべりかけてきたのかと思いましたよ。w」

Dはルパンに怒りを覚えた。

D     「へぇ。二人とも同じ学部なんだ。気づかないくらい教室広いんだね。」
ルパン  「そうなんだよ。一番後ろからだとプロジェクター見えねえし。
       てか名前なんていうの?」
D     「Dだ。」
ルパン  「あっ、そう。オレ、ルパンだ。君は?」

Dはルパンに適当にあしらわれるようだった。こいつ、なめてる。

ゆき   「ゆきです。」
ルパン  「ゆきちゃんかぁ。可愛い名前だね。」
D     「オレの名前はどう思ってんだ。」
ルパン  「え、普通。」

Dはちっちゃい反撃をしようとしたが、こいつ、完璧になめてる。

ルパン  「ゆきちゃんって彼氏とかいんの?」

こいつはいつも突然だ。いきなり核心をつくことばかりしてきやがる。

ゆき   「どうでしょう?w」
ルパン  「いないに一票!」

ルパンは自信満々に答えた。が、ゆきの一言にルパンとDの顔は一瞬にして歪んだ。

ゆき  「残念でした。4年付き合ってる彼氏付きです。w」

Dは一瞬、「ざまぁみろ」と思ったが人事ではなかった。そもそも最初の脳内妄想に
間違いがあったことがルパンの質問によって証明されたのである。
こんなことならはじめからチビ推しでいけばよかったと後悔するDだった。
ルパンとDが少しどんよりしているとチビやピアス、周りにいる人たちも絡んできた。

チビ   「ここの気温だけちょっと低くない?w」

するとルパンは水に焼け石が入ってきたようなテンションに戻った。

ルパン  「ちみ、可愛いね。かれぢいるの?」

完璧に酔いが悪化した。

チビ   「え、酒臭〜い。かれぢってなんだよwってかいねーし。w」

Dも水に焼け石が2こ入ってきたようなテンションになった。この表現にはいろいろツッコミ所が
あると思うが、感じてくれ。それからはみんな仲良くしゃべり続けて、気づくと部屋で寝ていた。
誰かが運んでくれたのだろう。Dはベロンベロンに酔っていたのを思い出した。水を飲もうと
冷蔵庫に行こうとしたら何か踏んだ様な気がした。電気をつけるとそこにはルパンが居た。
Dを部屋に運んでくれた誰かが、あてのないルパンもついでにDの部屋にほりこんだようだ。
Dはルパンを起こした。

D    「おい起きろルパン。」
ルパン 「ぅう。ここどこだ?」
D    「酔っ払って誰かがオレの部屋に運んだらしい。はやく出て行け。」

夜中の2時を回っているがDはルパンをあしらってやった。だがルパンの反応は
思っていたのと違っていた。

ルパン 「すいません。すぐ出て行きます。」
D    「お前、キャラそんなだったっけ?」
ルパン 「オレ酔うとああなっちゃうみたいです。迷惑かけてすいません。」

Dは少し悪い気がした。

D    「やっぱり朝までいるか?」
ルパン 「そんな、悪いですよ。今日会ったばかりなのに。」
D    「電車ないぞ。下宿か?」
ルパン 「下宿ですよ。あの公園から歩いて20分のとこです。」
D    「じゃあ送ろうか?」
ルパン 「そんな悪いっすよ。」
D    「こっから公園まで行けないだろ?」
ルパン 「すいません。じゃあたのみます。」

Dはルパンを送ることになった。

ルパン 「ゆきちゃん残念ですね。」
D    「ほんと残念だよ。てか敬語やめろよ。」
ルパン 「すいません。でもチビちゃんめっちゃ可愛いかった。特に声がやばい。」
D    「お前わかるな。顔はもちろんだがチビちゃんの声に注目するのお目が高い。」
ルパン 「ですよね!オレ声フェチなんすよ!」
D    「オレとお前は気が合いそうだな。良きライバルになりそうだ。ってか敬語やめろよw」
ルパン 「すいません。Dもいる?」

そう言うとルパンはタバコを取り出して入り口をDの方に向けた。Dはこないだの一件以外で
タバコを口にしたことはない。しかしDはルパンの持っているタバコは体に悪くないと思えた。

D    「じゃあもらうよ。」

そう言ってDはルパンのタバコを一本貰った。この一本はこないだ吸ったタバコよりずっと美味く感じた。
Dとルパンはこの日以来、良き友達であり、良きライバルとなった。そしてルパンを送った後、
いつものコンビニに行き、タバコを買った。もちろんレジは茶髪である。

茶髪 「D、タバコ吸わないんじゃなかったの?ボーリングんとき言ってなかった?」
D   「気が変わったんだよ。人生いろいろあるもんだ。」

そう言い残してDはコンビニを去った。

その日を境にDは喫煙者になった。


金曜日の学校は何事もなく終わった。だが忘れてはいけない一大イベントである。
明日は土曜日。待ちに待った土曜日。そう、チビたちとカラオケの約束の日だ。
そして次の日。いつものように学校へ行き、授業が終わり、門でピアス、委員長と共に
チビを待っていた。


チビ  「おっす!」

あいかわらずチビは可愛い。特に何もしていないがとりあえず可愛い。
Dはただ、そう思った。カラオケは駅の反対側だ。Dはもうすでにカラオケ気分で
カラオケの方へ向かった。が、しかし、but、他の3人は大学の食堂の方へ歩き出した。

D    「へ?」
ピアス 「飯まだだろ。」
チビ   「Dくんどこいくの?」
委員長 「(^^)」

Dはすっかり昼食というものを忘れていた。よくよく考えてみればこの状況はDの理想だった
よくあるドラマのシチュエーションである。男女2:2で一緒にご飯を食べる。これは全国の
学生が夢見る理想郷であるはずだ。この学生生活の3大重要素であるイベントは学校終わりから
遊びに行くまでには必ずはさまれてしまうイベントだ。こんな大イベントを忘れるなんてDは
浮かれすぎているに違いない。最近いいこと尽くしだからといって調子に乗っているのだ。
そうして4人は食堂へ向かった。


Dはカツ丼を食べた。他の3人はランチを食べた。そしてカラオケへ向かった。


フリータイムで女の子とカラオケにくることはDにとって初体験である。
とゆーかそもそも女の子とカラオケに来るのが初めてだ。Dは何を歌えばいいのか
わからなかった。ピアスとチビはノリノリだった。委員長は3曲だけ歌ってた。
Dは悩んだ挙句1曲も歌わなかった。そして7時にカラオケを出てそのまま解散になった。


大イベントといいながらかなりはしょったことをわびよう。しかしそれほど平凡で何も無かったことを
理解してくれたまえ。そんなこんなでDのカレッジライフは過ぎていった。
そしてフレッシュマン、大学1回生の最初に待ち受けている休暇。それはゴールデンウィークだ。
4月末から5月頭に待ち受けている国民的大好物だ。ただし、自宅警備員を除く。
まず初日にDはある人物に呼び出された。佐々木だ。Dは佐々木と午後4時に大学のある駅の
隣の隣の駅で待ち合わせた。そして向かったのがスター何とかとか言うカフェだった。
そこでDは佐々木に問うた。

D    「なんだよ。オレの休日だぞ。」
佐々木 「お前のじゃない。国民的休日だ。ただし、自宅警備員を除く。」
D    「でなんだ。」
佐々木 「実は、・・・・・・・」

どうやら佐々木はあれから頑張ってたらしい。いや、もはやストーカーの域だ。
端的に言うとcが男と歩いているのを見たらしい。でもcは彼氏はいないと言っているらしい。
Dは正直他人にかまっている場合ではない。だがゴールデンウィークといえど予定がない。
しかたなく付き合ってやることにした。Dは7時まで佐々木の文句に付き合わされていたが、
カフェオレが美味すぎてそれどころではなかった。そしてなぜかついでに飯を食いに行くことに
なった。そこで向かったのが暖簾にハナマルが書いてあるラーメン屋だった。女1人で店を回して
いるらしい。ソフトクリームがおいしいと噂されている。そこでもDは佐々木のぐちを
永遠と聞かされた。すると男が話しかけてきた。

男    「兄さんお困りのようで?」
佐々木 「そうなんです。」
D    「・・・・・・・・・。」

そして佐々木は男にかくかくしかじか話し出した。

男    「で、兄さんはその女と会ってた男が何者なのか知りたいんだな?」
佐々木 「はい、そうです。」
男    「報酬は後払いでいい。ちょうど仕事が入らなくて暇だったところだ。」
佐々木 「お仕事は何されているんですか?」
男    「探偵だ。ちょっと特殊なんだけどな。」
佐々木 「cと会ってたやつのこと調べてくれるんですか?」
男    「任せとけ!」

すると男は電話をかけだし、しばらくするとチャラそうな男と軍隊の格好をした少年が店に来て
3人は店の裏に行った。戻って来たと思ったら男子高校生が一人増えていて、ネギしか
入っていないラーメンをもって店を出て行った。佐々木と男は連絡先を交換してDと佐々木は店を出た。
店を出ると喧嘩の強そうな兄ちゃんとガタイのいい男達とすれ違った。あれは絶対ヤーさんだ。
Dは静かに家に帰った。Dは佐々木に呼び出された意味があったのか考えたが答えは出なかった。
むしろ佐々木のストーカーが悪化したが、Dには関係の無いことだ。Dはその日ゆっくり眠れた。

ゴールデンウィーク2日目は朝4時に目覚ましが鳴り響いた。隣の部屋だった。
起きた瞬間Dはうんこもらしそうだった。そんなことはどうでもいい。Dはうんこして二度寝した。
9時に目が覚めてしまった。とりあえずコンビニに行き飯を買った。レジはもちろん茶髪。
茶髪は午後6時までバイトらしい。Dも少しはバイトのことを考えたが3分で忘れてしまう。
今日は何をしよう。そんなことを考えているとインターホンがなった。宅急便だった。
中を開けるとフライパンなどの料理道具と母の手紙が入っていた。少しは自炊しろとのことだ。
それと連絡もたまにはよこせと。Dは下宿してからというもの一度も実家に連絡していなかった。
もちろんDは今後もそんなことする気はない。なんて親不孝なやつだ。だがフライパンを見て、
Dは思い出した。小学校の家庭科の時間に野菜炒めを作ったとき、こげこげで食べれないほどの
がん細胞の集合体を創造してしまった。そのときに野菜炒めを分けてくれた女の子が居た。
Dはその野菜炒めの味を今でも覚えている。そしてDはそのとき初めて恋をした。男とは単純だ。
しかも言うまでも無くその相手はゆきである。皮肉なものだ。その女は今ではどこの馬の骨とも
知れないやつにあんなことやこんなことをされていると思うとDは切なくなった。しかもその女は
今では隣の隣に住んでいる。だが、その野菜炒め事件を糧にDは少し料理を練習した時期があった。
Dは久しぶりに料理をしようと思った。笑っていいとも!を見終わったDはごきげんよう!が始まる前に
テレビを消し買出しに向かった。徒歩20分のスーパーに行くと中学のときに仲の良かったよーすけがいた。

よーすけ 「D?まぢかよ!4年ぶりか!」
D     「ひさしぶりだな!もしかしてそこの大学か!?」
よーすけ 「Dもか!こんなとこで会うとはな!」
D     「お前クラスでもブービーの成績だったのによく大学受かったなw」
よーすけ 「高校になって彼女できてそいつと一緒に行こうって頑張ったんだw」
D     「彼女できたのかよ!中学んときずっと女なんてめんどくせーって言ってたのにw」
よーすけ 「それが高校になってビビっとなw」
D     「彼女も受かったのか?」
よーすけ 「もちろん!今晩彼女の家で鍋するからその買出しだ。」
D     「羨ましい限りだ。」
よーすけ 「Dは彼女できた?」
D     「聞くなよ。」

そんなこんなで買い物も終わりDたちはスーパーを出た。中学時代に迷惑ばかりかけていたDは
女なんてめんどくせーと言っていたよーすけに彼女ができていて本当に嬉しかった。そしてDたちは
家のほうにしばらく歩いていた。

D     「オレのアパートここなんだ。寄ってくか?」
よーすけ 「まぢか。彼女んちここだ。これで彼女んち寄るときお前んちも寄ってけるな。」
D     「てか彼女紹介しろw」
よーすけ 「いいぜw」

階段を上ってるとよーすけも同じ階まで上がってきた。Dは何か嫌な予感がした。そしてそれは
現実となってしまった。

D     「オレの部屋ここだ。」
よーすけ 「彼女の隣の隣じゃんw」
D     「まぢか。ゆきちゃんだろ?オレ小学校一緒なんだよ。」
よーすけ 「まぢかよw鍋一緒に食う?」
D     「オレ材料買ったし自分で作るわ。」
よーすけ 「んじゃ今度3人でに飯食おうぜw」
D     「気が向けばな。」

Dは喜んだことを後悔した。しかもDが買った食材はあの家庭科の授業で作った野菜炒めの材料だった。
皮肉なものだ。Dはその晩、サラダを作って泣いて食べた。


今日はゴールデンウィーク最後の日。今朝も4時に隣の部屋の目覚ましがうるさかった。いつものように
女の声もした。Dは前日ピアスからメールをもらった。今日の正午、駅にて待つとのことだ。
Dは五分前に駅についた。ピアスはとっくに来ていた。少ししてヒロシと佐々木が遅れてきた。
茶髪は後で合流らしい。プランは特にないみたいだ。せっかくの休みだからという理由らしい。
とりあえず学校に行った。門は開いていたが人はほとんど居なかった。同じ学校だがいつもと
違うように見えた。大学にはでっかい庭がある。普段は学生でいっぱいなのだが今日は貸切だ。
みんなで寝転がった。2時になるとみんな飽きてしまった。カフェのアンドリューに行くことになった。
3時には飽きてしまった。近くの店でフリスビーを買ってまた大学の庭に向かった。Dはフリスビーが
意外と難しいことを知った。佐々木とピアスはやたら上手い。そんなとき茶髪が来た。茶髪はプロ級の
腕前を披露した。そもそもフリスビーにプロがあるのか定かではない。やはり茶髪は謎が多い。
一見おとなしそうだができないことはないように思える。そうこうしてるうちに雨が降ってきた。
しかたなく学校の食堂へ行った。7時になると雨はやんでいた。飯を食いに行くことになった。
なぜか居酒屋だった。全品138円らしい。138円の割りに量も多いし味もまぁまぁだった。
しゃべりながら飲み食いしてるうちに10時が回っていた。前と同じくヒロシはベロベロだった。
一番飲んでいた茶髪は前と同様しらふだった。ベロベロになっていたせいかヒロシが全額おごって
くれた。みんなを駅まで送り、茶髪はまた今からバイトらしい。どう考えても茶髪のバイトのシフトは
不自然だとDは思ったが、聞くのは控えた。そして明日からまた学校が始まる。

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