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エリック・ロメールコミュの特集「ロメールの季節:エリック・ロメール監督作品日本最終上映」

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劇場:ユーロスペース2
期間:2008/09/06-2008/09/19

ヌーヴェルバーグの最重要人物でありながら、90歳近くなった現在も衰えることなく映画製作を続けるエリック・ロメール。日本における上映権利が本年度相次いで終了するのを受け、代表作を含む22作品を回顧上映いたします。現時点で、スクリーンでロメール作品を見る最後のチャンスです。

■上映作品

『獅子座』 Le Signe du Lion
1959年|フランス|35mm|モノクロ|100分
脚本:エリック・ロメール|撮影:ニコラ・エイエ|出演:ジェス・アーン、ファン・ドゥーデ
長篇第一作にしてヌーヴェル・ヴァーグの記念碑的作品。気ままに暮らす自称作曲家ピエールのもとに莫大な遺産相続の知らせが届く。さっそく仲間を呼んでパーティを楽しむが、誤報とわかりあっという間に一文無しに。ヴァカンスのパリを彷徨う孤独な男の運命は…。

『モンソーのパン屋の女の子』 Six Contes moraux?:La Boulangére de Monceau
1962年|フランス|16mm→35mm|モノクロ|26分
脚本:エリック・ロメール|撮影:ジャン=ミシェル・ムリス、ブリュノ・バルベ|出演:バルベ・シュレデール、フレッド・ユンク
法学生の青年はあこがれのブロンド娘の気をうまくひけない。行きつけのパン屋の娘と顔見知りになるにつれて、今度はパン屋の娘の気をひこうとする。

『シュザンヌの生き方』 Six Contes moraux?:La Carrière de Suzanne
1963年|フランス|16mm→35mm|モノクロ|52分
脚本:エリック・ロメール|撮影:ダニエル・ラカンブル|出演:カトリーヌ・セー、フィリップ・ブーザン
カフェで休む大学生ベルトランとギョームの隣にシュザンヌという女の子が座る。ギョームはさっそく彼女に声をかけはじめ、ベルトランはそんな彼をうらやましく思った。第一話、第二話はともに低予算の小品ながら<六つの教訓話>の原型といえる。

『モード家の一夜』 Six Contes moraux?:Ma Nuit chez Maud
1968年|フランス|35mm|モノクロ|110分 *デジタル上映
脚本:エリック・ロメール|撮影:ネストール・アルメンドロス|出演:ジャン=ルイ・トランティニアン、フランソワーズ・ファビアン
ロメールの初期代表作。エンジニアの「私」は教会のミサで見かけたフランソワーズが自分の妻になると直感する。だがその数日後、旧友の友人モードの家に泊まるはめになった「私」はモードから誘惑され…。冬のクレルモン=フェランを舞台に、哲学的な会話をからめて展開される恋愛心理劇。

『コレクションする女』 Six Contes moraux?:La Collectionneuse
1966年|フランス|35mm|カラー|90分 *デジタル上映
脚本:エリック・ロメール|撮影:ネストル・アルメンドロス|出演:パトリック・ボーショー、アイデ・ポリトフ
偶然出会った少女アイデ(本人役で出演)の強烈な個性から着想を得たロメールの出世作。画廊を開こうとしているアドリアンは恋人の誘いを断わり、商談のため友人のサン=トロペの別荘に滞在することにする。そこには若い女性アイデがいた。奔放なアイデの存在は彼の心を乱してゆく。

『クレールの膝』 Six Contes moraux ?:Le Genou de Claire
1970年|フランス|35mm|カラー|105分        
脚本:エリック・ロメール|撮影:ネストール・アルメンドロス|出演:ジャン=クロード・ブリアリ、オーロラ・コルニュ
アヌシー湖畔のリゾート地。結婚を間近にひかえた35歳の外交官ジェロームは、ふたりの少女、ローラとクレールに出会い、いつしかクレールの形のよい膝に執着するように…。自己分析的な連作にあって主人公の男までも客観視された異色作。眩しい夏の光をとらえた撮影が素晴らしい。

『愛の昼下がり』 Six Contes moraux ?:L’Amour l’après-midi
1972年|フランス|35mm|カラー|98分
脚本:エリック・ロメール|撮影:ネストール・アルメンドロス|出演:ベルナール・ヴェルレー、ズズ
法律相談所を経営するフレデリックは美しい妻とかわいい子供に恵まれ、何ひとつ不自由のない生活を送っていた。だが、安定した生活に物足りなさを感じていた彼は、クロエという女性と頻繁に会うようになる。連作中、初めて妻子持ちの男性を主人公にした、優柔不断な男の恋愛喜劇。

『満月の夜』 Comédies et proverbs :Les Nuits de la pleine lune
1984年|フランス|35mm|カラー|102分 
脚本:エリック・ロメール|撮影:レナート・ベルタ|出演:パスカル・オジエ、チェッキー・カリョ
寂しがりやだが束縛を嫌うルイーズは、郊外で恋人と暮らしながらパリにも自分ひとりの部屋を持っている。ある時、恋人に裏切られていることを知り…。ロメール特有の長回しカメラと巧みな台詞回しが冴える。パスカル・オジエの遺作となった。

『海辺のポーリ-ヌ』 Comédies et proverbs :Pauline a la plage
1982年|フランス|35mm|カラー|95分 *DVD上映
脚本:エリック・ロメール|撮影:ネストール・アルメンドロス|出演:アマンダ・ラングレ、アリエル・ドンバール
ヴァカンスのノルマンディーを舞台に、ウイットとユーモアにあふれたセリフの展開される15歳の少女ポーリ-ヌと、美しい従姉マリオンの恋愛模様。マティスの絵画「ルーマニア風のブラウス」の色調をヒントに撮りあげられた白が印象的。撮影のアルメンドロスとの最後の作品。 

『友だちの恋人』 Comédies et proverbs :L’Ami de mon amie
1986年|フランス|35mm|カラー|102分
脚本:エリック・ロメール|撮影:ベルナール・リュティック|出演:エマニュエル・ショーレ、ソフィー・ルノワール
OLブランシュと女子大生レア、そして二人の恋人の四角関係を、初夏のパリを舞台に恋愛・男性観にまつわる豊かな会話をちりばめユーモラスに描く。ブランシュは「友だちの恋人」であるファビアンと仲良くなっていくが…。

『緑の光線』 Comédies et proverbs :Le Rayon vert
1986年|フランス|35mm|カラー|98分
脚本:エリック・ロメール|撮影:ソフィー・マンティニュー|出演:マリー・リヴィエール、ヴァンサン・ゴーチエ
ヴァカンスの約束をドタキャンされた独身のデルフィーヌは、友人たちの気遣いにもかかわらず、寂しさを拭えない。ビアリッツに行った彼女はそこで「緑の光線」のことを耳にして…。若い3人の女性スタッフだけの即興的な撮影によって、生き生きとした会話が紡ぎだされた至福に満ちた作品。

『美しき結婚』 Comédies et proverbs :Le Beau mariage
1981年|フランス|35mm|カラー|100分
脚本:エリック・ロメール|撮影:ベルナール・リュティック|出演:ベアトリス・ロマン、アンドレ・デュソリエ
自分なりの生活スタイルを持ち、郊外のル・マンからパリ第一大学へ通うサビーヌ。愛人関係にあった画家との関係をすっぱり清算した彼女は一転、安定した結婚を手に入れようと、従兄から弁護士のエドモンを紹介してもらう。エスプリのきいたロメール流結婚哲学。

『飛行士の妻』 Comédies et proverbs :La Femme de l’aviateur ou On ne saurait penser à rien
1980年|フランス|16mm→35mm|カラー|107分
脚本:エリック・ロメール|撮影:ベルナール・リュティック|出演:フィリップ・マルロー、マリー・リヴィエール
法学生のフランソワは年上のアンヌを執拗に追いかけるが、彼女は不倫相手のパイロットに未練がある。年下の女の子リュシーと出会い気持ちが傾きかけるが…。2人の女性の間で揺れる青年の恋の顛末を、16ミリと即興的演出でみずみずしく描いた快作。

『春のソナタ』 Contes des quatre saisons Conte de printemps
1989年|フランス|35mm|カラー|110分
脚本:エリック・ロメール|撮影:リュック・パジェス|出演:アンヌ・テイセードル、フロランス・ダレル
哲学を教えるジャンヌはパーティーで音楽学校に通うナターシャと出合う。父の愛人が気に入らないナターシャは、知的なジャンヌを父の新しい恋人にしようと仕向けるが…。花々が咲き乱れる季節にゆらめく人々の感情を、ソナタにのせて軽やかに描く。

『冬物語』 Contes des quatre saisons Conte d’hiver
1991年|フランス|35mm|カラー|114分
脚本:エリック・ロメール|撮影:リュック・パジェス|出演:シャルロット・ヴェリー、フレデリック・ヴァン・デン・ドリーシュ
永遠の愛を誓った恋人と些細な行き違いから生き別れになったフェリシー。年の瀬のパリ、彼のとの愛娘を育てながら再会を願う彼女に奇跡は起こるのか? 16mmで撮影された、その独特の質感に冬の空気感を感じさせる愛の物語。

『夏物語』 Contes des quatre saisons Conte d’ete
1996年|フランス|35mm|カラー|114分
脚本:エリック・ロメール|撮影:ディアーヌ・バラティエ|出演:メルヴィル・プポー、アマンダ・ラングレ
大西洋に面した美しい避暑地ディナールで恋人を待つガスパールは、ウェイトレスのマルゴと出会いデートをしながらソレールという女性にも惹かれてゆく。夏の光に溢れた海辺の街を舞台に繰り広げられる恋愛模様。マルゴ役は『海辺のポーリーヌ』のアマンダ・ラングレ。

『恋の秋』 Contes des quatre saisons Conte d’automne
1998年|フランス|35mm|カラー|112分
脚本:エリック・ロメール|撮影:ディアーヌ・バラチエ|出演:マリー・リヴィエール、ベアトリス・ロマン
ローヌ渓谷でワイナリーを営む40代の女性マガリ。陽気なうわべとはうらはらに孤独を感じているのを察した親友とマガリの息子は、それぞれマガリの恋の相手を探す。黄金色に染まった秋の大地を背景に、熟成したワインのように繊細で芳醇な大人の恋の物語。

『O公爵夫人』 Die Marquise von Ó…
1975年|フランス|35mm|マンカラー|107分
脚本:エリック・ロメール|撮影:ネストール・アルメンドロス|出演:エーディト・クレヴァー、ブルーノ・ガンツ
フランス革命直後のイタリア北部。覚えのない妊娠をしたO侯爵夫人が子供の父親になる人を求める広告を掲載した。古典文学に造詣の深いロメールがクライストの小説をそのまま「脚本」として挑んだ、監督異色のコスチューム・プレイ。

『聖杯伝説』 Perceval le Gallois
1978年|フランス|35mm|カラー|134分 *デジタル上映
脚本:エリック・ロメール|撮影:ネストール・アルメンドロス|出演:ファブリス・ルキーニ、アンドレ・デュソリエ
フランス中世最大の韻文物語作家クレチアン・ド・トロワによる騎士物語を、中世風解釈で大胆に再現した奇想天外なファンタジー大作。中世細密画の様式美を再現するため、例外的に撮影所で大規模な撮影が行なわれた。

『レネットとミラベル四つの冒険』 Quatre aventures de Reinette et Mirabelle
1986年|フランス|16mm→35mm|カラー|97分
脚本:エリック・ロメール|撮影監督:シフィー・マンティニュー|出演:ジョエル・ミケル、ジェシカ・フォルド
「青い時間」「カフェのボーイ」「物乞い、窃盗常習犯、女詐欺師」「絵の売買」の4篇からなる、パリッ子ミラベルと田舎の子レネットの可愛い冒険物語。映画と現実、言葉と映画、映画と色彩などロメール作品の要素が全てつまった作品。

『木と市長と文化会館』 L’Abre, le maire et la méiathèque
1992年|フランス|35mm|カラー|105分
脚本:エリック・ロメール|撮影:ディアーヌ・バラティエ|出演:パスカル・グレゴリー、アリエル・ドンバール
フランスの田舎町。文化会館建設で切り倒される樹齢100年の木をめぐって、市長とエコロジスト、恋人たちがかんかんがくがく。そして意外なハッピーエンド。偶然に翻弄される人々をドキュメンタリータッチでユーモラスに描いた風刺喜劇。

『パリのランデブー』 Les Rendez-vous de Paris
1995年|フランス|カラー|95分
脚本:エリック・ロメール|撮影:ディアーヌ・バラティエ|出演:クララ・ベラール、アントワーヌ・バズラー
パリの街で出会い、翻弄され、そして行き違う若い男女の恋愛感情を描いたみずみずしい3つの物語。歳を重ねてもヌーヴェル・ヴァーグを現在進行で行き続けるロメールが、映画的直感とその洗練された感情を自在に噴出させた恋愛百景。

■上映スケジュール

9月6日(土)12:05『春のソナタ』/14:20『冬物語』/16:35『夏物語』/18:50『恋の秋』
9月7日(日)12:05『飛行士の妻』/14:20『美しき結婚』/16:35『満月の夜』/18:50『緑の光線』
9月8日(月)12:05『春のソナタ』/14:20『夏物語』/16:35『友だちの恋人』/18:50『海辺のポーリーヌ』
9月9日(火)12:05『恋の秋』/14:20『冬物語』/16:35『緑の光線』/18:50『友だちの恋人』
9月10日(水)12:05『満月の夜』/14:20『友だちの恋人』/16:35『美しき結婚』/18:50『緑の光線』
9月11日(木)12:05『美しき結婚』/14:20『パリのランデブー』/16:35『飛行士の妻』/18:50『満月の夜』
9月12日(金)12:05『飛行士の妻』/14:20『レネットとミラベルの四つの冒険』/16:35『木と市長と文化会館』/18:50『パリのランデブー』
9月13日(土)12:05『レネットとミラベルの四つの冒険』/14:20『木と市長と文化会館』/16:35『パリのランデブー』/18:50『獅子座』
9月14日(日)12:05『O侯爵夫人』/14:20『聖杯伝説』/16:55『モンソーのパン屋の女の子』『シュザンヌの生き方』/18:50『コレクションする女』
9月15日(月)12:05『獅子座』/14:20『モード家の一夜』/16:35『クレールの膝』/18:50『愛の昼下がり』
9月16日(火)12:05『愛の昼下がり』/14:20『モンソー〜』『シュザンヌ〜』/16:35『獅子座』/18:50『O侯爵夫人』
9月17日(水)12:05『クレールの膝』/14:20『O侯爵夫人』/16:35『愛の昼下がり』/18:50『モード家の一夜』
9月18日(木)12:05『O侯爵夫人』/14:20『獅子座』/16:35『モンソー〜』『シュザンヌ〜』/18:50『クレールの膝』
9月19日(金)12:05『モンソー〜』『シュザンヌ〜』/14:20『愛の昼下がり』/16:35『クレールの膝』/18:50『獅子座』

コメント(7)

よりによって、「三重スパイ」の上映も含まれる“フランス映画の秘宝”とスケジュールがダブる時期に、こういう企画を立てるというのは、いかがなものでしょうか。

新作でも旧作でもいいから、ロメールをスクリーンで観たいと待ち続けている日本人は、どちらに行けばいいというのか?
週末はほとんど「フランス映画の秘宝」で潰れるため、殆ど見に行けません。
さらにジャック・ドワイヨンまで重なっているし・・・非常にスケジューリングが厳しいですね。
> シュートさん

ヴェーラ「妄執、異形の人々|||」も行かないとですね。
(田中徳三の『鯨神』がもっとも楽しみです!!)
そうなると、いちおうスクリーンで全作品見たことのあるユーロスペースのロメール特集は優先度を下げざるを得ないのが辛いです。

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