正確なところは判りませんが、これは発行所の略称でしょう。宇治山田には近鉄の営業所があります。
http://www.kintetsu.co.jp/kss/service/service.html
現在では鉄道の切符は扱っていないようです。ただし小田急などで直営の営業所や旅行代理店が自社路線の硬券を発行していた例があります。それと同じだろうと推測します。
K 近鉄
U 宇治山田
S sales office(営業所)
こんなところではないでしょうか。ですから探すとほかにも「K?S」という略号を伴った近鉄の乗車券を見つけることが出来るかもしれません。
2番目の「都区内駅」は通常は「都区内」ゆきとしか書かないところを、わざわざ駅を付けてあります。国鉄やJRの券ならば明らかにミスです。私鉄から国鉄への連絡券でも着駅の表示は国鉄の例に倣うのが当然ですから、やはりミスと言えます。
ただ会社によって、あるいはその切符を調整した印刷会社の植字工の癖によって一時的にこのような表記の券がまとまって出たことがあったと思われます。同じ表記の切符をオークションで見たことがあったような気がします。
戦争末期から終戦後数年間のことですが、国鉄名古屋印刷場に「〇〇迄ゆき」という券面を作る職員がいました。