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電詩ブックをひらこうコミュの『八木忠栄詩抄』が刊行されました

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八木忠栄さんの電詩ブック『八木忠栄詩抄』が、ePubブックストア(http://www.epub-store.jp)から4月1日刊行されました。
'60年代 ビート派詩人の旗手、いま日本現代詩人会会長である八木忠栄さん。
長年にわたる詩作活動から珠玉の作品を選び、詩と朗読ライブ、映像と音楽を交え電子ブック化。
八木ワールド満開の異色アンソロジーです。
ぜひご一読ください。ダウンロード価格300円です。
(CD収録版は,1000円)

コメント(1)

ePubブックストアで『八木忠栄詩抄 』に寄せられたレビューを転載させていただきます。


中上哲夫

 近年の忠栄さんの作品に「ちちははの庭」というのがあって、わたしの好きな詩だ。満開のさくらの古木の下に茣蓙を敷いて年老いた父と母が花見をしているという、ただそれだけの詩なのだけど。「ははは膝の前においた茶をすすり、/ちちはコップ酒をちびりちびりと楽しむ。」「いいお天気で、ござんす。/いいあんべえに咲いたねか。」どこか懐かしい風景で、しんみりしてしまう詩だ。ここに人間の悲哀と滑稽と尊厳とがある。かつて世間に向かって唾をはき、与太を飛ばし、憎まれ口をたたいてきた、べらんめーの忠栄さんの詩だと思うと、もう一度しんみりしてしまうわたしなのだ。



八木忠栄の肉感的詩に寄せて
                  八木幹夫

25年程の付き合いだが、同姓のせいか、紹介の際「兄です。」「舎弟だ。」と互いに冗句を飛ばし人を煙に巻く。八木忠栄は俳句が抜群にうまい。最近も大河内伝次郎シリーズの俳句に驚かされた。十七文字の形式からはち切れんばかりの人間臭さと言葉のぬくもりが伝わってくる。このCD詩集を見て、聞いて、詩もまたさらに愚弟を楽しませてくれた。言葉がほっこりと暖かいのだ。数年前、北海道江差に冬の旅をした。吹雪く日本海と忠栄と江差追分。民衆の唄とビートは重なるのだ。詩の中で忠栄はまさしく唄っている。ビートニクの魂の叫びは優しく、健在だ。「ちちははの庭」は圧巻である。雪雲を海に移して町ねむる 蝉息(忠栄の俳号)



土肥あき子

 よく知っているはずの詩が、音となり、踊る文字となり、映像となって新しい扉を開いた。
 八木忠栄さんは詩はもちろんだが、その声も魅力的であることは多くのファンが知っている。深々とした声音は、大地の響きを持ち、あたたかく包み込む。ことに「ちちははの庭」の、土地の者でしか出せない滋味あるやわらかさは格別だ。
  いいあんべえに咲いたねか。
  みごとなもんだねか。
 おだやかに北上する今年の桜も、もうすぐ新潟の庭に届くだろう。

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