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みまもり隊コミュの意見の叩き台

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許可?をもらったので長文を以下に記します。
エラソーなこと書いて申し訳ありません。
不適切な部分があれば、削除、もしくは訂正いたします。

支援物資のあり方について等 2011年9月4日於名取市某仮設住宅


1.宮城県沿岸部における支援の段階仮説
第1段階:衣食住の確保(ゴールデンウィークまでで実質完了)

第2段階:経済的基盤の確保

第3段階:?????

 
2.名取での物資配給の事例
 沖縄の学生には申し訳ないが、本日の某企業の活動は、被災地の現状を何も踏まえてない活動だったといわざるを得ない。全体として活動に手ごたえを感じることができなかったことからも、このようなキツイ発言もある程度任用されるのではないかと思われる。上述したように、支援物資の配給、つまり、衣食住の確保の一助は、第一段階であり、現状で求められているニーズとは根本的に異なるからである。
 
文句ばかり言ってもなんの生産性のないので、仮設住宅に暮らしている元農家の方と約1時間10分間聞いたことと、南三陸町における経済的基盤の対比の考察をここに記します。

 9月4日に活動した名取の仮設住宅は、仙台空港周辺に経済的基盤を持つ農家の方の集まりとのことである。地域の特徴として、農地が砂地であることから、植物の根っこが深く張ることができ、かつ抜きやすい(収穫しやすい)という特徴を持っていたようである。それを活かし、農家の方々は野菜の生産を主流としており、主に仙台市内向けにチンゲンサイ等の出荷を行っていた。ちなみに、仙台のチンゲンサイのほとんどがこの地域からだそうである。

 話をしてくれたおじさんは、身寄りが本人と子の男兄弟しかなく、農業が生きがいであったという(土作り、栄養素、農業問題等熱く語っていただいた)。しかし、ビニールハウス(一棟につき300万円らしい)を含む1000坪もの農地は、すべて津波で壊滅してしまい、生きる希望がなくなってしまったという。

 震災以降、生活基盤がなくなってしまった方は、仮設住宅に入居し、支援物資の配給を受け、「一見」生活基盤は確保されているようにみえる。この仮設住宅の現状は、支援物資がすでに飽和状態であるものの、支援物資が置かれている集会所にものがなくなると、ボランティア団体の方が隙間なく支援物資を置いていくそうである。

また、戸別訪問の支援物資も断るわけにもいかず、一応受け取るものの、仮設住宅の内部が狭いことから置く場所がなくて困っているというのが全体の実情だそうである。

ここで問題なのは、4軒に聞いてみる限り、本当に必要な支援物資はこないと暗に言うことである。つまり、義捐金が配分が一番重要であり、切望しているものの、なされていないということである。
話を聞く限り、現金が必要な理由として、?仮設住宅の生活維持費、?経済基盤建て直しの費用、?震災関連の費用の3つであると考えられる。

まず、一つ目の?仮設住宅の生活維持費とは、具体的にいえば水道光熱費である。仮設住宅入居の農家の方は無収入にもかかわらず、名取市の仮設住宅では水道光熱費が実費(合計月8000円)かかるとのことである。そのため、エアコンがついているものの、つけることができず、昼間は38度にもなる仮設住宅の中で耐えるしかないそうである。

二つ目の?経済的基盤の建て直しの費用とは、農家の収入源である農地の修復である。特に、この地区の農家は河口にあり、地盤沈下で海水が溜まっていることからポンプ(一台300万円相当)が必要だそうである。しかし、園助成金はないため、農家の方何世帯かが共同購入している状態であるという。
ここで、南三陸町や気仙沼では、船一隻でもあれば海で金が稼げる、つまり、支援がしやすいことである。そのため、テレビでも復興の象徴として大きく取り上げられることも多い。第3次産業も同じである。ヒトとものがあれば収入が得られるのである。

しかし、農地は経営資源としての特性上、代替不可能であり、投資の継続が重要である。これは第2次産業と似ている。しかし、企業規模が零細であり、支援の手が届いていないことから、農業の建て直しはすでに遅れがちであり、宮城の農業、ひいては宮城の経済に大きな損害を与えているといえる。

3つ目の?震災の関連費用とは、主に身内への費用である。特に必要だといわれたのは、夏服の喪服である。そもそも喪服自体が津波で流出したものの、他人に借りるわけにも行かず、自己負担で購入し、生活がさらに苦しくなるケースが多発したという。

ここで問題なのは、今回の活動もそうであるが、今回の活動の内容は、支援物資の配給、つまり「第一段階の衣食住の確保」ということである。換言すれば、本当に求められている第二段階の経済的基盤の確保を無視していることになる。
そもそも、支援物資はゴールデンウィーク明けから飽和状態であり、支援物資はすでにあまり必要ではない。さらに、冬服ばかり支給されて、肝心の夏服が支給されなかった等の実情から、本当に必要な支援物資は支給されていない、きつい言葉で言えば、「善意の押し売り」「ありがた迷惑」になっているといえる。

 では、なぜこういう状態になるのか。本質的な理由として、「被災者のため」という言葉ですべて正当化していることであると考えられる。「被災者のため」というのは魔法の言葉で、何でも理由付けができてしまう。支援物資の配給も「被災者のため」であるので理由付けはできるが、何の解決にもなっていない 

 その本質から、?情報開示の不足、?マーケティングミス、?被災者心理の理解不足、?地域特性(血縁、家柄、遠慮の仕方等の宮城特有のイナカ思考)の理解不足等の派生論点が生じてくるとも考えられる。
そうとはいえ、やみくもに被災者の方に聞いて要求は何かを聞き出すのも適切ではない。自分が逆の立場で、被災して家が流され、知らないヒトが何回もやってきたら、どう感じるであろうか考えてみるもの一項であろう。

3.むりやりまとめ
ここで、色んなやり方があると考えられますし、私なりの考え方もありますが、震災から半年を前に、ボランティア、被災地支援のあり方も変化していることは今日の経験からも明らかです。このことや今回の事例も踏まえて、皆さんと議論できる場があればよいかなと思います。

みまもり隊に参加して日が浅い私が言うのも難ですが、いろんな参加者の声を聞いてみると、言わない(言えない)だけで、みまもり隊も変わるべきところもありますし、守るところもありますし、いろいろと議論の余地はたくさんあります。こういう議論がメンドーだと思ったらそれまでですが。

蛇足ですが、この文章は30分たらずで書いたので低クオリティだし無駄に長文ですが、なにとぞご容赦くださいませ。

また、この文章はあくまで私見であり,みなさまの活動になんら制約を加えることを目的としたものではないことを,ご留意いただきたいと存じます。

コメント(5)

?沖縄の人たちのボランティアに関して
沖縄の方々とのボランティア企画の土台は某企業の方が用意してくれたことから、木村さんが責任を負う立場ではないことを重々承知しております。言葉足らずで申し訳ありませんでした。
あえて責めるとしたらその某企業の方ですが、前回も仮設住宅支援したと言っているにもかかわらず、結局現地の話(本音)を聞かず、ニーズを汲んでいない支援をしている姿に対し、悪い意味で感情的になってしまいました。

そのなかで、あえてもともと空気の読めない私でも、空気読めない発言しちゃったなって思うくらい、きつい発言を含む超長文を書いた背景として、?いい加減に気付いてほしいという思いと、?この状況を放置し看過しておくことは、みまもり隊の理念に反する、と考えたからです。

 都合よく理念を持ち出したよう見えたら申し訳ないですが、みまもり隊の理念は責任のあり方という観点から考えると非常によくできており、具体的には「被災地でのボランティアを行うことで、地域の方々が希望、安心感を得る手助けをすること。 そして皆様が震災復興に向けて、未来へと歩んでゆく姿を、これから『みまもる』こと」と書かれています。

 しかし、被災者の需要とボランティアのサービスの供給が不整合な状況を放置しておくと、最初の超長文にあげたように被災者に希望、安心感が生まれにくくなることから、被災者支援の妨げにもなりかねず、ひいては全体として復興の妨げになりかねないと考え、みまもり隊の理念にも、復興のあり方にも反することから、あえて書かせていただきました。某企業の方はここをみていることに期待していることもありますが。

?質が担保された情報開示の必要性
そもそも、被災者の需要とボランティアによるサービス供給のギャップが生じる原因として、一定の質が担保された情報開示の不足が考えられます。端的にいうと、適切な情報がないから適切な需要が把握できず、適切な供給が行なえないということです。経済学でいういわゆる情報の非対称性、レモンの市場という考えと似ています。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110324/358698/?ST=tousei
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110403/359041/

これを解決するにはどうしたらいいの?と続けたいのですが、ここで議論すると自己の意見の押し売りになってしまうし、そもそも線引きの観点からここで議論するのは妥当ではないので、ここで一旦幕を引きます。

ただ、私事ですが、この活動のおかげで、私が約6ヶ月間に渡って悩んでいたことの解決の糸口が見えたので、非常に有意義でした。このような機会を設けていただいたことに感謝、感謝です。


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