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公開前の映画情報コミュのオーケストラ!

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<10年試写会日記24>
「オーケストラ!」 Le Concert
 2010年4月17日、Bunkamura ル・シネマほか公開
 09年フランス  ギャガ配給
 上映時間:124分  日本語字幕:関美冬
 監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
 出演:アレクセイ・グシュコフ、ドミトリー・ナザロフ、メラニー・ロラン
    フランソワ・ベルレアン、ミュウ=ミュウ、ヴァレリー・バリコフ、アンナ・カメンコヴァ
    ライオネル・アベランスキ、アレクサンダー・コミッサロフ、ラムジー・ベディア
 http://orchestra.gaga.ne.jp/

<あらすじ>
かつてロシアのボリショイ交響楽団の天才指揮者だったアンドレイは、ソ連時代に解雇され、今はさえない劇場清掃員として働いている。ある日パリのシャトレ劇場から、出演できなくなった楽団の代わりの出演依頼FAXを偶然目にした彼に、とんでもないアイデアが閃いた。クビになったかつての楽団仲間を集めて偽のオーケストラを結成し、ボリショイ交響楽団代表としてパリに乗り込もうというのだ。早速元チェロ奏者のグロスマンに話を持ちかける……。
(「goo映画」より)

マイミクさんの、この作品を絶賛するコメントを読んですぐ、担当している映画コラムの筆者から「これをやりたい!」という要望が入り、急きょ観た作品。本国フランスでは「This in It」を追いやってオープニング1位を記録、日本のフランス映画祭でも観客賞を受賞しています。

クラシック音楽がテーマというと敷居が高いイメージがありますが、いやいや、笑って泣いてのエンタテインメント性たっぷりの秀作でした。

旧ソ連のブレジネフ時代に行われたユダヤ人排斥政策のせいで、楽団をクビになった元天才指揮者が主人公という設定。そういう悲しい背景とは裏腹に、物語途中まではコミカルなドタバタ劇として展開していきます。

いまやタクシー運転手や引っ越し屋、ポルノのアテレコ技術者、蚤の市の商人などに身をやつした元楽団員に声を掛け、パリの劇場関係者を騙くらかしてボリショイ交響楽団を装い、パリに乗り込む。彼らの元一流楽団員の姿と現在のギャップが笑いを誘います。

ところが、物語半ばから、アンドレイのパリ公演にはもう1つの狙いがあることがほのめかされます。様々な人々の思惑が交錯しつつ、ラストのシャトレ劇場の公演で?悲しい背景?も含めてこれらが融合され、感動的な大団円を迎える。この構成が素晴らしいし、細かい描写は避けますが、ラストのチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35」の演奏を通じて心を通わせるシーンなどは涙なくして観れません。

チャイコフスキー好きの私ですが、この曲はあまり聴いたことがなく、劇中での使われ方があまりに効果的で素晴らしかったので、慌ててCDを購入しちゃいました。今やヘビーローテーションで聴いております。

同じクラシック音楽がテーマの「のだめカンタービレ後編」と同じ初日にぶつけてくるだけの「自信作」だけあります。


私的採点:4.3点(5点満点)


                    2010年4月3日 自宅にて(サンプルDVD)

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