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公開前の映画情報コミュの「南極物語」

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「南極物語」 06年3月18日公開
  ブエナ・ビスタ配給
  監督:フランク・マーシャル
  出演:ポール・ウォーカー、ブルース・グリーンウッド
  http://www.disney.co.jp/movies/nankyoku/

1983年に公開され、当時の邦画興行収入歴代1位を記録した作品が、ディズニーの手でリメイクされました。確かにディズニー=米国が好きそうなテーマです。主演は「ワイルド・スピード」でブレークしたポール・ウォーカー。監督は「インディ・ジョーンズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや「シックス・センス」などのプロデュースで知られます。

今回の試写にあたって、事前にオリジナルの「南極物語」を観ておきました(以前見たけど全く忘れてた、と自分で思ってたけど、改めて観て"未見"だったことが発覚しました(^_^;))。その上での鑑賞だったので、両作品をじっくり比較できましたが、見事に米国民向きにアレンジされておりました。いや、感動物語というアウトラインは替えてないんだけど。

ジェリー(ポール・ウォーカー)は米国科学財団の南極基地で働くネイチャーガイド。特に犬ぞり用の8匹の犬とは見事に心を通わせていた。越冬を控えたある日、基地は猛烈なブリザードに襲われて半ば強制的に撤収することになり、ジェリーも後ろ髪を引かれる思いで、飛行機に積み込めない犬たちを残して退去する。しかし、天候が回復せず、犬たちを助けに行く飛行機が飛べなくなってしまった。極寒の白い大地に残された犬たちは主人の帰りを待っていたが、ついに鎖を引きちぎり、生きるために大自然と闘う決意をする−−。

設定や細かいところ(基地の位置づけや主人公の職業、犬の頭数:15頭→8頭、犬種:カラフト犬→シベリアン・ハスキー&アラスカン・マラミュート、などなど)の違いはありますが、愛する犬たちを残して基地を撤収する、というところまではオリジナルもリメークも同じです。

しかし、基地から離れた瞬間、ディズニー版はオリジナルとかなり違う顔を見せ始めるのです。

<以下、オリジナル&リメークともにネタバレあり>















オリジナルでは、主人公の高倉健は、引き返して犬たちを助けられないことを知ると、薬を取り出して「犬たちを殺させてください」と最後の悲痛な願いを申し出ます。それすらかなえられないと、帰国後に大学の職を辞して、犬たちを提供してくれた家庭を一軒一軒回ってお詫びする行脚の旅に出ます。不器用な健さんがセリフ少なに演じるからこそ、内に込めた悔恨の念を観客は感じ取ることができました。

しかし、ディズニー版南極物語では、主役は軽さが漂う若いニーチャンです。悩み苦しみはするのですが、気晴らしにカヤックの先生をしたり、再び南極に戻れるように金集めに必死になったりします。

この、ある意味「陰と陽」ともいえる両者の姿勢。前者は日本人受けするでしょうが、米国では受け入れられないんでしょうな。日本でもどちらに好感を持つか、好みは分かれるところでしょう。

南極に残された犬たちの描き方もまるで違います。

ご承知の通り、タロとジロの物語は実話とはいえ、誰も犬たちの南極での様子を見ていません。どうやって犬たちが過ごしたかについては推測に過ぎないのです。オリジナルでは、恐らく生き残った2頭以外の犬たちの遺体の状況からみて、こんな過ごし方をして、こうして死んでいったのだろう、というのを極力忠実に描こうとした様子が伺えます(もちろん脚色部分はあるにせよ)。

対してディズニー版では、1頭1頭にキャラクターを与え、犬の世界にストーリーを作っています。犬に演技をさせ、さらに「若手犬の成長&リーダー交代劇」まで盛り込んでいます。個人的には、「ここまでやらせんでもええやろ!」と突っ込みを入れたくなりました。そのため、犬たちのサバイバルの描き方が少ないです。物語全体をポール・ウォーカーのエピソードに主軸を置いているため、犬たち自体が映るシーンもオリジナルより少ない印象です。

この「主役は犬か、人か」という違いの最たるものは、恋愛劇が絡んでいることでしょう。オリジナルでの健さんは私生活はほとんど描かれていませんでしたが、ディズニー版では主人公の元恋人と拠りを戻すエピソードが盛り込まれています。いかにもアメリカ映画らしい、というか……。

(ここでは伏せますが、実は犬の○○○○○○も違います)

この後半の違いを見ると、この「犬が南極で生き延びた物語」に対する映画としてのアプローチがまるで違うことが浮き彫りになります。純粋に「犬たちの生命力に感動する映画」を作ろうとしたか、「犬たちを通じて人が成長する姿を描く映画」を作ろうとしたか……。















<以上、ネタバレ終わり>

これらの両者の違いは「いい、悪い」ではなく、「好みか、そうじゃないか」というレベルの話でしょう。私は一長一短に感じました。ディズニー版は、映画としての完成度(そつなくできあがったエンタテインメント)としては上だと思いますが、じんわり来る感動、という意味では足りない。オリジナルは、まるでNHKドキュメンタリーを見るような南極の環境映像のようなシーンが多く、その部分では退屈だし。

というわけで、私個人の判定は両者引き分け。

……長々と書きましたが、そう熱くなって語るほどの映画ではあるまい(笑)。あくまでディズニーお得意の「家族で見て安心」的な春休み映画とご判断ください。


私的採点:2.5点(5点満点)


                 2月24日 ブエナビスタ試写室

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