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公開前の映画情報コミュのデュプリシティ〜スパイは、スパイに嘘をつく〜

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「デュプリシティ〜スパイは、スパイに嘘をつく〜」 Duplicity
 09年5月1日、TOHOシネマズみゆき座ほか公開
 09年アメリカ  東宝東和配給
 上映時間:125分  日本語字幕:栗原とみ子
 監督:トニー・ギルロイ
 出演:ジュリア・ロバーツ、クライヴ・オーウェン、トム・ウィルキンソン
    ポール・ジアマッティ、デニス・オヘア、トーマス・マッカーシー
    キャスリーン・チャルファント、ウェイン・デュバル、カーン・ベイケル
    デヴィッド・シュンプリス、オレグ・ステファン、キャリー・プレストン
 http://duplicity-spy-spy.jp/


「フィクサー」で脚本家(「ボーン」シリーズなど)ばかりか監督としての腕も見せたトニー・ギルロイの2作目です。タイトル通り、スパイ同士の騙し合いを描いていて、原題の「Duplicity」には?二枚舌?などの意味があります。

<あらすじ>
元MI:6の諜報員だったレイは産業スパイに転身、トイレタリー業界の新興企業エクイクロム社に雇われ、最大手の老舗メーカーB&R社の動向を監視するスパイ・チームに加入する。ある日、街で浅からぬ因縁のある元CIA諜報員・クレアと再会する。クレアは表向きではB&R社に雇われ、最高機密を守る部門で働いているが、実はエクイクロム社のカリスマCEO、ディック・ガーシクがB&Rに潜入させたスパイだった…。
(「goo映画」より引用)


注目はジュリア・ロバーツのスパイぶりですが、さすがに衰えましたね、間もなく42歳じゃ、しょうがないか。けど、今作では、その微妙な?疲れ具合""くたびれ感"が、作品の雰囲気に合ってました。こういう騙し騙されの作品は、イキのいいバリバリの女スパイより、こういうキャラの方が似合う気がします。

それにしても、そのスパイ合戦の内容は、「いくら何でもここまでカネと手間をかけて産業スパイをやんねぇだろ!」というド派手なものでした。ライバル社の駐車場をモニターしたり、所員の旅行履歴やポルノ番組の視聴記録まで調べて研究が行われている研究所を探り当てたり、他社のコピー機に細工をして、その発信する電波からコピーの内容を盗み見たり……。

そのあまりの大がかりさに、リアリティーが損なわれてしまっている気がして、つい眉ツバで見てしまいました。「映画なんだから……」と言われればそこまでだけど、「新製品の開発の陰では、こんな虚々実々の騙し合いが……」と現実感を持たせた方が得のような気がするのですが……。

最近、同じように騙し騙され……の話では「ワールド・オブ・ライズ」がありましたが、そっちの方は国際社会における国益という「巨大で闇に包まれた世界」という背景の中で、不思議なリアリティーがありました。けど、こっちの方は、たかが(と言っちゃ失礼だけど)、ボディケア&トイレタリー製品ですからね。なんか、中学生の抗争に大陸弾道弾を持ち出しているようなイメージ。「昭和歌謡大全集」か。

それに、これもネタバレ禁止系映画だけど、オチが完全に読めてしまいました。もう、この手の作品はすっかりネタ切れなのか!?

話が進んでいくうちに生じる疑問を、突然「今から○カ月前−−」と突然過去を振り返ることで解消していく構成も親切だけど、話が少々ややこしいんだから、もう少しシンプルな構成でもよかったかな?

そういう話の大筋はともかく、トニー・ギルロイの脚本と演出はなかなか楽しめました。セリフの使い方が粋だし、シャンパンのコルクとかパスポートといった小道具の使い方など、細かいディテールがうまい。初監督作「フィクサー」でも汗取りパットの使い方に唸りましたが(笑)、脚本家として腕を磨いてきただけに、そういう部分は一流ですね。


私的採点:3.0点(5点満点)


             09年3月25日 スペースFS汐留

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