ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

公開前の映画情報コミュのザ・バンク 堕ちた巨像

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「ザ・バンク 堕ちた巨像」 The International
 Columbia Pictures/Relativity Media
 09年4月4日、丸の内ピカデリーほか公開
 09年アメリカ  ソニー・ピクチャーズ配給
 上映時間:117分  日本語字幕:松浦美奈
 監督:トム・ティクヴァ
 出演:クライヴ・オーウェン、ナオミ・ワッツ、アーミン・ミューラー・スタール
    ウルリッヒ・トムセン、ブライアン・F・オバーン
 http://www.sonypictures.jp/movies/theinternational/


違法取引を行う巨大国際銀行と、それを追うインターポールのせめぎ合いを描いた金融サスペンスです。

私のトップページに載っている各年のベスト3中、「トゥモロー・ワールド」「シューテム・アップ」で出演しているクライヴ・オーウェンと、「21g」「キング・コング」のナオミ・ワッツが共演するのですから、「これは観るっきゃない!」と試写に出かけました。監督は「ラン・ローラ・ラン」「パフューム/ある人殺しの物語」など。

<あらすじ>
インターポール捜査官のサリンジャーは、ニューヨーク検事局のエレノアと共に、国際メガバンクのIBBC銀行の捜査を続けていた。内部告発をしようとした銀行幹部との接触のためにベルリンを訪れたサリンジャーだが、検事局員を目の前で殺され、また告発者も事故死に見せかけて殺されてしまう。証言を得るためミラノを訪れたサリンジャーとエレノアは、軍事メーカーの社長から銀行が武器取引に関与していることを聞きだすが…。
(「goo映画」より引用)

「ここまでやっちゃ、マフィアと同じじゃないの!?」とツッコミを入れたくなる少々荒っぽい展開ですが、それなりに手に汗握る面白さでした。

この作品は、91年に経営破たんしたBCCI(バンク・オブ・クレジット・アンド・コマース・インターナショナル)がアングラマネーを手がけていた、という実際に起きたスキャンダルを基に製作されたもの。銀行にとって少しでもデメリットがあると思えば、それに絡む人物が次々と消されてゆく。それを暴こうとしても、「国際社会すべてグルなのだからできっこない」と嘯く銀行首脳。権力犯罪が絡むサスペンスでは定番の展開で、実話が基と言えども、映画だから許される荒唐無稽さといえるでしょう。

「実際の銀行でもこういうことやってるのかなぁ」とあらぬ想像を巡らせれば、今の金融危機にあえぐ国際メガバンクの姿と重ね合わせて、「ザマァミロ」という感もあり、哀れでもあり。

詳しくは書かないでおきますが、ほろ苦で"大人テイスト”のラストがよかった。甘ったるいエンディングに収まることなく、全体を引き締めています。

また、後半の見せ場であるニューヨークのグッゲンハイム美術館での銃撃戦は迫力満点。白い螺旋階段状の回廊に次々と蜂の巣のように穴が開いていくのは、もったいなさと同時に爽快感も覚えました。同美術館と同じセットを作って銃撃戦を撮影したというから、もう壊し放題(笑)。美しいものが壊れゆく、ある種の美学のようなものを感じました。

クライヴ・オーウェンは一層渋さを増していい味を出しています。ナオミ・ワッツは私と1歳違いと思えないほどキュート。モニカ・ベルッチと並んで「惜しみなく脱ぐサービス満点女優」と称されていますが(称しているのは私だけ!?)、今作は出産直後とあって、残念ながら脱ぎはなし。出産のせいか、心なしか顔がふっくらし、表情が柔和だったのが印象的でした。


私的採点:4.0点寄りの3.5点(5点満点)


         09年3月3日 ソニー・ピクチャーズ試写室

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

公開前の映画情報 更新情報

公開前の映画情報のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング