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公開前の映画情報コミュのブロークバック・マウンテン

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「ブロークバック・マウンテン」06年春(3月?)公開予定
  ワイズポリシー配給
  監督:アン・リー
  出演:ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール
  http://www.wisepolicy.com/ (配給元サイト)
  http://www.brokebackmountain.com/(英文公式サイト)

ヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞、ゴールデングローブ賞でも7部門にノミネートされ、来年のオスカー主要部門を総ナメするんじゃないか、とウワサされる話題作です。早いうちに、と思って年内に見てきました。案の定、狭い試写会場は開始20分前に満席。通路の階段に座る「座布団席」まで登場しました。

テーマは何と「カウボーイの同性愛」。監督は「ハルク」で大ゴケして、本人曰く映画界から一時「干された」アン・リー。出演は「ブラザーズ・グリム」でマット・ディモンの弟役だったヒース・レジャーと、「ジャーヘッド」「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」と話題作公開が目白押しのジェイク・ギレンホール。その他、アン・ハザウェイ、ミッシェル・ウィリアムズなど。

時は1963年。ロッキー山脈が縦断し、夏でも雪が降るような米国北部・ワイオミング州。20歳のイニスとジャックは、農場の期間労働者募集に応募して出会い、2人1組で羊の放牧管理をすることに。最初はぎこちない関係だったが、壮大で美しいブロークバックマウンテンの自然の中で長期間テント生活をするうちに打ち解け、ある夜「禁断の関係」を結んでしまう。労働期間が終わって2人は離れ離れになり、それぞれ家庭を持つ。しかし、ジャックはイニスのことを忘れられず、手紙を送って4年ぶりに再会する。以来、家族に内緒で定期的に逢瀬を楽しむようになるのだが……。

話の主軸は「同性愛」ですが、そこに描かれてるのは、肉体関係こそあるものの、完全に「男と男の純愛」です。片方の男性を女性に置き換えても十分成立するようなストーリー。

それを興味本位で雑に描いてしまうと、ひどく安っぽい映画になってしまうのと思うのですが、出会ってからエンディングまで約20年間の、2人が愛を育んでいく様子をとても丁寧に描いています。

カウボーイで口数が少ない(!?)せいか、交わされる会話は非常に少ないです。不必要と思われるエピソードやカットはほとんどないと思われます。それでいて2時間14分の上映時間。濃密な描かれ方のほどがわかります。

愛のぶつけ方も不器用です。寡黙で自分の気持ちの表現方法に悩むイニスと、直情的で思いのたけを率直にぶちまけるジャック。心を通わすのが殴り合いだったり(笑)、熱い接吻を交わすシーンも襟首引っつかんで引き寄せる(爆)。

ジャックは「会える機会が少なすぎる」とイニスに食ってかかり、イニスはイニスでジャックから最初にもらった手紙を大切に持っていたりする。まるで高校生の恋愛のようです。

私はノンケなので、片方を女性に置き換えることで理解するよう務めましたが(笑)、対象を男女ではなく男性同士にすることで、目新しさとピュアさを強調した印象を持ちました。こういう映画は男性より、むしろ女性向きじゃないかなぁ。

あ、念のため書いておきますが、男性同士の「絡み」のシーン、ありますからね。(^^ゞ 男女の絡みもあります。

ヒース・レジャーは「ブラザーズ・グリム」のユニークな弟役から一転、寡黙な男を熱演。ジェイク・ギレンホールは、相変わらずあの独特の眉とクリクリ眼でヤンチャな男っぷりを見せます。

台湾生まれのアン・リーがカウボーイ映画とは意外ですが、まあ、メインテーマが違うから……。「ハルク」の不評は完全に払拭した感じですね。

ゲイ映画がオスカーを受賞すれば初の快挙だそうですが、他のライバル(「ミュンヘン」「ウォーク・ザ・ライン」「クラッシュ」など)がみな地味だから、こういう作品に賞を与えて話題づくりにしそうな気が……。

私的採点:3.5点(5点満点)


                  12月22日 映画美学校第二試写室

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