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公開前の映画情報コミュのミスト

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「ミスト」 The Mist
  08年5月10日、有楽町スバル座ほか公開
  07年アメリカ  ブロードメディア・スタジオ配給
  上映時間:125分  日本語字幕:松浦美奈
  監督:フランク・ダラボン
  出演:トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローリー・ホールデン
     アンドレ・ブラウナー、トビー・ジョーンズ、ウィリアム・サドラー
     ジェフリー・デマン、フランシス・スターンハーゲン、ネイサン・ギャンブル
  http://www.mistmovie.jp/


「ショーシャンクの空に」「グリーン・マイル」を送り出したスティーヴン・キング原作、フランク・ダラボン監督コンビの第3作目です。なかなか試写の日程が合わず、見そびれかけていたのですが、「その2作のイメージを壊す珍品モノ」「『ドリームキャッチャー』系のモンスター映画」(すでにあちこちで語られてるから、書いちゃっていいよね?)との前評判を聞く一方、「いや、予想以上によかった」との声も聞くので、真偽を確かめるために最終試写に駆けつけました。

アメリカ・メイン州の田舎町。記録的な嵐が吹き荒れた翌朝、主人公のデヴィッドは買い出しのために、小さな子供ビリーを連れて近所のスーパーに出かける。買い物を終えようとしたその時、突然、町が濃い霧に包まれ、そこに血を流した老人が駆け込んできて、「霧の中に何かがいる!」と叫ぶ。初めは信じなかったスーパーの客たちは、設備の様子を見るために外に出た店員が謎の生物に襲われ、霧の中を出て行った人が血まみれになる様子を見て、パニックに陥る。何とか生き延びようと考えるデヴィッドら一部を尻目に、狂信的な宗教信者が「これは神の裁きだ! 生贄を捧げよ!」と叫び、徐々に支持を集めてゆく−−。

ただの悪趣味モンスター映画という事前に聞いた話は、自分の中では物語半ばで覆りました。モンスターはあくまで記号的なもので、密室でありえない状況に置かれた人々が徐々にエゴと弱さを露呈してゆく、なかなかよくできたドラマである、と。狭い町で顔見知りだったもの同士が少しずつギスギスし始め、キリスト教原理主義福音派の信者に扇動されて「神を信じない罪深い者を生贄に」と叫びだす、集団心理の恐ろしさを上手に描いています。

……と、冷静に見ていられたのは、ラスト10分まででした。

















〜以下、ネタバレあり〜


見終えて、「こんな救いのないラストって……」と叫びそうになりました。

最後、主人公たちは狂信的信者たちを振り切って、霧の中を敢然と出てゆくのですが、私は勝手にそれを「逆・出エジプト記」のようなイメージで見ていました。それをあっさり覆すラストシーン。チラッと映る人が示している結果。これが信者たちが叫んでいた「神の裁き」なのか。監督は「●●●する者は救われる」と描きたかったのか。私は混沌の海に投げ出されたかのように、しばらく考え込んでしまいました。

これ以上バラすと、もう映画を見る意味がなくなってしまうので書きません(キングは「ラスト完全ネタバレさせた者は絞首刑!」と言っているので(^_^;))。自分の中でも、監督が描きたかったものに対する確たる結論は出ていません。ただ、個人的にはすごーく「生理的にいや〜な気分」にさせられる結末でした。


〜以上、ネタバレあり終わり〜



















原作とは違い、ダラボン監督の提案で、キング了解のうえでオリジナルに撮られたそのラスト15分は、見る者の心に突き刺さり、惑わせ、考えさせます。「映画史上かつてない、震撼のラスト15分」というコピーは、あながち外れではないでしょう。日本人でさえそう思うのですから、キリスト教が身近な西欧では、衝撃は相当なものだったと思います。

なお、公式サイトで見られる日本版の予告編では「霧の中の何か」は遠景でチラッとしか映っておりませんが、オリジナルの方ではしっかり映ってますので、手っ取り早く見たい人はコチラを→http://www.youtube.com/watch?v=EP-MHO_M6ik



私的採点:作品のデキは4.0点でいいと思うんだけど、好き嫌いで言うと生理的に……1.5点(5点満点)


                4月30日 京橋テアトル試写室

コメント(2)

に、日記とどちらに書いたらいいのだろう、と悩みつつこちらに。

スティーヴン・キング原作、フランク・ダラボン監督コンビは好き
なのですよ、この2作とも。私のベスト映画に入るくらいなのですが、
これはどうしようかな涙

と言うのも怖い映画は大の苦手で観られないのです。でもこの2人の
コンビだし、原作読みましたが、それと違うラストだと言うし!
ダラボン監督は、もともとホラーやスプラッタ畑の人だそうですね。
それを抜け出したくて造ったのが「ショーシャンク〜」だったでそうで。

と言うことは、監督の本領発揮なのかな〜…迷います。
「物語半ばで覆りました」と言うことですが、怖いシーンって
たくさんありますか?それより精神的な怖さのほうが大きいですか?
集団心理の怖さって、ちょっと「宇宙戦争」みたいな感じですか?
うう、観てみたいけど…悩みます。
> 美保さん
プレスなどによると、最初にキング作品を作る時に
「ショーシャンク」と「ミスト」のどちらにしようか、と迷った挙げ句、
「ショーシャンク」になったらしいですよ。
もともと「ミスト」は彼の第一志望だったらしいし。

私はあまりクリーチャー系に怖さを感じない方なので、
今作はそれは「怖い」とは感じませんでした。
人が内臓出しながらわしわし食われる、みたいなシーンはほとんどなかったし。

> それより精神的な怖さのほうが大きいですか?
私はむしろそっちの方ですね。
監督も「集団心理の恐怖を描きたかった」見たいな事を言ってますし。

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