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公開前の映画情報コミュのクローバーフィールド/HAKAISHA

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「クローバーフィールド/HAKAISHA」  Cloverfield
  08年4月5日、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか公開
  08年アメリカ  パラマウント配給
  上映時間:85分  日本語字幕:戸田奈津子
  監督:マット・リーヴス
  出演:マイケル・スタール=デビッド、マイク・ボーゲル、オデット・ユーストマン
     リジー・キャプラン、ジェシカ・ルーカス、T・J・ミラー
  http://www.04-05.jp/

米国で「トランスフォーマー」の公開初日に、タイトルなしでいきなり流れたこの予告編。
http://www.youtube.com/watch?v=IvNkGm8mxiM&feature=related
そして、首のもげた自由の女神像をモチーフにしたポスター。以来、全米で話題を巻き起こし、日本でも「謎の映画」として注目の的だった作品です。製作は「エイリアス」「LOST」など全米テレビドラマで一躍人気を得て、「Mi:3」の監督にも抜擢されたJ.J.エイブラムス。

「ニューヨークを突然襲ったある事件を、家庭用ビデオカメラで偶然撮影した映像」
という設定で、全編手持ちによる手ぶれのひどい映像。全米公開時には車酔いと同じ症状を訴える人が続出し、「全く新しいタイプのアトラクションタイプの映画です」などの注意書きまで貼り出されました。

この手の映画でネタバレするわけにはいかないので、ざっとあらすじのみ記しておくと……。

日系企業に勤める青年が日本に赴任することになり、その送別パーティーが開かれている最中、突如大音響がニューヨークの街を包んだ。皆が屋上に上がると、遠くで火の玉が膨れ上がり、瓦礫が飛んでくる。慌てて避難する人たち。路上に出ると、何と自由の女神の首が遠くから飛んできて、路面を転がり、車をなぎ倒した。一体、何が起こったのか……。

というのが冒頭の予告編ですね。その後、主人公たちは、ニューヨークの街を蹂躙する"アレ"(劇中で頻繁に登場する代名詞)から逃れながら、ビルに閉じ込められた主人公の彼女を助けに向かうのです。それらは断片的な映像として、予告編第2弾で見ることができます。http://www.youtube.com/watch?v=hfXUqXg7LHE

さてさて、映画のデキですが、私の率直な印象は、

「この手の映画の割には、予想以上によくできている」

というものでした。
「素人が撮った謎の映像」という設定のものだと、見終えて「何じゃらホイ」というものがありがち。代表例が「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」ですが、一応、この作品は映画の中で物語は完結していて、「ブレア」のような残尿感は残りません。わずか85分という尺の中で、前半20分をかけてじっくり登場人物の性格付けや人間関係を描いていて、その後の65分のジェット・コースターのような展開も違和感なく受け入れられます。さらに、家庭用ビデオのファインダーを通した映像は、常に登場人物と同じ視線、視野なので、主人公たちと一緒に行動しているかのような錯覚にとらわれるのです。その65分は90分以上に感じられるほど、濃密。

そして、CGと判別しにくい夜の映像とはいえ、NYの街が蹂躙されるド迫力の映像。ブレブレの手持ちカメラだからこそ「アレ」がほとんどファインダーに映らない「チラリズム」効果も秀逸。

あえてイメージに近い作品を挙げれば、「新世紀エヴァンゲリオン」。「エイリアン」に近い部分も若干あり。

やはり、この作品が大きな話題を呼んだのは、ネットを使ったメディア戦略の勝利といえるでしょう。
先の予告編を流したうえで、映画の軸となる情報をマスコミなどにほとんど流さず、一方でネットで様々な情報というか"謎"を撒き散らしました。

●全米公開日(08年1月18日)のURLを入力すると、こんなサイトが表示され、
  http://www.1-18-08.com/
 (写真をマウスで輪を描くようにドラッグすると、写真が裏返ります)
●主人公が赴任する予定の日系企業の公式サイトが用意され、
  http://tagruato.jp/
 (吉田ガヌ社長って……怪しすぎ!)
●その企業が作っている飲料水のサイトや、
  http://www.slusho.jp/
 (このドリンクは「エイリアス」にも登場するそうですね。中に入っている成分が謎のカギ!?)
●さらに、その企業の活動に反対する環境保護団体のサイトまで作られ、
  http://tidowave.com/
●あげく、その日系企業が起こした事故の架空ニュースまでYouTubeにアップされ…。
  http://www.youtube.com/watch?v=v5Lvl7FORI8

それが様々な憶測を呼び、話題が沸騰した−−。こういう"仕掛け"に踊らされて楽しめちゃうんなら、この作品はアリだと思います。

一方、いくらお話が完結しているといっても、この映画本編だけでは謎がたっぷりと残されます。また、「謎を撒き散らすだけ撒き散らして……どうせ続編や派生作品狙いでしょ」という"狙いすぎ"の印象を持つ人も多いと思います(事実、もう第2弾の製作がスタートした、というニュースが流れましたし)。謎が謎のまま終わることに不満を覚えたり、狙いすぎに胡散臭さを感じる人は、恐らく評価が低くなることでしょう。

さて、採点が難しい。踊らされて楽んじゃってる自分がいる一方、覚めた目で見る自分もいます。前者なら4.5点でもおかしくないし、後者なら2.5点くらい。とりあえず、今回はその中間くらい、ということで。


私的採点:3.5点(5点満点)


                  3月26日 パラマウント試写室

コメント(4)

最初は興味があったのですが「ブレア・ウィッチかあ…」と
思って一気に観る気を失くしていました。
でもちょっと違うなら観に行こうかな…。

今朝、「とくダネ」でメイキング映像が流れ、『手持ちの
カメラに見せているけど、もちろん、映画用のフィルムで
撮影している。それをどう撮っているかと言うと…』と
いうのをやっていておもしろいなと思いました。
> 美保さん
映像的には「ブレア」風ですが、アレみたいに「何も映ってない」のではなく、
色々ドラマが展開されているので、ちゃんと楽しめる作りにはなっています。

> 手持ちのカメラに見せているけど、もちろん、映画用のフィルムで撮影している
プレス読むと、なんか色々工夫したみたいですね。
役者を撮ってるカメラの後ろにハンディを持ってる役の役者を立たせたり、
役者自身にカメラを持たせたり……。
観てきました。でもネタバレはダメですよねあせあせ
なので純粋な感想を。

正直、ちょっと期待しすぎちゃったかなあ、と思いました。
サンダーさんのおっしゃる通りで私は評価が低めです。

「ブレア〜」があまりにもモヤモヤだったので、この映画は
ちゃんとラストまでexclamation & question と思ってしまったのですが、
「2」の製作が行われているようなので、謎はそれで解明
されるということなんでしょうかうまい!

ジェットコースターはもともと大好きなので酔いはしません
でしたが、あちこちに画面が飛ぶので目が疲れました…。
マイナス評価ですみませんあせあせ(飛び散る汗)
> 美保さん
そういう感想も出てくると思ってました。
恐らく、楽しめる人と楽しめなかった人がハッキリ分かれる作品だろうなぁ、と。

> この映画はちゃんとラストまで
ラスト近くに一応、明らかにされてはいましたよね。
もちろん「なぜ」「どうして」などは一切???でしたけど。

> マイナス評価ですみません
謝る必要は全くないですよ〜。
映画は10人いれば10通りの評価が出て当たり前だと思いますので。

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