「プラダを着た悪魔」 The Devil Wears Prada
06年11月18日公開
20世紀フォックス配給
監督：デヴィッド・フランケル
出演：メリル・ストリープ、アン・ハザウェイ、
エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ
http://
ファッション誌の猛烈女性編集長のアシスタントになった女性の奮闘ぶりを描いた、全米でベストセラーになった小説の映画化です。原作者のローレン・ワイズバーガーは「ヴォーグ」誌に勤めていたことから、モデルはヴォーグ誌の名物女性編集長アナ・ウインターだとのウワサ。その女性編集長にメリル・ストリープ、監督は「セックス・アンド・ザ・シティ」を手がけています。ちなみに、日本版ポスターは日本オリジナルで、足モデルは押切もえ。
大学で学内新聞の編集長を務め、ジャーナリストを夢見てニューヨークに来たアンディは、女性なら誰もが憧れる人気ファッション誌「ランウェイ」のスタッフに採用される。彼女が就いたのは、カリスマ編集長ミランダのアシスタントだが、それはこれまでに何人もがクビになっている恐怖のポストだった！ 高いファッションセンスを求められ、有無を言わさない困難な要求、24時間鳴り続ける呼び出しの携帯電話……。恋人との時間も持てないアンディは、"理想と現実"の間で揺れ続ける−−。
先に観た知人が、こうのたまっていました。
「これは戦争映画だ！」
見て、なるほどと納得。ノンビリとした雰囲気が一変、編集長の出社とともにスタッフが"戦闘配置"につき、編集部が"戦場"と化す。スタッフは編集長にケチをつけられぬよう、色とりどりの"戦闘服"を身にまとい、公私の区別なく24時間常に"戦闘態勢"を整えとかなければならない……。まぁ、マスコミの職場なんて、どこも似たようなものだと思いますが、それを誇張し、面白おかしく描いています。
頭はキレるけど野暮ったい主人公が、徐々にファッションセンスを身につけて美しく変貌してゆくが、仕事の忙しさと反比例して恋人と疎遠になって……。恋に仕事に悩む女性を描いた映画の定番的ストーリーです。しかし、ショーのように目まぐるしく変わるファッションと、それを追う身軽なカメラワーク、アップテンポの音楽が、ベタな展開を補ってくれています。特にラストは爽快そのもの！
それを横から支えるのが、俳優陣の演技です。メリル・ストリープは、カリスマ編集長にしては若干トウが立っている気がしますが、演技が冴えまくり！ 彼女のおかげで点数１点アップ。
アンディ役のアン・ハザウェイは「お姫様女優」から一皮向けた感じでしょうか。ヌードも披露した「ブロークバック・マウンテン」で新境地を開拓したか。美人系の顔の中に、少しタレッとした目……個人的には最近気になる女優さんの１人です。それにしても彼女、頭ちっちゃいですねぇ。10頭身くらいある感じがします。
ミランダの片腕・ナイジェル役のスタンリー・トゥッチも、「Shall we Dance?」「ターミナル」などに続き、なかなか個性的な役を演じていて、いい役者さんです。
もちろん女性向きの映画ですが、男性も十分楽しめる作品だと思います。何しろ、ファッションやブランドには全く無関心の私でさえ、気分よく試写室を後にできたのですから。
私的採点：4.0点（5点満点）
10月24日 20世紀フォックス試写室
06年11月18日公開
20世紀フォックス配給
監督：デヴィッド・フランケル
出演：メリル・ストリープ、アン・ハザウェイ、
エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ
http://
ファッション誌の猛烈女性編集長のアシスタントになった女性の奮闘ぶりを描いた、全米でベストセラーになった小説の映画化です。原作者のローレン・ワイズバーガーは「ヴォーグ」誌に勤めていたことから、モデルはヴォーグ誌の名物女性編集長アナ・ウインターだとのウワサ。その女性編集長にメリル・ストリープ、監督は「セックス・アンド・ザ・シティ」を手がけています。ちなみに、日本版ポスターは日本オリジナルで、足モデルは押切もえ。
大学で学内新聞の編集長を務め、ジャーナリストを夢見てニューヨークに来たアンディは、女性なら誰もが憧れる人気ファッション誌「ランウェイ」のスタッフに採用される。彼女が就いたのは、カリスマ編集長ミランダのアシスタントだが、それはこれまでに何人もがクビになっている恐怖のポストだった！ 高いファッションセンスを求められ、有無を言わさない困難な要求、24時間鳴り続ける呼び出しの携帯電話……。恋人との時間も持てないアンディは、"理想と現実"の間で揺れ続ける−−。
先に観た知人が、こうのたまっていました。
「これは戦争映画だ！」
見て、なるほどと納得。ノンビリとした雰囲気が一変、編集長の出社とともにスタッフが"戦闘配置"につき、編集部が"戦場"と化す。スタッフは編集長にケチをつけられぬよう、色とりどりの"戦闘服"を身にまとい、公私の区別なく24時間常に"戦闘態勢"を整えとかなければならない……。まぁ、マスコミの職場なんて、どこも似たようなものだと思いますが、それを誇張し、面白おかしく描いています。
頭はキレるけど野暮ったい主人公が、徐々にファッションセンスを身につけて美しく変貌してゆくが、仕事の忙しさと反比例して恋人と疎遠になって……。恋に仕事に悩む女性を描いた映画の定番的ストーリーです。しかし、ショーのように目まぐるしく変わるファッションと、それを追う身軽なカメラワーク、アップテンポの音楽が、ベタな展開を補ってくれています。特にラストは爽快そのもの！
それを横から支えるのが、俳優陣の演技です。メリル・ストリープは、カリスマ編集長にしては若干トウが立っている気がしますが、演技が冴えまくり！ 彼女のおかげで点数１点アップ。
アンディ役のアン・ハザウェイは「お姫様女優」から一皮向けた感じでしょうか。ヌードも披露した「ブロークバック・マウンテン」で新境地を開拓したか。美人系の顔の中に、少しタレッとした目……個人的には最近気になる女優さんの１人です。それにしても彼女、頭ちっちゃいですねぇ。10頭身くらいある感じがします。
ミランダの片腕・ナイジェル役のスタンリー・トゥッチも、「Shall we Dance?」「ターミナル」などに続き、なかなか個性的な役を演じていて、いい役者さんです。
もちろん女性向きの映画ですが、男性も十分楽しめる作品だと思います。何しろ、ファッションやブランドには全く無関心の私でさえ、気分よく試写室を後にできたのですから。
私的採点：4.0点（5点満点）
10月24日 20世紀フォックス試写室
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