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震災地域の外出支援ボランティアコミュの拡散希望・継続的なボランティアを関西から実践される友人の南相馬市でのボランティア報告です。

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拡散希望・継続的なボランティアを関西から実践される友人の南相馬市でのボランティア報告です。


友人が関西からボランティアで南相馬市に通いながら見た現状への思いをそのまま掲載させていただきます。



南相馬市と南相馬市立病院の状況について説明します。

南相馬市の人口は、震災前は71,559人でしたが、震災により636名が死亡、県内外への避難により一時期約1万人まで減少しました(現在43,380人)。その後9月末に緊急時避難準備区域が解除されると、徐々に住民が戻ってきました。しかし避難者の多くは若い年齢層の人で、65歳以上の占める割合が32.1%を占め、超高齢社会となっています。また市内の仮設に4,537人、借り上げ住宅に4,529人が暮らしています。

地域社会の復興のためには医療体制の充実が重要となりますが、南相馬市の医療職の不足は、震災後の離職により深刻な状態となっています。

南相馬市内の医療機関は、震災前は8病院、38診療所が稼動していましたが、8月23日の段階で、2病院、13診療所が閉鎖されました。現在、入院診療を実施しているのは、原町区の3病院と30 km圏外の鹿島区の1病院だけです。介護老人福祉施設は3施設、介護老人保健施設は2施設ありましたが、それぞれ1施設になりました。20-30 km圏内の5病院では常勤医師の57%、常勤看護師の55%、その他の職員の42%が離職しました。

南相馬市立総合病院は、原町区にあり、福島第一原発から23kmに位置しており、原発事故により3月15日に屋内退避指示が、18日には入院患者の避難指示が出たために、20日には入院患者は他の病院に搬送され、0となりました。その後、緊急時避難準備区域に指定され、入院患者をおくことができませんでした。医師数は震災前の常勤医12人、非常勤医9人から、一時期常勤医4人になりましたが、現在常勤医10人、非常勤医7人となっています。先日、30名の医師募集が公示されました。リハ職は、南相馬市全体で54名でしたが、震災後は7名となり、南相馬市立総合病院は、震災前にPTが6名、OTが4名、STが2名いましたが、現在PTが3名のみです。(以上、数字は2012年2月現在です。)

震災前には特に問題なかった人が、避難生活を送るうちに高血圧を指摘された後、脳梗塞を発症したり、運動不足や野菜不足により、仮設住宅で暮らす人たちに糖尿病等に罹患する人が増えています。また屋根に登っての除染作業中に転落して骨折といったような、この地域特有の受症機転もみられます。周辺に脳外科手術が可能な病院がないために、多くの脳血管障害患者さんが南相馬市立総合病院に救急搬送されますが、大阪では回復期リハ病棟や老人保健施設等を経て自宅退院し、訪問リハサービスを受けながら在宅生活を送るだろうと考えられるような重度の患者さんたちの多くが、ここではそのまま自宅退院を余儀なくされています。それも住環境の整わない仮設住宅に退院することも珍しくありません。

このような状況のなか、南相馬市立総合病院は果たすべき役割を

2次救急までの救急医療
産婦人科、小児科診療の整備
仮設、借り上げ住宅に住む市民の健康管理
放射能汚染による内部被曝検診
と考え、外来・入院患者さんの診療のみならず、仮設住宅における予防接種やホールボディカウンターによる市民への内部被爆検査等を実施しています。

このような状況下にあることは、毎月1週間ずつですが、来させていただくようになってわかってきたことであり、リハビリテーション室での様子は、おそらく外部から見ると大阪の病院で行われていることと何も変わりがないように見えると思います。異なるのは、元気に明るく患者さんたちに接しておられるPT自身が被災者であること、短くて3日間、長くて数ヶ月間全国から来たボランティアスタッフが入れ替わり立ち代り対応させていただいていることと、大半の患者さんたちが被災された方々であり、訓練中の何気ない会話の中に、家族が津波で流されて亡くなった話や、仮設住宅に住んでいる話、避難した家族と離れ離れに暮らしている話などが聞かれることです。

いつも自分ができることは、患者さんたちが津波や原発事故のためにつらい状況にあることを踏まえたうえで、できる限りのリハサービスを提供させていただくことだと考えて対応させていただいています。今、私が一番気になっていることは、長い避難生活や慣れない仮設住宅での生活を通じて健康状態が優れず、高血圧や糖尿病など患者さん予備軍が多くなってきていることと、在宅生活を送るにはまだまだリハ支援が必要だと思われる重度の患者さんが、リハ職や関連施設の不足等により、直接自宅退院を余儀なくされていることです。

南相馬市立総合病院には4月から数名のPT、OT、STが入職されますが、周辺の医療・福祉施設やリハ職の不足、南相馬市に戻ってこられる市民の方々や、新たに病気を発症された患者さんの増加により、今後も復興に向けてリハ対応の必要性は重要な要因になってくると考えます。ボランティアの対応は4月までとなっていますが、その後の南相馬市の様子を遠く大阪から見守っていきたいと思っています。








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