お薦めはボストン公共放送WBUR(http://www.wbur.org/)と Voice of America(http://www.voanews.com/)。いずれも生放送やストリーミングをインターネットで聞くことができる。特に公共放送は主要ニュースがコンパクトにまとまっており、非常にきれいな英語でアナウンスされるので、リスニングや発音練習の格好のお手本になる。アメリカには優れた公共放送が多く、いずれもしっかりしたウェブサイトを持っている。
余談だが、ニューヨーク・タイムズといえば、20世紀の重大ニュースを集めた「PAGE ONE」という本があることも教えてもらい、早速、アマゾンで購入した。日本流にいえば、いわば100年間の縮刷版で、歴史の節目になったニュースを報じた日のニューヨーク・タイムズの1面を集めた本。アメリカの20世紀の動きを知る上で非常に参考になる1冊だ。ひときわ大きな活字が踊っていたのが、アポロ宇宙船が月面着陸したことを報じる1969年7月21日付の「Men walk on moon」 という1面だ。
一方、「Good Will Hunting」は天才的な能力を持ちながら幼い頃に虐待された家庭環境が影響して、ビル解体などの仕事についている若者の話。仕事先のマサチューセッツ工科大学(MIT)で、高名な数学の先生が学生に出していた難解な数学の問題をすらすらと解いてしまったことから才能を見いだされ、自らも徐々に自覚してゆくストーリーだ。ハーバードやMITなどボストン周辺の風景を紹介するシーンがふんだんに紹介され、そういう意味でも親近感を持って映画をみた。
終了後に、先生から「この映画は何を意味しているのか、思ったことをショートエッセイにして提出するように」という課題が出た。私は「能力のある人はどんな境遇であっても見いだされるのがアメリカであり、またそれを探そうとする人もいる。またそうした人を探そうとする善意=Good Will がこの社会にはある」という趣旨の文章を書いたら、「良い考え方だ」という評価をもらった。