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転職支援 英会話教室コミュの42.A−29笑っている間に耳を鍛える 空前絶後の大ヒットドラマが最高の教材

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 リスニングは洋画や海外のテレビ番組の英語を熱心に聴くのがいちばん良い上達方法です。ただし、洋画ファンが必ずしも聞き取りで上達しないのを見ると、やり方に工夫が必要なようです。勉強方法は金銀銅のどのレベルの方でもほぼ同じ。笑って楽しんでいるうちにリスニング力がつきます。

「聞く」ことが最も英語脳を鍛える

 英語は、使わなければ、力が落ちます。ぼくは以前に、1カ月間、英語を全く読まない時と、これとは別に英語を全く聞かない時がありました。どちらの場合により力が落ちたかというと、リスニングをしなかった時でした。1カ月読まなかった時は、復帰した最初の2週間は速度が上がりませんでしたが、すぐに元に戻りました。しかし、1カ月全く聞かなかった時は、聞き取りの力だけでなく話す力も落ちていました。

 その理由は、聞き取りの方が読みに比べてより英語脳を使っているからです。文章を読む時は、分からない個所に出くわすと、そこで立ち止まります。その時に、どうしても日本語で考えてしまいます。

 これに対して、英語を聞く時は相手が矢継ぎ早に話してくるので、英語脳の休む暇がありません。別の言い方をすれば、聞き取りをしないのは、運動で言えばいちばんきついトレーニングを避けるようなものです。逆に、日々英語を聞いていたら、1カ月間、誰とも英語で話さなかったとしても、スピーキングの力はほとんど落ちません。

 多くの専門家は「聞き取りが最も重要だ」と言っています。その通りなのですが、それを真に受けて、銅メダルになったばかりの初期段階から聞き取り練習をスタートすると、すぐに挫折してしまいます。聞き取りは「読む」「書く」「聞く」「話す」の4つの能力の中で最も難易度が高いからです。

 リスニングに苦労しているのは日本人だけではありません。ぼくの友人の中国人やアラブ人には、幼いころから英語教育を受け、母国語よりも英語の方が得意な人たちがいます。それでも聞き取りは楽ではないようで、「ネイティブたちが早口で議論を始めるとついていけない」と言っていました。耳で認識できる周波数の幅がだいぶ違うからです。これに対して、仏、独、スペインなどの友人は「聞き取れない音はない」と言っています。

 そのようなわけで、「リスニングが全然できるようにならない」と嘆く必要はありません。

「楽しいかどうか」が教材選びの唯一のポイント

 最も効果的な方法は英米のテレビドラマや映画を見ることです。大ヒットの映画になると、日本でも1000万人以上の人が映画館に足を運びます。これだけの数の人たちがわざわざお金を払ってまで行くのですから、それが苦痛であるわけありません。このように「どうしても見たい」ものを教材に使えば、聞き取り練習に嫌気がさすことはありません。

 皆さんが作品を選択するなら、世の中の評判が空前絶後に高いものをお薦めします。英語の教材として長い間つき合っていくわけですから、「ちょっと面白い」という程度ではすぐに飽きてしまいます。「早く続きが見たい」と思うくらい面白い作品を探してください。大ヒット作なら、「細部まで理解したい」という気持ちになるでしょう。

 これに対して、出来合いの英語教材を聞くのは最悪です。ニュースや大統領のスピーチもやめておいた方がいいでしょう。子供番組もやめましょう。ぼくは短気なのかもしれませんが、「これが全部聞き取れたからといって何になるんだ」と反発する気持ちが起きてしまいます。

 我々が日本語のニュースを見る時は真剣に内容を追うというより、「今日はどんなニュースが起きたのか」だけを聞いています。また首相の施政方針演説はテレビで中継されますが、これを見る人は少ないでしょう。怪獣やスーパーマンが出てきても我々大人は楽しくありません。日本語で見て真剣に見ないもの、面白くないものは英語でも面白いはずがありません。

 何回も見たくなる作品を選んでください。2回目には1回目で分からなかったところが分かるようになり、新たな発見が楽しみになります。駄作では初回から熱が入らず、時間の無駄になってしまいます。

分かるまでは字幕を見ないのがコツ

 リスニングの学び方を紹介します。

 ぼくのお勧めは、テレビや映画館で見るのではなくて、何度も見ることのできるDVDです。まず1回通して見ます。字幕は出さないでおきます。筋が分かればいい程度に気楽に見ます。最後まで通して見れば、登場人物の性格や人間関係が分かりますし、後の展開の伏線となるセリフや情景が最初の方にあるのも分かります。

 その後で、すべてを詳細に聞き取ろうとします。字幕なしです。分からないところは何度も聞きます。少しずつ分かるところが増えてきます。これ以上は分からないとなったら、DVDを操作して英語の字幕(正解)を見ます。洋画ファンというだけではリスニングができるようにならないのは、最初から字幕を見てしまうからです。

2011年5月27日(金)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110520/220060/

 やり方はレベル別に少しだけ異なります。分かるまでとことん聞くのは金メダルを目指す人です。簡単に正解を見てはいけません。これに対して、銅メダルの方はある程度のところで、字幕を見てもよいでしょう。英語の字幕を見ても、「本当に字幕の通りに発音されているの?」と思うことが少なくありません。それ以上は追求しなくてかまいません。やりすぎは嫌いになる素です。銀メダルになったばかりの方はこの中間くらいのアプローチです。

 字幕を見て分からない表現がでてきたら、金メダルを目指す方はためらうことなく辞書を引いてください。大辞典が必要になります。俗語、米国の地名や商品名が出てくるからです。例えば、日本人ならば六本木も、忠犬ハチ公も、カルピスも聞いただけで意味が分かるでしょう。この種の単語がドラマには続出するのです。

 英字新聞やタイムやニューズウイークといった雑誌に出てくる単語は
 中辞典でほとんど間に合います。しかし、リスニングでは大辞典が必要です。このことは聞き取りがいかに難しいかを物語っています。銅メダルの方は中辞典を引いて、その語句が辞書に出ていなかったら、「これは重要じゃないんだ」と思って飛ばしてくださって結構です。

 字幕は大事なところをかいつまんで文字にするので、すべてが表記されているわけではありません。細かなところを知りたい場合は、音声を日本語に切り替えます。通常は字幕よりも音声の方が情報量が多いので、吹き替えのセリフの中にヒントが隠されていることがあるからです。日本語の字幕を見てもいいですが、情報量は音声の方が多いです。

 こうした作業を行っていくと、1本のテレビドラマを見るのに、金メダルを目指す方でも当初は4〜5倍の時間がかかります。銅メダルの方は楽しめる間だけ繰り返し見て、次に進むようにします。数回目に見るころには所要時間が半分になっています。

コメディは最高の教材だ

 お薦めの教材はコメディです。米国を中心に、シットコム(sitcom)というコメディが盛んです。

 皆さんが日本のテレビのチャンネルを回して、2人の男性がまくし立てるように話すのが見えたら、「これは漫才だ」ととっさに思うでしょう。また、男性がひとり着物姿で正坐をして話しているのが目に入ったら、それは落語に決まっています。同じように、シットコムも見た瞬間に見分けがつきます。大概の場合は家の中で家族や友人が何やら話しています。しかも、いつ見ても同じ部屋や場所で、数秒に1回観客の笑い声が聞こえます。

 これは米国版の漫才、落語のようなものだと考えてください。ユーモアやジョークがふんだんに登場します。最初のうちは言葉の意味がすべて分かったとしても、どうして面白いのか分からないところがたくさんあります。でも、そのうちに自分でも笑えるようになります。英米のジョーク文化を学ぶにはもってこいです。

 シットコムの難しさは早口で話すことが多いところです。ニュースを読むアナウンサーのように、一定の速度で明瞭な発音のもとに話すわけではありません。NG集を見ると、俳優たちが「このセリフ、(速すぎて)舌が回らないよ」と言っているシーンによくぶつかります。そんなわけで、ニュース番組に比べれば理解度が落ちます。ニュースが8割聞き取れる人でもシットコムだと5〜6割になってしまうかもしれません。

 ただし、助かるのはセリフごとにポーズがあるところです。落語や漫才のように、視聴者が笑っている間を取っているわけです。その間に「今の発言はどういう意味だったっけ?」と考えをめぐらすことができます。

 「シットコムが早口過ぎるとしたら、ニュース番組の方が初心者向きではないのか」という疑問を持つ方もいるでしょう。繰り返しになりますが、ニュースは面白みがありません。よほどの大事件でもない限り、ついつい引き込まれてしまう、ということがありません。

 英語の学習に当たっては「何が効果的か」という発想は捨ててください。「何が続けられるか」がポイントです。

お薦めのDVDはこれ

 どのようなDVDを視聴するのがいいか、記しておきます。基本は自分が好きだと思えるもの。ただ、それだけのアドバイスでは「どうやって探したらいいのだろう」と戸惑う方もいらっしゃるでしょう。

 ぼくのお薦めは『フレンズ』(FRIENDS)です。1994年に放送を開始し、10年の長寿番組となりました。6人の主役の出演料は、当初は1人1本当たり30万円だったのが、最終回には1億円になったと評判です。最終回の視聴者は5000万人を上回ったと言われています。

 お薦めする理由はとにかく笑えること。海外でも視聴されていることを意識してか、ジョークが単純で分かりやすいのが特徴です。30分番組で全238話あります。1日1作品見ても、約8カ月かかります。10年分を見たら相当のリスニング力がつきます。

 コメディ以外についても推薦しておきます。スリルのある番組も教材にはぴったりです。ぼくのお薦めは』24』(TWENTY FOUR)です。2001年に始まり、8年続きました。1時間番組です。

 1年目はゴールデングローブ賞主演男優賞、2004年には作品賞、2008年にはエミー賞を受賞しています。数分先の展開も分からないようなサスペンスで構成されています。「いったいどうなっちゃうのだろう」とドキドキします。

 テレビドラマを2作品紹介しましたが、もちろん映画でも全く問題はありません。ただ、ぼくがテレビドラマを勧める理由は、
(1)テレビで既に放映されているため、DVDが割安である。
(2)ラブシーンや戦闘シーンは会話が少ないので勉強にならない。映画の方がこうしたシーンが多い。

 といったことです。ただし内容の面白さが最重要ですから、映画で気に入ったものがあればぜひトライしてみてください。

本格練習は金メダルを目指すころからでいい

 リスニングは銀メダルになっても自信が持てない泣き所です。銀メダルになれば、仕事上の会話は難なくできるようになりますが、ランチとかアフター・ファイブの会話には緊張します。仕事では話題の範囲が最初から限定されていて、相手が何を言うかを大体は想像がつきますが、ランチでの会話は中身が自由で、何が飛び出すか分かりません。聞き耳を立てる必要があります。これが十分にできないために実力不足を感じてしまいます。

 リスニングの本格練習に入るのは銀メダルの上位、つまり、金メダルを目指すころになってからでも遅くありません。そのころになると、「話す」「読む」「書く」には問題がなくなっています。あと残る攻略点は「聞く」だけになっています。そうなると、力の入れ方が違ってきます。

 銀メダルになったばかりの方や銅メダルの中位、上位の方がリスニングの練習をする場合は、「聞き取りの力を向上させるぞ」とあまり力まないで、楽しんでやっているうちに結果として実力が伸びるものだと思ってください。銅メダルの方でも毎日30分くらい取り組むだけで、英米人の仕草や感情の表わし方、ジョークに慣れ、ネイティブと話すのが苦でなくなってきます。

 金メダルを目指す方でさえ、最初のうちは「本当に聞き取れるようになるのだろうか」と不安になります。ぼくがそうでした。しかし、教材がこの上なく楽しいですから、リーディングの勉強に比べれば「さあ、やるぞ」と気合いを入れることなく勉強を始めることができます。人が見たらテレビ画面を見て笑っているだけですから、勉強しているようには見えません。

 銀メダルの方は1日60分から90分聞き取り練習を行うと、5年くらいで聞き取りが楽になってきます。よほどの早口番組でない限り、8割程度聞き取れるようになります。金メダルに到達です。

金メダルになれば、業界トップクラスの実力

 図表にあるように、金メダルになると、「英語に今ひとつ自信が持てない」という劣等感から完全に解放されます。銀メダルとの最大の違いがここです。ネイティブの話が分からない場合でも、「自分の力不足ではない。相手が訳の分からないことを言い出したからだ」と思えるようになります。

 相手に繰り返して話してもらう際に、「すみませんが、もう一度お願いします」と言います。銀メダルまでは「こちらの力不足で、本当に申し訳ない」といった気持ちになるのですが、金メダルになれば胸を張って繰り返しを求めることができます。

 また、英語を話している時に、日本語で話す時と同じように、感情がこもるようになります。悲しい/うれしい気持ちを訴えたい時、相手を鼓舞したい時、日本語で話す際と全く同様の感情が浮かんできて、それが自然と言葉の中に現れるのです。話し始める時に、「さあ、英語を話すぞ」という意気込む必要がなくなります。英語で話しかけられると条件反射のように英語が出てきます。

 金メダルに達すれば、自分の会社ではもちろん、業界内でもトップクラスの英語力になっています。業界を代表して英語のスピーチや国際会議への出席が求められるようになります。英語を職業にされたい方は会議通訳者として活躍できます。通訳の仕事は銀メダルからできますが、金になれば、「この通訳はレベルの高い仕事をする」と顧客から評判になるでしょう。

 * * *

 次回は最終回です。ぼくが連載の中でいちばん強調したかったことをお伝えします。いつもコメントをいただき、力づけれられています。金曜日に更新します。

今日のポイント
・ 聞き取り練習の最高の方法は「面白い。早く先が見たい」と思う空前絶後の大ヒットテレビドラマや映画を理解できるまで聞くこと。そのあとで正解(字幕)を見る。これは金銀銅の各レベルで全く同じ。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110520/220060/?P=3

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