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転職支援 英会話教室コミュの12.A−3 銅メダル英語でここまでしゃべれる コミュニケ―ションの決め手は語学力だけではない

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「目標は20点」でOK

 「100点満点の試験で20点を目指しましょう」

 と言ったら、「何かの間違いじゃないのか」って言われそうです。資格試験はだいたい70点くらいが合格ですから、20点では話になりません。ところが、みなさんが目指す銅メダル英語のレベルとは英米人を100点とすると20点なのです。

 こう言うと、読者のみなさんから、全く正反対の2つの立場の驚きの声が上がって来るのが聞こえそうです。

1)「ちょっと待ってくれよ。 ということは、お前は俺の語学力が今はたった10点台だって言っているわけ?」というのが代表的な声でしょう。

 その通りです。

 「これまで一生懸命やったとは言わないけど、中学、高校、大学と勉強してそれでも10点台なの?落ち込むなあ」

 と感じているのではないでしょうか。ぼくもそうですが、試験で10点台の成績を取ったことがありませんから、これはショックな事実を突きつけられたと感じるはずです。

2)「たった、20点でいいの?それでしゃべれちゃうの? だったら、いけそうな気がする」

 このタイプの方は楽観型です。

 コップに水が半分入っているときに、ある人は「もう半分しかない」と思い、ある人は「まだ半分もある」と思うわけです。

 何事でも、初心者の方が実力の伸びを感じやすいものです。例えば、毎日1語ずつ英単語(または漢字とか駅名とか)を覚えたとします。100日目には100語が暗記できます。200日目には200語になります。この伸び率は2倍(100%増)です。

 100日ごとに覚えることのできる単語数はいつも一定で100語ですが、その後の伸び率は低くなります。
 200語→300語(伸び率50%)
 300語→400語(伸び率33%)
 400語→500語(伸び率20%)

 といった具合です。上級になるほど伸びが感じにくくなるものです。ということは、80点が目標なら到達は厳しいですが、20点が目標なら難しくないという理屈が成り立ちます。

銅メダル英語でこんなにできる

 銅メダル英語は20点を目指すものですが、それでも以下のことができるようになります。

・外人に自分の言いたいことを伝えられる
・外人と一緒に仕事ができる
・海外出張や英語のプレゼンテーションができる
・海外の大学や大学院に行くことができる最低限のレベル
・現在、海外駐在している人の英語力
・「英語がうまい」とはったりを張ることができる

 英検だったら2級程度、TOEICなら600点くらいから銅メダル英語になることができます(つまり、英検2級なら英語力は20点程度です)。

 「自分は英検2級だけど、外人が来たら逃げ出したくなっちゃうよ。自分が銅メダルだとはまるで思えない」

 と思う方がほとんどではないでしょうか。

 ここが大事なところです。

 最低でも英検2級程度の力がないと銅メダルには達しません。かといって、英検2級の人がすべて銅メダルかというと、これは違います。この中でノウハウを身につけた人だけが銅メダルを手にできるのです(なお、このコラムは現在英検2級に到達していない人でも、これからお話しする学習方法で学び続ければ、銅メダルになれるように構成されています)。

 なぜ、同じ英検2級でも銅メダルになれる人となれない人が出てくるのか? それは図表にあるように、英語の力に2つの軸があることで説明できます。「英語ができる」というY軸と「話が通じる」というX軸です。第1回でお話ししたように、英検2級程度のぼくが1級の友人より英語がうまいと判断されたのは、ぼくの方が「話が通じる」ことに長けていたからでしょう。一般的には、英語ができるほど話が通じるのですが、同じ英語力でも通じ方には幅があるということです。

2010年11月5日(金)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20101104/216940/

図式的に言うと、
・英語がうまく、話が通じる
・英語が下手で、話が通じない
 というごく普通のパターン以外に

・英語がうまくても、話が通じない
・英語が下手でも、話が通じる
 のパターンがあります。

 ここでは4つに大きく分類していますが、人にはさまざまなレベルがあるので、分布は図表にあるように楕円状に広がっていると考えられます。

 銅メダルを目指すということは、実力自体を伸ばすのではなくて、実力はそのままで、話を通じさせるようにすることです。図表で言えば、右の方向に移っていくことです。これからこのノウハウをこのコラムで公開していきます。

コミュニケーションは語学力だけではない

 どうして20点でも会話が成立するのか、もう一つの大きな秘密は「お互いが分かりあうのに言葉はそれほど重要な要素ではない」ということにあります。『お金と英語の非常識な関係』(神田昌典 フォレスト出版)において神田氏はコミュニケーションにおいて言葉は7%の役割しか果たしていないと書いています。

 ぼくが目の前で見かけた実例は妻の中国語理解力です。ぼくは銅メダルレベルの中国語を使いますが、妻は中国語を習ったことがありません。したがって、ぼくが香港の街で使う中国語会話は全く分からないはずなのです。でも、豆腐屋のおばさんとぼくの会話の意味が分かるのです。

おばさん:「ここのところ、見なかったじゃない?どうしてたの?」
ぼく  :「日本に帰国してたんだ。昨日帰って来たんだ」

 おばさんとの中国語会話は前後の脈絡もないし、ジェスチャーもないので、この会話内容が現場の雰囲気から理解できているとしかいいようがありません。

 「それって、奥さんは特殊な才能があるんじゃないの?」

 と疑う方もいるでしょう。そうではありません。

 ぼくがアラビアで働いているときも同じようなことがありました。会話を始める前から、相手の言おうとしたことが分かった例です。

 アラビア人の部下のオフィスで仕事の打ち合わせをしていたときに、彼の電話が鳴りました。彼は電話を取って、

 「ハッ」

 と言ったようでした。その間1秒。話が終わり、彼は受話器を机に置きました。

 「すみません。友達からでした」

 と彼は言って、仕事の話の続きに入ろうとしました。

 ぼくは今の電話が不思議でなりませんでした。

 ぼくだったら、「今、打ち合わせ中だから、終わったらすぐにかけるよ」と電話の相手に言うでしょう。アラビア人同士でも事情は同じでしょう。しかし、それだけ言うのに日本語でも英語でも最低5秒はかかります。もしかしたらアラビア語は短い言い回しでできていて、「ハッ」でそこまで言い表わすのかもしれないと思ったのです。

 ぼくは自分の疑問を説明して、聞きました。

 「今の電話、君はアラビア語で何と言ったの?」

 「何も言っていないですよ。こちらが言いだす前に、『誰かそばにいるんだろ。またかけるよ』と言って相手が自分から電話を切ったんです」

 彼は「ハッ」とは言っていないと言いました。何か言い出そうとして、息が出ただけのようでした。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20101104/216940/?P=2

 彼のオフィスに居たのは彼とぼくの2人だけ。電話のベルが鳴ってぼくらは話し合うのを中断しましたから、彼のオフィスでいつもと違う物音がした、ということはありません。電話をかけて来た彼の友人は、何度も彼に電話をかけてきているのでしょう。こちら側の様子をなんとなく察して、「忙しそうだ。」と思って電話を切ったのです。これも言葉を介さないコミュニケーションの一つです。

 みなさんも外人の話が分かったという場合に、聞き取れた英単語をつなぎ合わせて類推しただけではないということです。雰囲気でなんとなく理解できたのです。

 英日通訳の練習として、全然知らない言語(例:スペイン語)のテレビ番組を見て、通訳するというのがあります。これは途中で中身が分からなくなっても適当に判断して「分かった振りで通す」という練習です。同時に言葉に集中しすぎずに雰囲気を大切にする訓練でもあります。

一言しかしゃべらなくても「最高の会話力」

 「コミュニケ―ションは言葉だけじゃない」ことにぼくが気づいたのは大学生のころでした。デパートの中をふらふら歩いていたら、「あなたの英語力を確かめませんか?」と言われたときです。よくある英語教材販売のセリフです。

 当時のぼくは学校の先生以外に外人と話したことはなかったので、「ネイティブ・スピーカーが直接あなたの語学力を判断します」と言われて、「じゃあ。やってみよう」という気になったのです。

 まずは、教材テープを聞くテスト。問題の3割もできませんでした。そのあと外人講師との会話レッスンです。外人講師の後について同じことを繰り返します。この出来も冴えませんでした。

 外人講師はぼくの英語力を批評して、「聞き取りもスピーキングも普通の大学生程度だから悪くないよ」と言っていました。それは社交辞令で、つまり、「下手だ」という意味でした。その通りだからしかたありません。

 最後に外人講師は「質問はある?」とぼくに聞きました。英語についての質問は特にありませんでしたが、ちょうどそのころ、米国の大統領選挙が近かったので、「大統領選挙は日本に居ても投票できるのですか?」と聞きました。

 すると、「できるよ」と言い、米国外での選挙の仕組みや自分が投票しようという候補の話、「アメリカは今変わらなくてはいけない」といった彼の持論を展開し始めました。ぼくが彼の話の中身が分かったのは妻の中国語と同じ原理だったのでしょう。ぼくは相槌として、「YES」と言うか、ただ頷くかしていました。

 彼は語り終えると、ぼくのスピーキングの力に最高点につけ直しました。「君の会話力を見直した。君はここ数週間に会ったレッスン生の中で最高に会話力がある」と言いました。

 ぼくが話したことと言えば、「大統領選挙は日本に居ても投票できるのですか?」だけです。後とは彼が自分で話し続けたにすぎません。誰だって自分が好きな話題を話せば楽しいはずですが、彼はプロの英語講師なのです。ぼくは彼の目を誤魔化すことができたのです。

 そのときは、どうしてぼくがそこまでの評価を受けたか分かりませんでした。たぶん、彼は日々、日本人を相手に英語力判断をしていた。「質問は?」と聞いても誰も何も聞かなかったのでしょう。そうした日本人の気持ちはよく分かります。外人から返って来る答えがどうせ分からないだろうから黙っているのです。そんなわけで、彼はレッスン生と会話らしい会話を全くしていなかったのです。唯一ぼくだけが大統領選挙のことを聞いたのでしょう。

 すなわち、ぼくが「最高の会話力」だったのではなくて、ぼくは彼にとって「唯一の会話らしい会話」の相手だったのだと気づきました。

 それでもプロから「最高の会話レベル」と判断された事実は重いと思います。当時のぼくの英語力は10点台でしたが、当時から銅メダル英語が芽生えていたと言えるかもしれません。

 もし読者のみなさんの中に「私は人と話すのは嫌い。できるだけ人を避け、自分の殻に閉じこもっていたい」という方がいらっしゃったら、銅メダルの道は遠いと言わざるを得ないでしょう。同じ英検2級、1級でも銅メダルになれる人とそうでない人が出てくるのはこの辺りが大きな要因です。

 逆に人と接するのが楽しいという人は上達が速いでしょう。ぼくの外人講師とのやりとりを読んで、「自分も何か簡単な質問を投げかけてみるだろうなあ」と思った方は現在が英検3級レベルでも、銅メダル英語の素質があると言えます。


今日のポイント
・ 銅メダル英語は英米人100点満点で20点の実力。それでも外人と一緒に仕事ができ、自分の意思を伝えられるレベル。
・ 20点でも会話ができるのは、コミュニケーションは語学力以外の力が大きいからだ。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20101104/216940/?P=3

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