「今日はなんだか頭が痛いなあ。」 という思いが頭に浮かんだとしましょう。 この日本語の主語は「頭」です。日本語からの翻訳ではこうなるでしょう。 Today, somehow, my head hurts. これでもちろん意味は通じます。
これに対して、日本語を介さないで直接英語に進む方法を取ってみましょう。「頭が痛い」という日本語ではなくて、日本語を忘れて、自分がそうなったときの様子を思い浮かべてください。 Headache A pain in my head などが思い浮かんでくるはずです。これが必須語です。この必須語さえ思い浮かべば意思疎通は可能になります。しかし、今回は英語らしい英語を考えることが主題ですから、この先に進みましょう。
その気持ちをIから始めたセンテンスにします。 I do not have to work overtime on Wednesdays. I can leave office at 5PM on Wednesdays. I can go home early on Wednesdays. などが出てくるでしょう。
もう一つ覚えておきましょう。Theyは政府、会社、団体、一般的な人を指します。Youとの違いはTheyには自分が含まれていないことです。 「米国では車は右側通行だ」 は In the US cars run on the right. が翻訳調の英語ですが、主語をCarsにしないで、Theyを主語にします。 They drive on the right in the US. とすると奇麗な英語になります。ここまで来たらベテランです。
つまり、菊の例なら I do not take chrysanthemum with me in Japan. と言っていたのです。それでも、 It is common sense… でセンテンスを始めるよりよかったのではないかと思います。これだと、「こんなこと、常識だよ。君は常識ないよね」といったニュアンスになっていたでしょう。意味が正しいかどうかより、相手を不愉快な気持ちにさせないかどうかのほうが大事です。慣れない方はYouやTheyはあと回しで結構です。