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転職支援 英会話教室コミュの7.A−22リスニング――聞き取れたフリが上達の道 「ピンチ会話術」で自然にうまくなる

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 「シャワーのように英語を浴びるのがよい」、「分からなくても聞き続ければ、ある日突然理解できるようになる」ということはありません。だからといって集中して聴いても分からないことだらけだから、嫌気がさすだけです。「聞き取れたフリ」をしているうちに自然とうまくなります。これがいちばん楽な上達方法です。

「英語放送のつけっ放しでリスニングが伸びる」は真っ赤な嘘

 「読む」「書く」「聞く」「話す」の4つの英語力の中で、聞くことが最も難しいです。相手は何を話してもいいし、そのスピードも相手の自由です。しかも、こちらは何度も「もう一度言ってください」とは言えません。

 巷の学習教材には「一日中英語のテレビをつけていれば、それだけで耳が鍛えられるようになる」といったコマーシャルを打っているものがあります。リスニングは難しいので、学習者の意欲を削がない方法を奨励しているようです。どんな宣伝も誇大広告の感がありますが、リスニングはその最たるものでしょう。

 ぼくも初心者のころは騙されて「英語一日つけっ放し」をやってみました。何日もやりました。でも、何の変化も起きませんでした。ただ雑音が鳴っているだけです。車の騒音が聞こえる部屋に住んでいる人が、いつの間にかその音を聞き分けて車種の違いが分かるようになることはないでしょう。漫然と聞いていて力がついた人をぼくは知りません。

 リスニングは一生懸命やってもなかなか聞きとれないものです。試しに、日本語のテレビを見る際に画面を見ないで後ろを向いて聞いてみてください。すべてが聞き取れるのはアナウンサーの読むニュースくらいです。対談番組になると分からない個所がすぐに出てきます。芸能人によるバラエティ番組となるとぐっと難易度が増します。

 母国語であっても簡単でないのですから、英語ではなおさらです。集中して聞かないと伸びることはあり得ません。ところが、この練習は面白くありません。何度聞いても分からないところだらけだからです。

 ぼくのお勧めは「リスニングの勉強をしないこと」です。英語が嫌いになってしまいそうな練習は一切する必要はありません。

 「だったら気が楽だけど、それだとリスニングの力が伸びないままではないだろうか」と思われるでしょう。それがそうでもありません。

背伸びをしているうちに本当に背が伸びる

 ポイントは「聞き取れるフリをする」ことです。ネイティブと話す際に、こちらが分かっていないことを隠しながら、分かったような顔で会話を続けるのです。もちろん会話中は、相手の言う事を理解しようと必死で努めます。これを続けているうちに、聞き取りの力はだんだんとついてきます。

 会社が仕事を受注する場合に、それまでの自社のレベルを超えた仕事を積極的に取ってくる場合があります。例えば、一般住宅を手がける工務店が今までやったことのないエコ住宅の仕事を取るような場合です。最初は見よう見まねで新しい仕事をこなすのですが、こなしているうちに、だんだんと高いノウハウがついてくるのです。

 ぼくが勧めるのは、背伸びをしているうちに本当に背が伸びるのを待つことです。なぜ「聞き取れたフリ」が可能かと言えば、相手が話すことのすべてが分からなくてもだいたいのところは理解できるからです。日本のテレビ番組だってすべてが聞きとれているわけではないですが、完璧に分かった気になるのと同じ原理です。

 当然ですが、聞きとれたフリをする際は、相手にばれないようにしなくてはなりません。「自分の英語は銅メダルまでいかない。ネイティブと二人きりになったら話がもたないよ」と思っていらっしゃるかもしれません。

 しかし、うまく逃げ切るテクニックを駆使すればなんとかなります。これが今回紹介するピンチ会話術です。まず公式です。自分がまだうまく話せないレベルなのですから、
(1)基本は相手に話してもらう
(2)ピンチの時は自分が話す
 というものです。

2011年4月1日(金) 日経ビジネス
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110329/219210/

ネイティブとの会話はこう乗り切る

 ピンチ会話術は以下のような流れで行います。 (1)自分からあれこれしゃべるにはまだ実力が足りません。従って、相手の話を聞くことに徹します。話題は相手の国の文化などがいいでしょう。「もうすぐイースターだけど、家で何か特別な食べ物でも食べるの?」といった具合です。英語は”Easter, Special food, at home?”くらいで通じます。

(2)自分の国のことに興味を持ってもらったのですから、相手は喜んで話してくれます。しかし、あまりにもどんどんまくし立てると、だんだん話が分からなくなってきます。相手も「自分の話が分かっているのだろうか」と不安げな気持ちになります。こういう感覚はお互いに伝わるものです。

 こんな時によく言われるセリフがあります。
Are you listening? ちゃんと聞いていますか?
Am I bothering you?  私の話は退屈ですか?
(3)ここでは「ちゃんと聞いてますよ」(Yes, I am listening.)と言うのですが、それだけでは何か収まりがつかない感じになる時があります。本来ならば、相手の話の中で興味を持ったところについて質問すればいいのですが、それができるほど話が理解できていない場合もあります。

 そんな時は自分から少しだけ話題を変えてしまいます。例えば、「日本ではそのころは桜の季節だよ。桜は日本人が大好きな花だよ。桜は好き?」といった具合です。ちょっと変ですが、日本人同士でも突然違う話題を始めてしまう人もいるので、許容範囲です。

 上記の発言の最後を、質問で締めくくっていることに気づいたでしょうか。これで自分が話す役割は終わりです。難儀を切り抜け、また相手が話す番になりました。

2つの表現を使うだけで会話がスムーズになる

 ここで、ピンチ会話術に不可欠な2つの英語表現をご紹介します。

1)I do not think I can answer your question directly, but
 その質問には直接答えられないですが
2)What do you mean?   どういう意味ですか?

 これらの表現の活用方法は以下の通りです。
 会話ですから、相手から何か聞かれることがあります。例えば「日本ではイースターをどう祝うのか」といった質問です。質問はちゃんと聞き取らないと答えられません。それでも、あまり何度も質問を繰り返してもらうわけにはいきません。

 そんな時は、だいたいの回答をするしかありません。ここでさきほどの(1)の登場です。

I do not think I can answer your question directly, but
 で始めてから答えてください。

 もし自分の回答がイースターには関係がなくて、花見の話だったとしても、ネイティブは「確かに、質問とは違う答えだなあ。でもイースターはあまり重要ではなくて、この時期は皆花見を楽しみにしているっていうことだ」と理解するでしょう。この前置きなしだと、「なんだ。こちらの言っている質問が理解できないのか」と思われてしまいます。この前置きがあればそうした問題が生じないで済みます。

 この表現はビジネスでも効果的です。プレゼンテーションはあらかじめ準備ができます。しかし、その後の質疑応答では質問を正確に聞き取るのが厄介です。こんな時に力を発揮します。

 実はネイティブでも使っています。ぼくが米国の企業経営者に対してIRの質問をしたことがありました。「御社の目標と戦略の間に矛盾があります。ご説明ください」と詰め寄ったところ、先方は上記の表現(少し遠回しな言い方になりますが)を前置きに使って回答を始めました。この表現はどうしても曖昧な回答をしなければならない時にも効果的だということです。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110329/219210/?P=2

「それはどういう意味ですか」は丁寧に言うのがコツ

 相手の英語は聞き取れるのですが、意味が分からないことがあります。
“It’s just a fluke.”   ただのまぐれだよ。
 とアメリカ人から言われたことがありました。

 この英語そのものはちゃんと聞き取れたのですが、ぼくのそのころfluke という表現は知りませんでした。だから、相手に同じことを繰り返されても分かるはずがありません。

 もちろんここで正直に「そのfluke って言う表現の意味が分からないんだ」と白状することはできます。でもそれだと、「flukeみたいに簡単な単語を知らないなんて、こいつは案外英語力が低いぞ」と思われてしまう危険性があります。

 そこで、役立つのが上記(2)の表現です。
What do you mean?
 と言います。

 これは言外に、「本当のところ、どういうことですか」という意味を含みます。発言が聞き取れなかったから繰り返してほしいのではなく、「真意は何だったか」と聞かれたと相手は思い、再度発言をし直します。

 この場合だったら、「どうして? まぐれなんかじゃないでしょ? ちゃんと説明してみてよ」とぼくが意図した、と相手が解釈することになります。つまり、flukeという単語の意味を知らないという事実を隠して話を進めることができるだけでなく、「もっと深く聞きたい」という意思を表示したことになります。相手の話が分からないどころか、とても興味があると伝えたことになるのです。

 実際、相手は「だって、本当だよ。ぼくはそこまで実力はないよ」と言い出しました。その回答を聞いて初めて、fluke は「幸運だ」という意味だと分かりました。銅メダル英語のレベルでは、試験に出るような単語は覚えていても、会話で使う易しい単語には慣れていないことが多いので、What do you mean?は力を発揮します。

 コツはやさしく丁寧に言うことです。ぶっきらぼうに言うと、詰問しているように聞こえます。例えば、女性の容姿ばかりを誉めると、
What do you mean?
 とやられます。すなわち、「それってどういう意味? 容姿は良いけど、頭は悪いって言いたいの?」と言われるわけです。この場合は強く言ってきます。

 銅メダル時代を生き延びる術は「とにかくごまかすこと」に尽きます。ネイティブが買い被ってくれている間に本当の実力を築けばいいわけです。ぼくの経験では、リスニングの力はなかなかつかないので、「ごまかし」をやっていく期間は結構長くなります。しかし、ピンチ会話術を駆使することで、ネイティブに本当の実力がばれることはありませんでした。

 「聞き取れたフリ」とは長い付き合いになると思ってください。「なかなか聞き取れるようにならない」と悲観的に考えるのが一番よくありません。

 なお、現時点でネイティブとの交流がない方にはスピーキングの練習をしながら耳を鍛える方法を次週お話しします。リスニングの集中的な練習はつらいし、英語が嫌いになる元ですから、あまりお勧めしません。

 * * *

今日のポイント
・ ネイティブとの会話は聞き取れたフリで乗り切る。そうしているうちに少しずつリスニングの力がついてくる。
・ リスニングがうまくなるには時間がかかることを肝に銘じて気長に頑張る。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110329/219210/?P=3

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