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尾崎の<詩見抜き>コミュの蚊の詩。

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            尾崎淑久

朝夕の風が冷気を帯びるようになる十月
夕飯を食べる私の耳に
「プ〜ン」と不快な音が飛び込んできた
こんな季節に蚊か
飛び回る蚊を目で追うと
図々しくも私の左腕にとまった
平手打ちを喰らわせてやろうと
掴んでいた箸を置き
右手をスタンバイさせたのだが
こんな思いが頭をよぎった

「居心地の悪い季節の中を懸命に生きているのだろうなぁ」

私は再び箸を握り
嫌いな椎茸も生命の糧だ
そう思って何年ぶりかに
椎茸を口に放り込んだ
ちっぽけな蚊に生きることを教えられた
授業料はほんの少量の真っ赤な血液

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